
こんにちは
どうなさいましたか?

梅シロップについて知りたいと
質問をいただきましたよ
梅雨の季節になると、店頭に並ぶ青い梅の実。この時期だけの恵みを活かして、夏バテ対策にぴったりの梅シロップを作ってみませんか?
じめじめとした梅雨の湿気や、これから来る暑い夏に向けて、体の中から元気を蓄えておきたいですね。疲れやすい、のどが渇きやすい、食欲が落ちがちという方には、特におすすめしたいレシピです。
今回は生梅で作るまろやかな味と、冷凍梅で作る酸味の強いバージョンの2つをご紹介します。どちらも簡単に作れて、漢方の視点から見ても素晴らしい効能を持っているんですよ。
梅シロップの食材が持つ薬膳パワーとは?
梅(うめ)
性味・帰経:
- 性味:酸、平
- 帰経:肝・脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 生津収斂:体の潤いを補い水分や栄養を保持する働き
- 止咳化痰:咳を鎮め痰を除去する働き
- 整腸殺菌:腸内環境を整え殺菌作用を発揮する働き
てんさい糖
性味・帰経:
- 性味:甘、温
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 活血行瘀:血の巡りを良くし滞りを取り除く
- 清熱解毒:体の熱を冷まし毒素を排出する
- 寛胸下気:胸のつかえを和らげ気を降ろす
レシピ紹介
材料
- 梅:1kg
- てんさい糖:800g(梅の80%)
生梅で作るバージョン(まろやか味)
- ビンを消毒する
- 梅のヘタを取る
- 梅を洗って、水分をしっかり取る
- 梅にフォークなどで穴をあける
- 梅をビンに入れ、上からてんさい糖を入れる
- ふたをして、てんさい糖がとけるまで待つ(1ヶ月くらい)
冷凍梅で作るバージョン(酸味が強め)
- ビンを消毒する
- 梅のヘタを取る
- 梅を洗って、水分をしっかり取る
- 梅を冷凍する(一晩以上)
- 梅をビンに入れ、上からてんさい糖を入れる
- ふたをして、てんさい糖がとけるまで待つ(早いと1週間くらい)
成功のコツ
- ビン、梅の水分をよく取る(カビ予防のため)
- 仕込んだらビンを揺すらず、そのまま放置する (揺すったり、いじると発酵してお酒になりやすいです)
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この梅シロップは、以下のような症状でお悩みの方に特におすすめです。
疲労が溜まりやすいタイプの方
- 仕事や家事で疲れが取れない
- 夏バテしやすい
- 体力の回復が遅いと感じる
のどの渇きや口の乾燥が気になる方
- エアコンの効いた部屋にいることが多い
- のどがよく渇く
- 口の中がネバネバしがち
消化機能が弱いタイプの方
- 食欲不振になりやすい
- 胃もたれしやすい
- 消化不良を起こしがち
特に更年期世代の女性には、ホルモンバランスの変化による疲労感や口の渇きの改善に役立ちますね。
気をつけたい点と注意事項
梅シロップを楽しむ際に、以下の点にご注意ください。
糖分の摂取量について
- 糖分が多いため、糖尿病の方は医師に相談してから摂取しましょう
- 1日の摂取量は大さじ1-2杯程度に留めるのがおすすめです
体質による注意点
- 胃酸過多の方は酸味が刺激になることがあります
- 冷え性の方は冷たくして飲みすぎないよう注意しましょう
保存と衛生管理
- 必ず清潔な容器を使用し、水分をしっかり除去してください
- カビが生えた場合は使用を中止してください
- 開封後は冷蔵庫で保存し、早めにお使いください
まとめ
梅シロップは、梅雨の季節にしか作れない特別な健康ドリンクです。疲労回復とのどの渇き改善という、これからの季節にぴったりの効能を持っています。
生梅で作るまろやかなバージョンと、冷凍梅で作る酸味の強いバージョン、どちらもそれぞれの良さがあります。お好みや体調に合わせて選んでみてくださいね。
特に疲れやすい方、夏バテしやすい方、食欲不振でお悩みの方には、ぜひ試していただきたいレシピです。手作りの梅シロップで、暑い夏を元気に乗り切りましょう!
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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