夜はしっかり寝ているのに昼間眠くなる原因は?東洋医学的な改善方法を解説

嗜眠
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

過眠症にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

「夜はしっかり寝ているはずなのに、昼間になると強い眠気に襲われる」そんな経験はありませんか?

現代社会では多くの方がこのような症状に悩まされています。単なる寝不足だと思って我慢している方も多いかもしれませんが、実は東洋医学では「嗜眠(しみん)」という明確な症状として認識され、体質改善によって根本的な解決が期待できるのです。

今回は、日中の眠気の東洋医学的な原因から、具体的な改善方法、さらには効果的な漢方薬まで詳しく解説していきますね。

東洋医学では日中の眠気をどう考えるの?

東洋医学では、脳の活動を調整しているものを心気と呼んでいます。この心気は意識状態や睡眠と深く関係しているんですね。

この心気を正しく働かせるには、以下の2つのバランスが重要です:

  • 心陽:活動の源となるエネルギー
  • 心陰:活動を穏やかに制御する力

心陽が不足すると脳の活動が低下するため、脳の活発さが失われていつまでも眠気が治まらなくなってしまいます。

心陽不足になる原因は何?

心陽不足の原因として、以下のようなケースがあります:

体の冷えによる原因

体が冷えてしまい、脳を活動させるために必要な気血が届けられなくなる場合があります。まるで寒い日に車のエンジンがかかりにくくなるのと似ていますね。

余分な水分による影響

余分な水分が充満していると、必要な気血が届かなくなり、心陽が圧迫されて強い眠気を感じることがあります。

ストレスによる気の滞り

さらにストレスがあると、気の拡がりが悪くなり、心気の活動を支える気血が届かなくなるため眠くなることもあります。

血液の流れの問題

また、心の入り口にあるゲートがドロドロした水分や血液によって流れが邪魔されることでも、心気の活動は低下しやすくなります。

過労・寝不足による体の潤い不足

そして過労や夜更かし、慢性的な寝不足により体の潤いが不足している場合にも眠くなることがあります。

しかし、これは病気というより体が潤いを補充しようとする自然な生理現象とも考えられます。

では、どうすれば改善できるの?

日中の眠気を改善するための具体的な方法をご紹介しましょう。

体の冷えを改善する

まず体の冷えを改善することが重要です。適度な運動で体を温めるなど、体の熱源を高める生活を心がけましょう。

水分代謝を改善する

次に水分代謝を改善します。必要としない時に一度に大量の水を飲まず、喉の渇きに応じて適量を摂取することが大切です。

ストレス管理

ストレス管理も重要です。深呼吸や軽い散歩で気の流れを改善し、心気の活動を支える環境を整えましょう。

規則正しい睡眠習慣

そして何より、規則正しい睡眠習慣を身につけることです。可能であれば8時間前後の質の良い睡眠を確保し、体の潤いを十分に補充しましょう。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

心陽不足による日中の眠気改善に効果が期待できる漢方薬をご紹介します。ただし、これらはあくまで一般的な体質改善に用いられる漢方薬であり、個々の症状に合わせた選択が重要です。

  • 桂枝加苓朮附湯:心陽不足を補い、体を温めて気血の流れを改善する効果が期待できます
  • 五苓散:水分代謝を改善し、余分な水分による心陽の圧迫を解消する働きがあります
  • 加味逍遙散:ストレスによる気の滞りを改善し、心気の活動を支える環境を整えます

症状が複雑な場合には、単独では効果がない場合もあります。当店では個々の体質に合わせた漢方相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

日中の眠気は、単なる睡眠不足ではなく東洋医学的には「嗜眠」という体質的な問題として捉えることができます。

心陽不足が主な原因となることが多く、体の冷え、水分代謝の異常、ストレス、血流の問題、過労による潤い不足などが複合的に関わっています。

改善には、体を温める生活習慣、適切な水分摂取、ストレス管理、規則正しい睡眠が基本となります。また、体質に合った漢方薬を併用することで、より効果的な改善が期待できますね。

慢性的な日中の眠気にお悩みの方は、一度東洋医学的なアプローチを検討してみてはいかがでしょうか。

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ピヨ先生
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