
こんにちは
どうなさいましたか?

秋の疲れにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋が深まると、なんとなく疲れやすくなったり、お肌の調子が気になったりしませんか?そんな季節の変わり目には、胃腸を元気にしてくれる食材を使ったやさしいスイーツがおすすめです。
今回ご紹介するのは、熊本の郷土菓子「いきなり団子」を米粉でアレンジしたレシピです。さつまいもと小豆の組み合わせは、便秘解消・美肌・むくみケアに優れた薬膳効果が期待できます。
もちもちとした食感と、ほっこりする甘さで、心も体も温まる一品です。手作りならではの安心感もあって、お子さんのおやつにもぴったりですね。
米粉いきなり団子の食材が持つ薬膳パワーとは?
薩摩芋(さつまいも)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・脾・腎・肝
薬膳効果:
- 益気健脾(えっきけんぴ):胃腸を元気にし疲労回復を促す
- 和胃調中(わいちょうちゅう):胃の不調や吐き気を和らげる
- 潤腸通便(じゅんちょうつうべん):腸を潤し便秘を改善する
- 通乳(つうにゅう):母乳の分泌を促進する効果がある
小豆(あずき)
性味・帰経:
- 性味:甘・酸、平性
- 帰経:心・小腸
薬膳効果:
- 利尿除湿:水分代謝を促しむくみを解消する
- 解毒排膿:毒素を取り除き膿を排出させる効果
米粉
性味/帰経:
- 性味:甘・平
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 補中益気(ほちゅうえっき):消化機能を補い体力を増強する
- 健脾和胃(けんぴわい):脾胃の働きを整え消化力を高める
- 除煩止渇(じょはんしかつ):イライラを鎮め喉の渇きを潤す
もち米(もちごめ)
性味・帰経:
- 性味:温・甘
- 帰経:脾・胃・肺
薬膳効果:
- 補中益気健脾止瀉:胃腸を強化し、気を補って下痢を止める
- 固表止汗:肺の気を補い、異常な発汗を抑える
- 温中暖胃:体の中心部を温め、胃の働きを活発にする
レシピ紹介
材料(約5個分)
- さつまいも:直径3-4cm、幅1cmを5枚
- 白玉粉:20g
- 水:70ml
- 米粉:80g
- てんさい糖:5g
- 塩:少々
- あんこ:適量
作り方
- さつまいもを1cmの輪切りにします
- 生地を作る間、水にさらしてアクを取ります
- ボールに白玉粉、水を入れて混ぜます(水を入れて塊を溶かします)
- 3に米粉、てんさい糖、塩を入れて混ぜます
- 耳たぶくらいの柔らかさになるように、水分を調整してください
- さつまいもの水分をふき取り、上にあんこをのせ形を整えます
- 生地を円形に広げます
- あんこを下にしたさつまいもをのせて、生地で包みます
- とじ目を下にして、クッキングペーパーの上にのせます
- 約20分蒸します(残ったさつまいもも一緒に蒸してもOKです)
- 竹串を刺して、さつまいもにスッと通れば出来上がりです
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
胃腸が弱くて疲れやすい方 さつまいもの補中益気作用で、胃腸の働きを穏やかに高めてくれます。消化しやすい米粉を使っているので、胃に負担をかけずにエネルギー補給できますね。
便秘でお悩みの方 さつまいもの潤腸作用が腸を潤し、自然なお通じを促してくれます。食物繊維も豊富なので、腸内環境の改善にも期待できます。
むくみやすい体質の方 小豆の利水効果で、体内の余分な水分をスッキリ排出。特に下半身のむくみが気になる方におすすめです。
お肌の調子が気になる方 小豆の清熱解毒作用で、体内の余分な熱を取り除き、吹き出物などの肌トラブルケアに。さつまいものビタミン類も美肌をサポートします。
気をつけたい点と注意事項
食べ過ぎに注意 さつまいもは糖質が多いため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は量を控えめにしましょう。1日1~2個程度が目安です。
胃腸の弱い方 さつまいもは食物繊維が豊富なため、胃腸が極端に弱っている時は少量から始めてください。よく噛んで食べることも大切です。
アレルギーについて 米粉アレルギーの方はもちろん、小豆アレルギーをお持ちの方もご注意ください。初めて食べるお子さんには少量から様子を見てくださいね。
まとめ
米粉で作るいきなり団子は、もちもち食感と優しい甘さが魅力の薬膳スイーツです。
さつまいもで胃腸を元気にして、小豆でむくみをスッキリ解消。秋の不調が気になる方や、便秘・むくみでお悩みの方にぜひ作っていただきたいレシピです。
手作りならではの温かさと、体に優しい食材の力で、心も体もほっこり癒されてくださいね。お茶と一緒にゆっくり味わって、秋の養生タイムをお楽しみください。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。






