
こんにちは
どうなさいましたか?

花粉症に悩んでいる人がいるんだけど
何をしたらいいのかな?
花粉症の季節になると、目のかゆみや鼻水に悩まされる方は多いですね。しかし同じ花粉症でも、体質によって症状の現れ方や深刻さが異なることをご存知でしょうか?特に「乾燥しやすい体質」の方は、花粉症の症状がより重篤になりやすい傾向があります。
東洋医学では、この乾燥しやすい体質を「陰虚体質」と呼びます。今回は、なぜ陰虚体質の方が花粉症に苦しみやすいのか、そのメカニズムと自然な改善方法について詳しく解説していきます。辛い花粉症の症状を和らげるためのヒントを見つけていただければ幸いです。
外見的な特徴とお悩みの症状
- 目や鼻が乾燥している
- 痒みやヒリヒリ感がある
- 充血して赤くなっている
- 主な症状:
- かゆみが強く掻きすぎて出血することもある
- チリチリとした痛みを感じる
なぜ乾き体質だと花粉症が悪化するのでしょうか?
花粉症でお悩みの方の中には、目が痒い乾燥するなどの症状を訴える方がいらっしゃいます:
このような症状が顕著な場合、背景に「陰虚体質」という体質があるかもしれません。
陰虚体質の方は、体内の必要な潤いが不足しているため、全身が乾燥気味な状態になっています。このような体質の方が花粉にさらされると、一般的な花粉症とは少し異なる反応が起こるのです。
通常、体は花粉という異物に対して涙や鼻水を分泌し、それらで洗い流そうとします。しかし陰虚体質の方は、潤いが足りないために十分な涙や鼻水を作れない状態です。その結果、花粉を効果的に追い払うことができず、粘膜に炎症が起きてしまいます。
さらに、この炎症によって熱が生じると、痒みや痛みが止まらなくなるという悪循環に陥ってしまうのです。これが陰虚体質の方の花粉症が特に辛くなる理由なのです。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
陰虚体質による花粉症を自然に改善するには、体の潤いを取り戻すことが大切です。生活習慣の改善と、適切な食べ物の選択がポイントになります。
生活習慣の改善ポイント
体内の潤いを守るために、以下の点に注意しましょう:
- 熱を作る飲食物を控える(辛いもの、揚げ物、アルコールなど)
- 過労や夜更かしを避ける(睡眠不足は体の乾燥を促進します)
- ストレスを上手に解消する(ストレスは体の熱を高めます)
陰虚体質におすすめの食材
体に潤いを与える「補陰作用」を持つ食べ物を積極的に取り入れましょう:
- 根菜類:百合の根、ヤマイモ、レンコン
- 果物・野菜:パイナップル、ミカン、小松菜、白菜、大根、レタス、もやし
- キノコ類:白きくらげ
- 漢方食材:クコの実、クマザサ、枇杷の葉、明日葉
- たんぱく質:豆腐、しじみ
- 飲み物:菊花茶、はちみつ入り白湯
これらの食材をバランスよく摂取することで、体の中から潤いを補給し、花粉症の症状緩和につながります。特にクコの実や白きくらげは煮込み料理やスープに、菊花茶はティータイムにぜひ取り入れてみてください。
漢方薬で陰虚体質による花粉症を改善するには?
陰虚体質による花粉症の症状を改善するために、漢方薬も有効な選択肢です。以下に陰を補う代表的な漢方薬をご紹介します:
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう):肺を潤し、乾いた咳や喉の痛みを和らげる効果があります
- 六味丸(ろくみがん):腎陰を補い、体の根本的な潤いを改善します
- 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):肝腎陰虚による目の充血や乾燥感を改善します
これらは陰虚体質の改善に期待できる漢方薬ですが、あくまで体質の一例に対するものです。症状が複雑な場合には、単独では効果が現れにくい場合もあります。当店では漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:陰虚体質による花粉症の対策
陰虚体質が原因で悪化する花粉症には、体の潤いを取り戻すアプローチが効果的です。
生活習慣の見直しと潤い食材の摂取を心がけ、必要に応じて漢方薬も取り入れることで、症状を自然に緩和していきましょう。特に「熱を作る習慣を避け、潤いを与える食材を意識的に摂る」ことが重要なポイントです。
体質改善は一朝一夕にできるものではありませんが、継続することで必ず変化が現れます。ぜひ今日から、あなたの体に合った対策を始めてみてください。

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