
こんにちは
どうなさいましたか?

春の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春から初夏にかけて、なんとなく体が重だるい、お腹の調子がすっきりしない…そんなお悩みはありませんか?
季節の変わり目は体調を崩しやすく、特に胃腸の不調や水分代謝の滞りを感じる方が多い時期です。そんな時におすすめなのが、爽やかな酸味が特徴の「ルバーブジャム」。
ルバーブは見た目こそセロリのような野菜ですが、実はお腹の調子を整えたり、むくみを改善する薬膳効果が期待できる食材なんです。今回は、簡単に作れるルバーブジャムのレシピと、その漢方的な効能について詳しくご紹介しますね。
ルバーブジャムの食材が持つ薬膳パワーとは?
ルバーブ(食用大黄)
ルバーブは独特の酸味が特徴的な野菜で、様々な健康効果が期待できる食材です。標準和名では「ショクヨウダイオウ(食用大黄)」と呼ばれ、薬用の大黄と同じダイオウ属の植物ですが、主に栄養学的観点から評価されています。
栄養成分と期待できる効果:
便秘改善・整腸作用
- 食物繊維(水溶性・不溶性の両方)が豊富で、腸の蠕動運動を促進し、便秘の改善に効果が期待できます
- 食物繊維が善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがあります
むくみ改善・血圧サポート
- カリウムが豊富で、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、むくみの改善や高血圧予防に役立つとされています
美容・抗酸化作用
- ビタミンCの抗酸化力で細胞の老化を防ぐアンチエイジング効果が期待できます
- アントシアニンなどのポリフェノールも含み、肌の老化防止や美肌効果があるとされています
血糖値サポート
- 食物繊維が血糖値の急激な上昇を抑制する効果が期待できます
その他の健康効果
- 葉酸を含み、貧血予防に役立つとされています
- カルシウムも含有し、骨の健康維持にも寄与します
- 眼精疲労予防への効果も期待されています
このように、ルバーブは便秘がちな方、むくみやすい方、美容を気にされる方におすすめの食材と言えるでしょう。
てんさい糖
性味・帰経:
- 性味:甘、温
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 活血行瘀:血の巡りを良くし滞りを取り除く
- 清熱解毒:体の熱を冷まし毒素を排出する
- 寛胸下気:胸のつかえを和らげ気を降ろす
レモン
性味・帰経:
- 性味:平(涼)、酸、甘
- 帰経:脾、胃、肺
薬膳効果:
- 生津止渇:体液を生み出しのどの渇きを止める
- 利肺潤喉:肺の働きを助け喉を潤す
- 開胃消食:胃を開き消化を促進する
- 安胎:妊娠中の不調を安定させる
ルバーブジャムの作り方
材料
- ルバーブ:適量
- てんさい糖:ルバーブの重量の40%
- レモン汁:適量
作り方
- ルバーブの下準備
- ルバーブをきれいに洗い、水分をしっかりとふき取ります(カビ防止のため重要です)
- カット
- 2cm幅程度に切り揃えます
- 計量
- 切ったルバーブの重さを量り、てんさい糖の分量を決めます
- 煮込み準備
- 切ったルバーブを鍋に入れ、てんさい糖を加えてよく混ぜ合わせます
- 加熱調理
- 弱火で約10分間煮込み、とろとろの状態になるまで加熱します
- 仕上げ
- 火を止めてからレモン汁を加え、よく混ぜて完成です
お召し上がり方: パンやヨーグルトにのせて、朝食やおやつタイムにどうぞ。
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このルバーブジャムは、特に以下のような体質の方におすすめです。
便秘がちで体に熱がこもりやすい方には、ルバーブの通便作用と清熱効果がぴったり。毎朝のヨーグルトに加えて、腸内環境を整えてみましょう。
血行不良でお肌がくすみがちな方にも、ルバーブの活血化瘀作用が期待できます。継続して摂取することで、お肌の血色も良くなるかもしれません。
春の不調で胃腸が弱っている方には、てんさい糖の補脾益気作用が胃腸をサポートしてくれます。レモンの理気作用も相まって、消化機能の改善が期待できますね。
水分代謝が悪くむくみやすい方にとって、ルバーブの利水作用は心強い味方。朝のパンと一緒に摂取して、一日をすっきりとスタートしましょう。
気をつけたい点と注意事項
ルバーブを使用する際は、いくつかの注意点があります。
妊娠中・授乳中の方は摂取を控えてください。ルバーブには子宮収縮を促進する作用があるため、この時期の摂取は避けた方が安全です¹⁰。
ルバーブの葉は絶対に食用しないでください。シュウ酸カルシウムを多く含み、人体に有害です¹¹。使用するのは茎の部分のみにしましょう。
胃腸が特に敏感な方は、少量から始めることをおすすめします。ルバーブの酸味や通便作用が強すぎる場合があります。
血糖値が気になる方は、てんさい糖の量を調整するか、医師に相談してから摂取しましょう。
まとめ
ルバーブジャムは、便秘解消やデトックス効果が期待できる、まさに春から初夏にぴったりの薬膳食品です。
特に体に熱がこもりやすく、便秘がちな方や、血行不良でお肌の調子が気になる方におすすめしたいレシピです。爽やかな酸味で食べやすく、毎日の食事に取り入れやすいのも嬉しいポイントですね。
ただし、妊娠中・授乳中の方は摂取を控え、初めて召し上がる際は少量から始めることを心がけましょう。
自然の恵みを活かした薬膳で、季節の変わり目も健やかに過ごしてみませんか?
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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