後鼻漏と口臭になりやすい人の特徴【どちらもお腹の状態が関係しています】

口臭
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

後鼻漏にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

「最近、喉に鼻水が流れ落ちる感覚がある」「口臭が気になる」という悩みを抱えていませんか?実は、後鼻漏と口臭には深い関連性があり、どちらも体の内側の状態から生じる症状なのです。

本記事では、後鼻漏と口臭の原因とその改善法についてわかりやすく解説します。この2つの症状に悩まされている方は、ぜひ最後までお読みください。

後鼻漏とは?その原因について教えてください

後鼻漏は、喉の方へと流れ落ちる鼻水の量や質、それを感じる感覚の異常が原因で起こります。

実は、鼻は私たちの体にとって非常に重要な役割を担っています。呼吸の入り口として肺へ送る空気に潤いを与えたり、匂いを感じたり、異物を追い払ったりするために、適度な湿り気が必要なのです。

通常、鼻からは1日に数リットルとも言われる鼻水が分泌されていますが、その約7割は鼻で再吸収され、残りの3割ほどは気づかないうちに喉の方へと流れ込み、無意識のうちに飲み込んでいます。

しかし、以下のような状態になると、喉へ流れる鼻水が気になるようになります:

  • 鼻水の量が多くなったとき
  • 鼻水の性質が粘っこくなったとき
  • ストレスなどで神経が過敏になっているとき

東洋医学的に考えると、後鼻漏の原因として多く見られるのが、体の中に余分な水分が停滞している状態です。

喉の渇きも感じないのにお茶やコーヒーを飲む習慣や、空腹感なく時間だけで食事をする生活を続けていると、体の中には不要な水分が停滞し、それが鼻水の量を増やす原因となります。

また、お腹など体の中心部の冷えも大きな原因です。ビールやジュースなどの冷たい飲み物、サラダや刺身などの生で食べるものを多く摂ると、体の中の水分を巡らせる働きが弱まってしまいます。

すると、余分な水分が体のあちこちに停滞し、鼻水が増えるだけでなく、停滞している間に濃縮されて粘り気を持つように変化します。これが後鼻漏として感じられるのです。

さらに、ストレスも水分の巡りを悪化させる大きな要因です。体の中の水分は「気」によって全身へと運ばれているため、ストレスで気が滞ると水の巡りが悪くなります。また、気の滞りによって生じた熱で水分が煮詰められることで、粘り気の強い鼻水になってしまうのです。

口臭の原因はどこにあるのでしょうか?

口臭の根本的な原因は、お腹の働きの機能低下にあります。

口臭が生じるパターンとして多いのが、お腹が熱を持った「胃熱」と呼ばれる状態です。甘いもの、脂っこいもの、辛いもの、アルコール類などの食べ過ぎや飲み過ぎによって、お腹の働きが低下すると余分な熱が生じます。

この状態では、お腹の中で消化は進むものの、吸収や運搬の働きが低下するため、腐敗したガスが発生し、それが熱によって上方へと運ばれて口臭となります。また、その熱が経絡を通じて口の中の環境を変化させることも原因になります。

逆に、お腹が冷えていることで働きが低下して起こることもあります。サラダや刺身などの生もの、ビールやジュースなどの冷たいものを摂り過ぎると、お腹が冷えて吸収や運搬の機能が低下します。

消化は進みますが、吸収されずに食べたものが留まることになり、停滞している間に生じた余分な熱によってガスが発生し、それが上昇することで口臭になるのです。

このように、後鼻漏と口臭は、どちらもお腹の働きの低下が関連していることがわかります。さらに、ストレスや生活習慣の乱れはこれらの症状をより悪化させる要因となります。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

食事の改善

後鼻漏と口臭を改善するために最も大切なのは食事の改善です。

甘いもの、脂っこいもの、乳製品、アルコール類、サラダ、刺身などを食べ過ぎている場合は、少しずつ減らしていきましょう。食べ過ぎ飲み過ぎによるお腹の働きの低下が、後鼻漏や口臭の原因となっています。

ストレス対策

噛みしめている、喉に力が入っている、おへそを中心としたお腹に力が入っているなど、ストレスを感じやすい状態が続くと体に力みが入りやすくなります。これらがお腹の働きや鼻水の流れに影響を与えていることもあるので、力みを感じたら意識して緩めるようにしましょう。

体質別の改善法

水分停滞タイプの方

以下のような症状がある方は、体の中に余分な水分が充満しているタイプです:

  • むくみを感じる
  • お腹でチャポチャポ音がする

これらの症状がある方は、大豆、小豆、ハトムギなどを取り入れて、体の中の余分な水分を外へと排出するのを助けましょう。

冷えタイプの方

以下のような特徴がある方は、体が冷えているタイプです:

  • 寒がり
  • 薄い透明な鼻水が出やすい

このタイプの方は、ニラ、ネギ、ピーマンなどを使った炒め物がおすすめです。これらは体を温め、お腹の働きを高めてくれます。

ストレスタイプの方

以下のような傾向がある方は、ストレスタイプです:

  • イライラしやすい
  • 気持ちが落ち込みやすい

このタイプの方には、シソ、ハッカ、バジルなどがおすすめです。これらは気や血の滞りを解消してくれますので、お茶に混ぜたり料理に取り入れたりしましょう。

熱が強いタイプの方

  1. 燃え盛るように熱が強い状態
  2. 体の潤いが足りず熱が冷めない状態

ドクダミ、ゴーヤ、白菜などは体の熱を冷ましてくれます。特にドクダミは体の熱とともに余分な水分も排除してくれます。ドクダミを塩もみして鼻に軽く当てると、鼻の通りが良くなりますのでお試しください。

過労や夜更かしが続いている方は、体の潤いが失われてしまっているかもしれません。胡麻、クコの実、百合の根などは体を潤してくれますので、粉末にしてご飯にかけたり、料理に取り入れてみましょう。

熱が生じる原因には2つのパターンがあります:

後鼻漏と口臭改善のための漢方薬

後鼻漏や口臭の改善に効果が期待できる漢方薬をいくつかご紹介します。ただし、これらは一般的な○○体質の改善に効果が期待できる漢方薬であり、個人の症状に合わせたものではありません。

  • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう): 水毒(余分な水分)を改善し、めまいや頭痛とともに後鼻漏にも効果的
  • 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう): 余分な水分を排出し、のどの違和感や後鼻漏を改善
  • 香蘇散(こうそさん): 気の巡りを良くし、ストレスによる症状を緩和

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では効果が現れないことがあります。当店では漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:後鼻漏と口臭は体からのサイン

後鼻漏と口臭は、どちらもお腹の状態が大きく関わっています。食生活の改善、ストレス対策、そして体質に合わせた自然療法を取り入れることで、根本から改善することが可能です。

まずは今回ご紹介した方法を日常生活に取り入れ、体の内側から健康的な状態を目指しましょう。症状が長く続く場合は、専門家への相談も検討してください。

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