
こんにちは
どうなさいましたか?

夏バテにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
暑い夏の日、冷たい飲み物が恋しくなりますが、冷たいものばかり摂っていると胃腸が冷えて疲れやすくなってしまいます。
そんな時におすすめしたいのが、薬膳スパイスを使った手作りクラフトコーラです。話題のクラフトコーラは、実は薬膳の知恵がぎっしり詰まった優れものなんですよ。
今回ご紹介するレシピは、胃腸の冷えや疲れ、食欲不振に悩む方にぴったり。甘くて爽やかな味わいを楽しみながら、体の内側からケアしていきましょう。
薬膳クラフトコーラの食材が持つ薬膳パワーとは?
カルダモン(小豆蔲)
性味・帰経:
- 性味:辛・温
- 帰経:肺・脾・胃
薬膳効果:
- 化湿行気(かしつこうき):湿気を除き気の巡りを良くする効果
- 温中止嘔(おんちゅうしおう):胃腸を温め嘔吐を止める作用
- 開胃消食(かいいしょうしょく):食欲を増進し消化を促進する働き
カルダモンは「スパイスの女王」と呼ばれ、その芳香性により気の巡りを改善します。特に湿気の多い季節や胃腸の冷えによる不調、食欲不振に効果的で、料理のスパイスとしても薬膳としても重宝されます。
クローブ(丁香・丁子)
性味・帰経:
- 性味:温・辛
- 帰経:脾・胃・肺・腎
薬膳効果:
- 温中降逆(おんちゅうこうぎゃく):胃腸を温め嘔吐や吐き気を止める効果
- 散寒止痛(さんかんしつう):冷えを散らし胃痛や腹痛を緩和
- 温腎助陽(おんじんじょよう):腎を温め生殖機能を高める作用
クローブは強い温性と芳香を持つスパイスで、冷えによる胃腸不調に特に効果的です。嘔吐や吐き気、冷えからくる胃痛に用いられ、料理では肉の臭み消しや香り付けとして活用されます。
シナモン
性味・帰経:
- 性味:辛・甘・大熱
- 帰経:腎・脾・心・肝
薬膳効果:
- 補火助陽:体を温め陽気を補う働き
- 温通経脈:経絡を温め血行を促進する働き
- 祛寒止痛:寒さを除き痛みを止める働き
黒糖
性味・帰経:
- 性味:甘・温
- 帰経:脾・胃・肝
薬膳効果:
- 温中補虚:体を温め体力を補う滋養強壮効果
- 緩急止痛:痛みを和らげ筋肉の緊張を緩める
- 活血化瘀:血流を良くし血の滞りを改善する
レシピ紹介
材料(シロップ約300ml分)
- 水:200ml
- 黒糖:200g
- レモン:1個
- カルダモン:2g(10粒)
- クローブ:2g(20粒)
- シナモンスティック:2本
- バニラビーンズ:6cm(1/3本)
作り方
- カルダモンを包丁でつぶし(切り)ます
- バニラビーンズを縦、横に切ります
- レモン1/2を輪切り、レモン1/2をしぼります。しぼった皮は細切りにします
- 鍋にレモン汁以外を入れます
- 弱火~中火で約10分煮ます。少しとろ~っとしたら、火を止めます
- 冷めたらレモン汁を入れます
- 冷蔵庫で一晩寝かせます
- 炭酸で割って飲んでくださいね
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このクラフトコーラは、特に以下のような体質の方におすすめです。
胃腸が弱く冷えやすい方には、カルダモンとシナモンが胃腸を温めて消化機能を高めてくれます。冷たい飲み物が苦手でも、これなら体を温めながら爽やかな味わいを楽しめますよ。ただし氷で冷やさないようにして飲んでください。
疲れやすく食欲不振の方にとって、クローブの食欲増進効果が役立ちます。甘い黒糖がエネルギー補給にもなり、夏バテ予防にも効果的です。
血行が悪く冷え性の方には、シナモンの血液循環改善効果がおすすめ。手足の冷えが気になる方も、内側から温まる感覚を実感できるでしょう。
気をつけたい点と注意事項
体に良いクラフトコーラですが、いくつか注意点があります。
糖分の摂りすぎに注意しましょう。黒糖を使っているため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は摂取量を控えめにしてください。
体質が熱性の方は、シナモンやクローブの温める効果が強すぎる場合があります。のぼせやすい方、高血圧の方は少量から始めることをおすすめします。
妊娠中の方は、スパイスの摂取について医師に相談してからお召し上がりください。
保存期間は冷蔵庫で約1週間です。作り置きをする場合は、清潔な容器で保存し、早めに消費するようにしましょう。
まとめ
薬膳クラフトコーラは、暑い夏でも体を冷やしすぎずに爽やかな味わいを楽しめる優れものです。
カルダモン、クローブ、シナモンの薬膳効果で、胃腸の冷えや疲れ、食欲不振を改善しながら、おいしく水分補給ができますね。
特に胃腸が弱い方、疲れやすい方、冷え性の方におすすめしたいレシピです。市販のコーラよりも体にやさしく、自分好みの甘さに調整できるのも魅力的。
手作りの温かい気持ちと薬膳の知恵で、この夏を元気に乗り切りましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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