お腹が弱くて疲れやすい人の不眠に効く漢方薬は?

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ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

不眠に悩んでいる人がいます

どうしたらいいですか?

睡眠は私たちの心と体の健康を支える大切な活動です。しかし、なかなか寝付けない、すぐに目が覚めてしまう、熟睡感がないなど、睡眠の悩みを抱える方は少なくありません。特に「食欲がない」「めまいがする」「疲れやすい」といった症状を伴う不眠でお悩みの場合、東洋医学でいう「気虚体質」が関係している可能性があります。

今回は気虚体質による不眠に効果的な漢方薬をご紹介します。自分の体質や症状に合った漢方薬を知ることで、より良い睡眠を取り戻すお手伝いができれば幸いです。

気虚体質による不眠の主な症状は?

外見的な特徴とお悩みの症状

  • やせ形で顔色が悪い
  • 食欲が無く、食べてもあまりおいしく感じない
  • 少し動いただけでもめまいがする
  • 直ぐに疲れてしまう

主な症状:

  • ちょっとした物音でもすぐに目が覚めてしまう
  • いつも夢を見ることが多い
  • 目が覚めたら今度はなかなか眠れない

気の不足で、どうして不眠になるの?

睡眠に入るためには、脳の興奮を鎮める必要があります。しかし、気虚によりお腹の働きが弱っていると、脳を穏やかにする潤いとなる血液を作りだすことができなくなります。その結果、血が不足して脳は穏やかになれなくなるのです。

また、気が不足すると血を運ぶ力も低下してしまいます。心において気も血も不足すると、脳の穏やかさが低下して正常に機能させることができなくなり、不眠を引き起こすことがあります。

どのような漢方薬がありますか?

気虚で不眠になる方に使われることのある漢方薬のうち、帰脾湯・加味帰脾湯・甘麦大棗湯について詳しく見ていきましょう。

帰脾湯

帰脾湯は、益気健脾、養心補血の効能があります。

  • 益気健脾:お腹の働きを高めて、気の働きを向上させること
  • 養心補血:血を補って、精神的な働きを健やかにすること

この働きにより帰脾湯は、お腹の働きを改善して、脳へと血を届けるのを補佐してくれます。それにより、食欲不振になりがちで、やせ形で顔色が悪い方の不眠の解消に使われます。

ちなみに帰脾湯は月経不順、疲れを感じやすい場合にも使われることがあります。

加味帰脾湯

加味帰脾湯は、益気健脾、養心補血、清熱解鬱の効能があります。

  • 益気健脾、養心補血:先程の帰脾湯と同じ
  • 清熱解鬱:気の滞りを解消して熱を冷ます

生薬が追加されることで、帰脾湯の対象となる体質に加えて、ストレスを抱え込みやすくて、頭に熱がこもってしまうような方の不眠の解消に使われます。

ちなみに加味帰脾湯は月経不順や不安症、疲れを感じやすいような場合にも使われることがあります。

甘麦大棗湯

甘麦大棗湯は、養心安神、和中緩急の効能があります。

  • 養心安神:脳を調整している心気や血を補う事で、脳の働きを穏やかにする
  • 和中緩急:お腹の働きを応援することで、気血の補充をスムーズにし、心を穏やかにする

この働きにより甘麦大棗湯は、心や脾に潤いを補充しながら、お腹の働きを高めることで、気血の補充を応援し、届ける働きも補佐します。また、筋肉の緊張も緩ませてくれるため、過度に亢進した心の働きが穏やかになります

ちなみに甘麦大棗湯はヒステリーや、不安感が強く興奮状態にあるような精神疾患にも使われることがあります。

使う際の注意点

漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。以下の点に注意しましょう:

  • 自分の体質や症状をしっかり把握した上で選びましょう
  • 効果は個人差があり、即効性を期待するものではありません
  • 複雑な症状がある場合は、単独では効果がないこともあります

まとめ

不眠で悩んでいて、漢方薬で改善を試みようと思っている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、不眠に効く漢方薬はいくつもありますが、どの漢方薬を飲んだらいいのか悩んでいる方も多いでしょう。

今回は、気の不足による不眠に使う漢方薬を、いくつかピックアップしてご紹介しました。それぞれの特徴を理解し、ご自身の体質や症状に合った漢方薬を選んでみてください。

症状が複雑な場合には、単独では効果が現れにくいこともあります。当店では漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。不眠改善のセルフケアとして、ご自身の体質に合わせて、必要な漢方薬を試してみてくださいね。

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ピヨ先生
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