思春期ニキビの原因と改善法:12歳女子のケーススタディ

皮膚の悩み
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

ニキビにお悩みの方から
質問をいただきましたよ

ニキビは思春期の多くの方が経験する肌トラブルですが、その原因は表面的な問題だけではありません。実は体内環境の乱れが肌に現れた「サイン」なのです。

今回は思春期ニキビに悩む12歳の女性からいただいた貴重な体験談をもとに、東洋医学の視点からニキビができる仕組みと、体質に合わせた改善方法をご紹介します。

単に「薬を塗って対処する」のではなく、体の内側から根本的に改善することで、ニキビのない健やかな肌を取り戻す方法を一緒に考えていきましょう。

この方の外見的な特徴とお悩みの症状

まずは相談者の方の基本情報をご紹介します:

  • 12歳の女性
  • 身長:160.7cm
  • 体重:58kg
  • BMI:22.46
  • 顔色:赤ら顔で浮腫みがある
  • 皮膚と髪の毛:乾燥している
  • 舌の状態:白くて厚ぼったい、苔は白く乾燥して剝れている部分あり
  • 舌の裏:静脈が太く膨らんでいる

主な症状:

  • 肌荒れ(ニキビ、ニキビ跡が治りにくい、いちご鼻、乾燥)
  • 受験勉強中に夜中にお菓子を食べ過ぎてしまった

ニキビはなぜできる?皮膚の仕組みから考える

まず、ニキビの舞台となる皮膚の仕組みを理解しましょう。

皮膚は大きく分けて表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。そのうち表皮はさらに5層に分かれており、最も深い基底層で作られた細胞が徐々に表面へと押し上げられていきます。

この細胞が最終的に角質層となり、やがて垢として剥がれ落ちるサイクルを「ターンオーバー」と呼びます。このサイクルは個人差がありますが、通常30〜50日かけて繰り返されています。

皮膚の最外層である角質層には血液が流れていません。これは外部からの細菌侵入を防ぐ防御機能なのですが、そのため栄養は「不感蒸泄」という体内からの分泌物によって供給されるのです。

皮膚の常在菌とニキビの関係

皮膚には多くの「常在菌」が住んでいて、これらが皮膚を守る重要な役割を果たしています。

ニキビの原因となるアクネ菌も実は常在菌の一種。健康な皮膚では、アクネ菌は肌を弱酸性に保ち、有害な菌の繁殖を抑える働きをしています。

しかしアクネ菌は酸素が苦手なため、皮脂の分泌過剰やターンオーバーの乱れで毛穴が詰まると、そこで急激に増殖し炎症を起こしてニキビになるのです。

健康な肌では常在菌同士がバランスを保っていますが、肌が乾燥したり、皮脂が過剰になったりすると、このバランスが崩れてしまいます。

東洋医学から見たニキビの原因

東洋医学では、ニキビができる原因を陰陽のバランスの乱れという視点で捉えます。

細胞分裂を活発にする「陽気」と、それを制御する「陰の潤い」のバランスが崩れると、角質が過剰に生成されて厚く硬くなり、毛穴を塞いでしまいます。

また、ストレスによって「気」が滞ると、この不均衡がさらに悪化し、角質の肥厚化を促進します。

皮脂の分泌過剰には、食事内容とストレスが大きく関わっています。濃い味や脂っこい食べ物を摂り過ぎると、体内で処理しきれずに皮脂として分泌されるようになります。

東洋医学では、肝臓の働きは「脾気(ひき)」と深く関連していると考えられており、食べ過ぎなどでお腹に負担がかかると、皮脂の質が悪化します。

この方の体質分析

この方の症例を東洋医学的に分析してみましょう。

顔に出るニキビは「体の上方に現れる症状」です。赤ら顔で皮膚や髪が乾燥していることから、体の上部に熱が過剰になって乾燥している状態がうかがえます。

一方、顔に浮腫みがあることから、体内の水分が上部に停滞していることも分かります。本来、水分は重力で下に流れるものですが、上部に停滞しているということは、何らかの原因で正常に循環できていない状態です。

また、「イライラしやすく怒りっぽい」「食べると腹が張りやすい」といった症状から、気の巡りが滞っていることがわかります。

東洋医学では、お腹の機能と顔面は密接に関連していると考えられています。この方の場合、お腹の機能低下によって「ドロドロしたもの」が生じ、それがニキビの原因になっていると考えられます。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方の場合、主な問題点は以下の通りです:

  1. お腹の働きに負担がかかっている
  2. 「気」の滞りがある
  3. 体上部に熱がこもり、余分な水分が停滞している

これらを改善するための自然療法としては:

  1. 食習慣の見直し 夜中のお菓子は控えましょう。睡眠前の飲食は体内に「粘っこい水分」を生じさせ、ニキビの材料となります。
  2. 適切な水分摂取 喉が渇いてからの水分摂取を心がけ、甘いジュースや炭酸飲料は控えるようにしましょう。これらの飲み物は一時的に気分を良くしますが、体内環境を悪化させる原因になります。
  3. 適度な運動 体を動かすことでストレスを解消し、お腹の働きを高めることができます。これにより余分な水分や老廃物の排出も促進されます。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

東洋医学的に見た体質改善には、以下の漢方薬が効果的かもしれません。ただし、これはあくまで一般的な情報であり、この方に必ず合うというわけではありません。

  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう): 顔面の熱を冷まし、炎症を抑える働きがあります。顔の赤みやニキビに効果が期待できます。
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん): 血液の巡りを改善し、水分代謝を促進する効果があります。体内の水分停滞を解消するのに役立ちます。
  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう): 肌の炎症を抑え、熱を冷まし、毒素排出を促進する効果があります。

症状が複雑な場合には、これらの漢方薬を単独で使用しても十分な効果が得られないことがあります。ピヨの漢方では個々の体質に合わせた漢方相談を行っていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

思春期ニキビは単なる外的要因だけでなく、体内環境の乱れが大きく影響しています。東洋医学の視点から見ると、この方の場合:

  1. お腹の機能低下と気の滞り
  2. 体上部への熱の上昇と水分の停滞
  3. 夜間の不適切な食習慣

これらが複合的に作用してニキビを引き起こしていると考えられます。

改善のためには、食習慣の見直しと適度な運動が基本となります。特に就寝前のお菓子や甘い飲み物は控え、バランスの良い食事と適切な水分摂取を心がけましょう。

体質改善には時間がかかりますが、根本からアプローチすることで、健やかな肌を取り戻すことができます。

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ピヨ先生
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