梅雨になると頭痛が起きる本当の理由とは?東洋医学で解明する湿邪対策

頭痛
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

頭痛にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

雨が続く梅雨の時期になると、決まって頭痛に悩まされる方は少なくありません。「天気が悪くなると頭が痛くなる」「病院では片頭痛と診断されたけれど、根本的な解決策がわからない」そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実は、この梅雨時期特有の頭痛には、東洋医学的な明確な理由があります。今回は、なぜ梅雨になると頭痛が起きるのか、その本当の理由と効果的な対策方法について詳しく解説していきますね。

なぜ梅雨時期に頭痛が起きるのですか?

東洋医学では、頭部は全身の陽気が集まる場所とされています。梅雨時期の高い湿度により、体内の**湿邪(しつじゃ)**という邪気の影響が大きくなります。

この湿邪が頭部への気の上昇を妨げ、脳や顔面への栄養供給を阻害するのです。東洋医学には**「不通則痛(ふつうそくつう)」**という原則があり、気と血の流れが詰まることで痛みが発生すると考えます。

湿邪による頭痛の特徴

湿邪の重く粘りつく性質により、経絡(けいらく)や気血の運行が阻害され、頭痛を引き起こします。湿邪の**重濁(じゅうだく)**という性質により、頭痛は以下のような特徴があります:

  • 頭が重く感じられる
  • 水風船がふくらむような痛み
  • だるさを伴う鈍痛

また、お腹は水湿の運化を担い、清陽を上昇させる働きがあります。お腹の機能が低下すると体内に水湿が停滞し、これが頭部へ波及して頭痛を誘発します。

どうすれば改善できるのでしょうか?

効果的な改善方法を、ツボ押し・生活習慣・漢方薬の3つの観点からご紹介しますね。

効果的なツボ押し

まず、日常的に取り入れやすいツボ押しから始めてみましょう。

主要な頭痛改善ツボ:

  • 百会(ひゃくえ):頭頂部の中央にあり、全身の気の流れを整えます
  • 太陽(たいよう):こめかみの後ろにあり、偏頭痛に効果的です
  • 風池(ふうち):首の後ろの生え際にあり、湿邪を散らす効果があります

それぞれ指の腹でゆっくりと5秒から10秒押し、痛気持ちいい程度の力加減で行ってください。特に天気が崩れる前に予防的に刺激すると効果的です。

生活習慣の改善ポイント

生活習慣では、以下の点に注意することが大切です:

避けるべき習慣:

  • 空腹感がないのに食べる
  • 過度の飲酒
  • 甘いものや脂っこいものの摂りすぎ

これらはお腹の機能を低下させ、湿濁を生じさせます。

取り入れたい習慣:

  • 消化に良い温かい食べ物を摂る
  • 利湿効果のある小豆やはと麦を取り入れる
  • よく噛んで食べる
  • 腹八分目を意識する

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

以下は、湿邪による頭痛体質の改善に効果が期待できる代表的な漢方薬です。ただし、これらは特定の湿邪体質の改善に効果が期待できる漢方薬を紹介しており、個人の体質や症状により適した処方が異なります。

  • 五苓散(ごれいさん):水分代謝を改善し、体内の余分な水分を排出します
  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):胃腸機能を整えながら頭痛を和らげる効果があります
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):水分停滞によるめまいや頭痛に用いられます

症状が複雑な場合には、単独では効果がない場合があります。当店ピヨの漢方では、個人の体質に合わせた漢方相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

梅雨時期の頭痛は、湿邪による気血の停滞が根本的な原因です。ツボ押し、食生活の改善、適切な漢方薬の活用で症状を和らげることができます。

毎日の小さな積み重ねが大きな改善につながりますので、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。天気に左右されない快適な毎日を過ごしましょう。

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ピヨ先生
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