
こんにちは
どうなさいましたか?

お腹の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
寒い季節になると、お肌の乾燥が気になったり、胃腸の調子がイマイチだったりしませんか?
そんな時期におすすめしたいのが、みかんを使ったドライフルーツです。みかんは中医学では「陳皮(ちんぴ)」として古くから愛用されてきた食材。胃腸を温めて働きを助け、乾燥による不調を和らげてくれる優秀な果物なんです。
今回は、オーブンや天日干しで簡単に作れるみかんドライフルーツのレシピをご紹介します。お子様のおやつにも、ちょっと疲れた時の癒しにもぴったりですよ。
みかんドライフルーツの食材が持つ薬膳パワーとは?
みかん(温州みかん)
性味・帰経:
- 性味:温・甘・酸
- 帰経:肺・脾
薬膳効果:
- 理気健胃:気の巡りを良くし胃腸を健やかに保つ
- 止渇潤肺:のどの渇きを癒し肺を潤す
- 燥湿化痰:余分な湿気を取り除き痰を出しやすくする
ココナッツミルク
- 性味:微涼~涼・甘
- 帰経:心・脾
薬膳効果:
- 清熱解暑:体の熱を冷まし暑気あたりを防ぐ
- 生津止渇:体液を補い喉の渇きを潤す効果
- 利尿消腫:水分代謝を促しむくみを解消
- 滋陰潤燥:体を潤し乾燥による不調を改善
ココナッツミルクは微涼性で体を適度に冷やしながら、豊富なミネラル(カリウム・マグネシウム)により水分バランスを整えます。特に暑い季節や体に熱がこもりやすい方におすすめの食材です。まろやかな甘みでゼリーの味を引き立てます。
注意点: 体を冷やす性質があるため、冷え性の方や消化力の弱い方は適量を心がけましょう。
ココナッツオイル
性味・帰経:
- 性味:辛・微温
- 帰経:脾・肺
薬膳効果:
- 殺虫止痒(さっちゅうしよう):虫を殺し、かゆみを抑える
- 収斂作用(しゅうれんさよう):傷口や皮膚のただれを引き締める
- 改善湿疹(しっしん):湿疹や皮膚炎の症状を和らげる
ココナッツの果肉から抽出した油で、主に外用として皮膚のかゆみや湿疹、凍瘡(しもやけ)などに用いられます。香りが甘く、保湿オイルとしても人気です。
はちみつ
- 性味:甘、平
- 帰経:肺・脾・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
みかんドライフルーツのレシピ
材料(作りやすい分量)
- みかん:適量
ココナッツオイルチョココーティング用
- ココナッツオイル:25g
- はちみつ:20g
- ココアパウダー:15g
- 塩:少々
作り方
【基本のドライフルーツ】
- みかんを輪切り、または一房ずつに分ける
- オーブンの場合:100℃で60分焼き、裏返してさらに100℃で60分加熱
- 焦げやすいので様子を見てアルミホイルで覆う
- 天日干しの場合:2〜3日間天日に干す
- オーブンはパリッと、天日干しはジューシーな仕上がりに
【ココナッツオイルチョココーティング】
- ココナッツオイルとはちみつを混ぜ合わせる
- ココアパウダーと塩を加えてよく混ぜる
- 気温が低い時は湯煎で温めながら混ぜる
- みかんドライフルーツにつけて冷蔵庫で冷やし固める
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このみかんドライフルーツは、特に以下のような方におすすめです。
胃腸が弱く消化不良気味の方には、みかんの理気健胃作用が胃もたれや食欲不振を和らげてくれます。食後のデザートとしても最適ですね。
乾燥肌や口の渇きが気になる方にとって、みかんの生津作用とココナッツオイルの潤燥効果がダブルで働きかけます。冬場の乾燥対策にぴったりです。
疲れやすく気力が不足気味の方には、はちみつの補中益気作用が優しく体力をサポート。おやつタイムで心も体もリフレッシュできます。
痰がからみやすい方にも、みかんの化痰作用が自然に痰を取り除く手助けをしてくれるでしょう。
気をつけたい点と注意事項
お子様への注意として、このココナッツオイルチョコにははちみつが含まれているため、1歳未満のお子様には与えないでください。乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、必ず1歳を過ぎてから与えるようにしましょう。
保存については、湿気の多い場所での保管は避け、密閉容器に入れて冷暗所で保存してください。手作りなので早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。
まとめ
みかんドライフルーツは、胃腸を労わりながら乾燥対策もできる一石二鳥の薬膳おやつです。
特に冬の季節に多い「胃もたれ」「口の渇き」「肌の乾燥」といった不調を、優しく自然にケアしてくれます。作り方も簡単で、オーブンでも天日干しでもお好みの食感に仕上がるのが嬉しいポイント。
疲れやすい方、胃腸が弱い方、乾燥が気になる方にぜひ試していただきたいレシピです。市販のお菓子に頼りがちな方も、たまには手作りの優しいおやつで体をいたわってみませんか?
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。
