【花粉症】浮腫みやすい体質を持つ方の原因と漢方薬

花粉の季節になると、くしゃみや鼻水だけでなく、「鼻水が滝のように止まらない」「涙が溢れて仕方ない」という症状に悩まされる方はいませんか？

実は、こうした重い花粉症状の背景には、東洋医学でいう「湿邪体質」が関係している可能性があります。湿邪とは体内に余分な水分が溜まった状態を指し、この体質の方は花粉症の症状が特に強く出ることがあるのです。

今回は、湿邪体質の方が花粉症でより苦しむ理由と、自然療法や漢方薬による改善方法について詳しく解説していきます。

外見的な特徴とお悩みの症状

• 鼻水が滝のように溢れ出る
• 止まらない涙
• 痰が多く出る
• 頭が重い感じがする

主な症状：

• 水分の過剰分泌（鼻水・涙・痰）
• 頭重感
• むくみやすさ

湿邪体質の方は、通常の花粉症対策だけでは症状が十分に改善しないことが多いです。そのため、体質に合わせたアプローチが非常に重要になります。

湿邪体質の方はなぜ花粉症が重症化するのでしょうか？

湿邪体質（湿痰タイプ）の方の体内では、余分な水分が充満している状態になっています。そのため、花粉という外部からの刺激を受けると、まるでダムが決壊したかのように涙や鼻水が大量に分泌され、止まらなくなってしまうのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

湿邪体質の方の花粉症を改善するには、体内の余分な水分を排出することが重要です。生活習慣の見直しから始めましょう。

生活習慣の改善ポイント

1. 冷たい飲食物を減らす 冷たいものは体内の水分代謝を滞らせます。常温や温かい飲み物を選びましょう。
2. 空腹感がない時は食べない 消化力が弱っているときに食べると、水湿が溜まりやすくなります。
3. 体をよく動かす 適度な運動は代謝を上げ、余分な水分を汗として排出するのに役立ちます。

湿を排出する効果がある食材

湿邪体質の方には、利湿作用（余分な水分を排出する作用）を持つ食材がおすすめです。日常的に取り入れてみましょう。

• 穀類：ハトムギ、大豆、小豆、大麦
• 野菜：冬瓜、春菊、チンゲンサイ、大根、もやし、白菜
• 香辛料・海藻：ショウガ、シナモン、ひじき
• ハーブ：しそ、どくだみ

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これらの食材を意識的に取り入れることで、体内の余分な水分を徐々に排出し、花粉症の症状緩和につながります。スープや温かい料理で摂取すると、より効果的ですよ。

漢方薬で湿邪体質の花粉症を改善するには？

湿邪体質に起因する花粉症には、漢方薬も有効な選択肢です。湿を追い出す作用を持つ漢方薬から、症状に合わせて選択していきます。

以下は湿邪体質の改善に効果が期待できる代表的な漢方薬です：

• 藿香正気散（かっこうしょうきさん）：余分な水分を排除するため、鼻水・くしゃみが多い水っぽい鼻炎に効果的
• 五苓散（ごれいさん）：むくみや水分代謝の改善に優れた効果を発揮
• 麻杏薏甘湯（まきょうよくかんとう）：関節痛を伴う湿邪にも効果的

※これらは特定の湿邪体質の改善に効果が期待できる漢方薬の一例です。症状が複雑な場合には単独では効果が現れにくいこともあります。当店では個人の体質や症状に合わせた漢方相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ：湿邪体質の花粉症対策

湿邪体質の方の花粉症は、体内の余分な水分が原因で症状が重くなっています。改善には以下のポイントを意識しましょう：

1. 冷たい飲食物を控え、温かいものを選ぶ
2. 適度な運動で代謝を上げる
3. 利湿作用のある食材を積極的に取り入れる
4. 必要に応じて漢方薬を活用する

これらの対策を続けることで、体質そのものを改善し、花粉症の症状も徐々に軽減していくことが期待できます。体質改善は一朝一夕にはいきませんが、継続することで必ず変化が現れます。