ピヨ先生こんにちは。
嗅覚障害にお悩みの方から
質問をいただきましたよ。
YouTubeでも解説しています。
外見的な特徴とお悩みの症状
この方の体質の特徴
コロナ感染で嗅覚障害は
どうして起きるんですか?
コロナに限らずウイルスは
細胞の奥深くに
直接的に侵入しようとする
性質があります。
これを東洋医学的に見てみますと
直接体の深い部分である
腎気に侵入する
性質があると考えます。
体は侵入したウイルスを
やっつけようとする際に
腎気のパワーを
フル活動するため
疲労してしまいますが
腎気のバランスが
もともと悪かった方の場合
働きが簡単に乱れてしまいます。
また匂いの物質は
鼻の中にある粘膜に溶け込み
嗅細胞が刺激を受けて
匂いを感じていますが
ウイルスに感染した後では
嗅細胞も大きく
ダメージを受けてしまうので
匂いを感じられなくなって
しまうのかと思います。
嗅細胞のダメージって戻らないのですか?
いいえ。嗅細胞は常に
変生と新生を繰り返しています。
ただウイルス感染によって
腎気がダメージを
受けてしまった場合
腎気は細胞の入れ替わりに
大きく関与しているので
新生させるための働きが
乱れてしまうことがあります。
特に、腎気の機能を邪魔する要因となる
余分な水分、気の滞り
潤いの不足、血液の巡りの悪さ
冷えなどが体質的にあると
腎気の機能は
順調に立ち直れないため
嗅細胞の新生にも
恐らく影響を与えるはずです。
この方の体質はどの様な感じですか?
顔色は黒ずみがち
舌の裏の静脈が細いけどよく見える
経血の色調が初日以外は黒っぽい
経血の塊があるなど
腎気の働きを
盛り立てるための材料となる
血の巡りは
あまり良くなさそうです。
その原因として
手足が冷える寒がり
舌に歯の痕があるなど
動かす力の不足がありそうです。
足首、手指、顔に浮腫みがある
舌の苔の上の水分が水っぽい
頭が重く感じる
帯下が多いなど
体のあちこちに
余分な水分が停滞している一方で
髪の毛は乾燥
夢を見ることが多い
目が疲れやすく乾燥しやすいなど
体の上部では乾きの症状があります。
そして水を巡らせる力の不足があって
あちこちに浮腫みを作るために
血流の悪化も招いているため
腎気の乱れが残ったままになり
嗅細胞が回復しないのかもしれません。
おススメの自然療法
この方におススメの自然療法を教えてください。
喉が渇いて水を飲みたいとありました。
あちこちに浮腫みがあり
余分な水分も停滞していますので
それがさらに体の熱源に
負担をかける形となって
血流の悪化となって
腎気の乱れの一因と
なっているのかもしれません。
この状態で
体が必要とする以上に
水を飲み過ぎると
火力が弱く水の多いお風呂に
さらに水を足すようになりますので
喉の渇きを感じても
一度にたくさん飲まずに
少しずつ飲む様にするのが
良いかもしれません。
また腎気を鍛えるためにも
体の熱を高めるためにも
適度な運動が必要かと思います。
無理せず腎気を鍛えるのに
おススメなのは相撲の四股です。
四股は腎と関係の深い
体を支える土台となる下半身を
軟らかく鍛えられます。
きつそうなイメージですが
ご自分のペースで
足を上げているのならば
ケガをしにくい鍛錬法です。
コツとしては足を上げた際に
丹田から骨盤底筋にかけての部位で
バランスを取るように心がけるとよいです。
もし興味がありましたら
無理せず少しずつお試しください。
まとめ
今回は、嗅覚障害にお悩み方の体験談について
解説しました。
ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。
コロナ感染後1年半、時々嗅覚が戻りますが
またなくなることを繰り返しています。
嗅覚が戻るきっかけは思い当たりません。