夏バテ解消に！冷凍梅シロップで疲労回復とのどの潤いを

暑い季節になると、どうしても体がだるく感じたり、のどが渇きやすくなったりしませんか？

そんな時におすすめしたいのが、手作りの梅シロップです。梅は古くから中医学で「生津止渇（せいしんしかつ）」と呼ばれ、体の水分を補い、のどの渇きを癒す効果があるとされています。

今回ご紹介するのは、冷凍梅を使った簡単で美味しいシロップのレシピです。冷凍することで梅の繊維が破壊され、エキスが出やすくなるという嬉しい効果も。疲れやすい方、のどが乾燥しがちな方にぴったりの一品ですよ。

冷凍梅シロップの食材が持つ薬膳パワーとは？

梅（うめ）

性味・帰経：

• 性味：酸、平
• 帰経：肝・脾・肺・大腸

薬膳効果：

• 生津収斂：体の潤いを補い水分や栄養を保持する働き
• 止咳化痰：咳を鎮め痰を除去する働き
• 整腸殺菌：腸内環境を整え殺菌作用を発揮する働き

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てんさい糖

性味・帰経：

• 性味：甘、温
• 帰経：脾・胃

薬膳効果：

• 活血行瘀：血の巡りを良くし滞りを取り除く
• 清熱解毒：体の熱を冷まし毒素を排出する
• 寛胸下気：胸のつかえを和らげ気を降ろす

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冷凍梅シロップのレシピ

材料

• 梅：1kg
• てんさい糖：800g（梅の80％程度）

作り方

1. 梅のヘタを取る
   • 竹串やつまようじを使って、丁寧にヘタを取り除きます
2. 梅を洗って水分を取る
   • 流水でやさしく洗い、清潔なタオルでしっかりと水気を拭き取ります
3. 梅を冷凍する
   • 一晩以上冷凍庫で凍らせます
4. 翌日、ビンを消毒する
   • 保存瓶を消毒し、完全に乾燥させます（カビ予防のため重要です）
5. 梅とてんさい糖を重ねる
   • 冷凍梅をビンに入れ、上からてんさい糖をかけます
6. ふたをして待つ
   • 密閉してから、てんさい糖が溶けるまで待ちます（約1週間）
7. 熟成させる
   • 1ヶ月程度置くと、味がなじんでより美味しくなります

楽しみ方

• 炭酸水で割って爽やかなドリンクに
• 牛乳や豆乳で割ってまろやかな味わいに
• そのままかき氷にかけても美味しいですよ

成功のコツ

• ビンと梅の水分をしっかり取る（カビ予防）
• 仕込み後はビンを揺すらず、冷暗所で静かに保管
• 揺すりすぎると発酵してお酒になる可能性があります

どんなタイプの人に向いている？体質別おすすめコメント

この冷凍梅シロップは、特に以下のような体質の方におすすめです。

疲れやすいタイプの方：梅の酸味が疲労物質の分解を助け、エネルギー代謝をサポートします。

のどが乾燥しやすい方：梅の「生津」作用により、体の内側から潤いを補給できます。

食欲不振の方：梅の酸味が唾液分泌を促し、消化機能を活性化させます。

夏バテしやすい方：体の水分バランスを整え、暑さによる体力消耗を和らげます。

気をつけたい点と注意事項

梅シロップは体に優しい飲み物ですが、いくつか注意したい点があります。

糖分の摂りすぎに注意：てんさい糖を多く含むため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は飲む量を調整してください。

胃酸過多の方は控えめに：梅の酸味が胃酸分泌を刺激する可能性があるため、胃が弱い方は薄めて飲むか、食後に摂取することをおすすめします。

保存状態に注意：手作りのため保存料が入っていません。開封後は冷蔵庫で保管し、早めにお召し上がりください。

アレルギーの確認：梅やてんさい糖にアレルギーのある方は摂取を避けてください。

まとめ

冷凍梅シロップは、夏の疲れやのどの乾燥に悩む方にぴったりの薬膳ドリンクです。

梅の持つ「生津止渇」の効果で体の内側から潤いを補い、疲労回復をサポートします。作り方も意外と簡単で、一度作れば長期間楽しめるのも嬉しいですね。

特に、エアコンで乾燥しがちな現代の生活環境で過ごす30〜60代の女性の皆さんに、ぜひ試していただきたいレシピです。炭酸水や牛乳で割って、お好みの濃さでお楽しみください。

このレシピの動画はこちらから（YouTube）

参考文献