【不眠】お酒を飲むとなかなか寝つくことができない理由

不眠
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

不眠にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

「お酒を飲んだ夜はなぜか眠れない」「アルコールで眠くなったはずなのに、なかなか寝つけない」そんな経験はありませんか?

実は、アルコールと睡眠には複雑な関係があります。お酒を飲んだ直後は眠気を感じるものの、実際には質の良い睡眠を妨げてしまうことが多いのです。

今回は、漢方の視点から見たアルコールが睡眠に与える影響と、その改善方法について詳しく解説していきます。「最近お酒を飲むとなかなか寝つけない」「途中で目が覚めてしまう」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

なぜお酒を飲むと寝つきが悪くなるのですか?

睡眠に入るためには、身体の潤いによって脳の働きを調整する心気(しんき)の働きを、ゆったりと穏やかな状態に落ち着けることが必要です。

アルコールは身体の熱を高めて気血の巡りを良くしてくれる効果があります。しかし同時に、身体の上の方に上昇する熱を強めてしまうことがあるのです。

そうなると心では余計に熱がこもってしまい、心気の活動が活発になり過ぎてしまうために眠れなくなってしまいます。

アルコールが睡眠に与える主な影響

  • 心に熱がこもり、心気が活発になりすぎる
  • 体の熱が過剰になることで興奮が強まる
  • 興奮状態が眠っていても続くため、夢が多くなる
  • 眠りが浅い状態になってしまう

アルコールによる水分停滞も影響するのですか?

はい、水分の問題も大きく関係しています。

アルコールに合わせて沢山の水分も入ってきますので、お腹の中に余分な水分が停滞してしまいます。

すると、心を穏やかにするために必要な血や潤いが、それらのモノに邪魔されて届かなくなってしまうのです。結果として、余計に心気は穏やかになれず、睡眠に影響を及ぼすことになります。

水分停滞による影響

  • お腹の中に余分な水分が蓄積される
  • 心に必要な血や潤いの流れが阻害される
  • 心気が穏やかになりにくくなる
  • 睡眠の質がさらに低下する

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

アルコールを摂らないようにするのが一番良いのですが、せめて飲み過ぎないようにしましょう。

日常生活では以下の点を意識してみてください:

生活習慣での改善ポイント

  • アルコールの摂取量を控えめにする
  • 就寝の3-4時間前には飲酒を控える
  • 水分補給は適度に行い、過度な摂取は避ける
  • 体を冷やす食材を取り入れる

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

アルコールによる熱と水分停滞の体質改善に効果が期待できる漢方薬をご紹介します。ただし、これらは特定の方に合う処方ではなく、あくまで一般的な体質改善を目的としたものです。

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):体の熱を冷まし、興奮を鎮める効果が期待できます
  • 茵蔯五苓散(いんちんごれいさん):余分な熱と水を排除し、水の巡りを整える働きがあります
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):心を落ち着かせ、精神的な興奮を和らげる効果があります

ただし、症状が複雑な場合には単独では効果がない場合があります。ピヨの漢方では個別の漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

お酒を飲んだ後の寝つきの悪さは、アルコールによる心への熱のこもりと、余分な水分の停滞が主な原因です。

心気が活発になりすぎてしまうことで眠りにくくなり、さらに水分停滞により心に必要な潤いが届かなくなることで、睡眠の質が低下してしまいます。

改善のためには、まず飲酒量を控えめにすることが大切です。そして漢方薬で熱を冷ましたり、余分な水分を排除することで、質の良い睡眠を取り戻すことができるでしょう。

お酒と上手に付き合いながら、ぐっすりと眠れる夜を取り戻していきましょうね。

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ピヨ先生
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