
こんにちは
どうなさいましたか?

口の乾燥にお困りの方から
質問をいただきましたよ。
「喉が渇いていないのに、なぜか口の中だけが乾燥する…」
このような違和感を抱えていませんか?水分は十分摂っているはずなのに、唾液が少なく口の中がカラカラする状態は非常に不快なものです。実はこの症状、東洋医学では「口乾(こうかん)」と呼ばれる状態で、体内の水分バランスの乱れが原因である可能性があります。
今回は、喉の渇きを感じないのに口だけが乾く理由と、東洋医学的な視点からの対策について詳しく解説していきます。
喉が渇かないのに口が乾くのはなぜですか?
東洋医学的に見ると、喉が渇かないのに口が乾く状態は、体内に水分はあるものの、その水分が口の周辺まで適切に届けられていない状態と考えられます。
つまり、体全体としての水分不足ではなく、水分の「巡り」や「分布」に問題があるのです。水分が喉の周辺で停滞してしまい、口まで届かないために乾燥感が生じます。
この状態は、単に水を飲むだけでは改善しにくいことが特徴です。体内の水分の流れを整えることが重要になってきます。
どんな体質の方が口の乾燥を感じやすいですか?
口の乾燥を感じる原因は人によって異なります。東洋医学では主に以下のような体質的要因が考えられます:
- 冷え体質: 体が冷えていて水分の巡りが悪く、口まで水分が届きにくい
- 水滞体質: 体内に余分な水分が溜まっており、その水分が正常な水分循環を妨げている
- 気虚体質: 気(エネルギー)の巡りが悪く、水分を運ぶ力が弱まっている
- 血瘀体質: 血液の質や流れに問題があり、潤いを運ぶ機能が低下している
ご自身がどの体質に当てはまるかを知ることで、より効果的な対策を取ることができますよ。
では、この方におススメの自然療法を教えて下さい
それぞれの体質に合わせた対策を取ることが重要です。以下、体質別のアプローチをご紹介します:
漢方薬によるアプローチ
以下は特定の体質改善に効果が期待できる漢方薬の例です(あくまで一般的な情報であり、個人の症状に合わせた処方ではありません):
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう): 喉や口の乾燥感を改善し、唾液の分泌を促す効果があります。特に熱がこもった状態での口の乾きに適しています。
- 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう): 体内の余分な熱を冷まし、のどの渇きや口の乾燥を改善します。
- 六味丸(ろくみがん): 腎の機能を高め、体内の水分バランスを整える効果があります。
※症状が複雑な場合には、単一の漢方薬では効果が十分に得られないことがあります。当店では個人の体質に合わせた漢方相談も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
生活習慣の改善
漢方薬と併せて、以下の生活習慣の改善も大切です:
- 適度な運動: 水分や血液の流れを良くするために、ウォーキングなどの軽い運動を定期的に行いましょう。
- 質の良い睡眠: 早寝早起きを心がけ、十分な睡眠時間を確保することで、体内の水分を動かす力を補充できます。
- 水分摂取の方法: 一度にたくさん飲むより、こまめに少量ずつ水分を摂るようにしましょう。
まとめ:口の乾燥と上手に付き合うために
喉が渇かないのに口が乾く状態は、単なる水分不足ではなく、体内の水分バランスや巡りの問題が原因である可能性が高いです。
東洋医学的な視点から自分の体質を理解し、それに合った漢方薬や生活習慣の改善を取り入れることで、症状の緩和が期待できます。
特に、水分や気・血の巡りを良くするような適度な運動と、質の良い睡眠は基本的かつ重要な対策となります。
口の乾燥でお悩みの方は、一度東洋医学の専門家に相談してみるのも良いでしょう。
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