
こんにちは
どうなさいましたか?

夏風邪にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
暑い夏に引いてしまう風邪は、冬の風邪とは性質が全く違います。多くの方が「風邪には葛根湯」と思いがちですが、実は風邪は症状や体質に合わせて別のアプローチが必要なんですね。
今回は、実際に夏風邪を引いた家族の症例を通して、症状の変化に合わせて漢方薬をどう調整していくかを詳しく解説していきます。同じ風邪でも、症状や経過によって最適な漢方薬は変わってくることがよく分かる事例です。
夏風邪の初期症状にはどんな特徴があるの?
今回の家族の風邪の初期症状は以下の通りでした。
主な症状:
- 喉がかなり痛い
- 透明な鼻水が止まらない
- 最初は葛根湯を飲もうと考えていた
夏風邪の特徴として、湿気や暑さの影響を受けやすく、体内に湿邪(しつじゃ)がこもりやすい状態になります。
そのため、発汗を促す葛根湯よりも、湿邪を除去する処方の方が適していることが多いんです。
なぜ葛根湯ではなく藿香正気散を選んだの?
最初に提案したのは**藿香正気散(かっこうしょうきさん)と板藍根(ばんらんこん)**の組み合わせでした。
藿香正気散の特徴
- 夏風邪の代表的な処方薬
- 湿邪を除去し、脾胃(消化器系)の機能を整える
- 暑さと湿気による体調不良に効果的
板藍根の特徴
- 抗ウイルス作用が期待できる生薬
- 喉の痛みや炎症を和らげる
- 免疫力をサポートする効果
この組み合わせにより、夏風邪特有の湿邪を除去しながら、ウイルス対策も同時に行うことができるんですね。
症状が変化した時はどう対応すべき?
藿香正気散を服用した次の日に症状を聞いたところ、実は初めからあった咳の症状があったのに、私に伝えていなかったことが分かりました。
実際の症状の変化
- 初期の喉の痛みは軽減
- 鼻水の症状は相変わらず
- 最初からあった咳が気になる
このような症状の変化に対して、組み合わせを調整しました。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
症状の追加を受けて、**参蘇飲(じんそいん)と板藍根、五虎湯(ごことう)**の組み合わせに変更しました。また、鼻水が喉の方に落ちていく刺激によって咳になるため、金羚感冒錠をトローチの様に舐めるようにも伝えました。
参蘇飲の効能
- 風邪の中期から後期に適した処方
- 咳や痰の症状に効果的
- 体力が落ちている時でも使いやすい
五虎湯の効能
- 咳止めに特化した処方
- 気管支の炎症を鎮める
- 乾いた咳にも湿った咳にも対応
この新しい組み合わせを服用した結果、わずか1日で咳も鼻水もピタリと止まったという効果が得られました。
この体質改善に効果が期待できる漢方薬
風邪の症状改善に効果が期待できる代表的な漢方薬をご紹介します。ただし、これらは特定の体質や症状パターンに対する一般的な処方であり、個人の症状に最適かどうかは漢方相談が必要です。
- 藿香正気散 – 夏風邪の初期、湿邪による胃腸症状を伴う場合に使用
- 参蘇飲 – 風邪の中期以降、咳や痰が出る時に体力が落ちている方向け
- 五虎湯 – 咳が主症状の場合に使用、気管支炎様の症状にも効果的
症状が複雑な場合や複数の症状が重なる場合には、単独の処方では十分な効果が得られないこともあります。当店では、個人の体質と症状に合わせた詳しい漢方相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
なぜ同じ風邪でも薬を変える必要があるの?
今回の事例から分かるように、同じ人の同じ風邪でも、症状の変化に合わせて処方を調整することが重要です。
中医学的な考え方では
- 病気は体質や環境により常に変化する
- その時々の症状に合わせた対応が必要
- 体質と症状のバランスを見極めることが大切
このように、漢方薬はオーダーメイドの治療という特徴を持っているんですね。
まとめ
今回の事例を通して、夏風邪に対する漢方薬の選び方と調整方法をご紹介しました。
重要なポイントは:
- 夏風邪には葛根湯より湿邪を除去する処方が適している場合が多い
- 症状の変化に合わせて処方を柔軟に調整することが大切
- 同じ風邪でも、季節や症状によって最適な漢方薬は変わる
体質や症状に合わせた適切な漢方薬選びにより、短期間での改善が期待できることがよく分かりますね。
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