
こんにちは
どうなさいましたか?

赤ら顔にお困りの方から
質問をいただきましたよ。
人前で話すとき、突然顔が赤くなってしまう経験はありませんか?緊張するとお腹が痛くなったり、咳が止まらなくなったりすることも。これらの症状に悩まされている方は少なくありません。
東洋医学の観点から見ると、これらの症状には明確な理由があります。今回は、プレッシャーによる身体反応のメカニズムと、自然な方法で改善する方法をご紹介します。
外見的な特徴とお悩みの症状
- 標準体重
- 手足が冷たい
- 朝起きられない
- 生理不順
主な症状:
- プレッシャーを感じると顔が赤くなる
- 緊張するとお腹が痛くなる
- 痰のからまない響く咳が3週間続く
「人前で顔が赤くなるのはなぜですか?改善したいです」
人前で顔が赤くなる現象は、東洋医学では「気の巡りの乱れ」として説明できます。プレッシャーを感じると、本来体全体にバランスよく流れるべき「気」の流れが阻害されてしまいます。
その結果、気が身体の中心部に集中して熱が生じ、その熱が行き場を失って体の上部(特に顔)に向かっていきます。これが顔が赤くなる原因となっているのです。
また、このような気の流れの乱れは、他の症状とも密接に関連しています。プレッシャーによるお腹の痛みや、痰を伴わない響くような咳が長期間続くのも、同じ「気の滞り」が原因と考えられます。
「どうしてこのような症状になってしまうのですか?」
東洋医学的に見ると、これらの症状は複合的な原因から生じています。
まず、気の巡りが悪い状態になると、気が末端部(手足など)へ十分に広がらず、身体の中心部に集中してしまいます。この集中した気が熱を生み出し、その熱が上昇して顔の赤みとなって現れるのです。
手足の冷えや朝起きられない症状は、気の滞りと体の冷えが同時に起こっている状態を示しています。東洋医学では、気の流れと体温のバランスは密接に関連していると考えます。
お腹の痛みについては、滞った気が消化器官の正常な働きを阻害していることが原因かもしれません。また、響く咳が続くのは、気の下向きの流れ(降気)が阻害され、気が逆流している可能性があります。
生理不順も同様に、気の巡りの悪さが原因となって起こりやすくなります。女性のホルモンバランスと気の流れは密接に関係しているのです。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
改善のためには、気の巡りを整えることが最も重要です。以下の方法を日常生活に取り入れてみましょう。
生活習慣の改善ポイント:
- 日常的なリラックス習慣を持つ – 顎やお腹など体の中に力みがないか意識的に観察しましょう
- 力んでいる部分を見つけたら意識的に緩める – 特に緊張しやすい方は、無意識に顎を噛みしめていることが多いです
- 深呼吸の習慣化 – 1日に数回、意識して深い呼吸を行うことで気の流れを整えます
- 適度な運動 – ウォーキングやストレッチなど、気の巡りを良くする軽い運動を取り入れましょう
- 温かい飲み物を摂る – 体を温め、気の巡りを促進します
気の巡りを整える漢方薬
以下は気の巡りの改善に効果が期待できる漢方薬です。ただし、これはあくまで気の滞りに関する一般的な情報であり、個人の体質や症状の複雑さによっては単独では効果が現れない場合もあります。
- 香蘇散(こうそさん) – 気の巡りを整え、ストレスや緊張による症状を緩和します
- 加味逍遙散(かみしょうようさん) – 気の巡りと血の巡りを整え、特に女性の不調に効果的です
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) – 精神的な緊張や不安を和らげ、気の流れを整えます
症状が複雑な場合は、当店での漢方相談をご利用ください。あなたの体質や症状に合わせた最適な漢方薬をご提案いたします。
まとめ:気の巡りを整えて健やかな毎日を
人前で顔が赤くなる、プレッシャーでお腹が痛くなるなどの症状は、気の巡りの乱れから生じています。日常生活でリラックス方法を意識的に取り入れることで、少しずつ改善していくことが可能です。
体の力みを観察して緩める習慣をつけることで、気の流れが改善し、顔の赤みやお腹の痛み、咳などの症状も徐々に軽減していくでしょう。また、適切な漢方薬の活用も効果的です。
あなたの体質に合った改善方法を見つけて、自然な形で体のバランスを取り戻していきましょう。
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