
こんにちは
どうなさいましたか?

冷えにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
初夏になると店頭に並び始めるらっきょう。独特の香りと食感が特徴的なこの食材は、実は優秀な薬膳食材なのをご存知でしょうか。
手足が冷える、胸がつかえる感じがする、お腹が冷えて痛いといった症状でお悩みの方には、特におすすめしたい食材です。らっきょうには体を温め、気の巡りを整える働きがあり、これらの不調改善に役立ちます。
今回は、そんならっきょうを使った塩漬けと甘酢漬けの2つのレシピをご紹介します。下処理さえきちんと行えば、冷蔵庫保存で失敗知らず。無添加で安心安全ならっきょうを手作りしてみませんか。
らっきょうの食材が持つ薬膳パワーとは?
薤白(らっきょう)
性味・帰経:
- 性味:温・辛・苦
- 帰経:肺・胃・大腸
薬膳効果:
- 通陽散結:体を温め気血の滞りを改善する
- 行気導滞:気を巡らせ胃腸機能を高める
- 温中下気:お腹を温め気を下向きに導く
らっきょうの塩漬け・甘酢漬けレシピ
材料
らっきょうの塩漬け
- らっきょう:400g
- 塩:40g
- 水:400ml
らっきょうの甘酢漬け
- らっきょう:400g
- てんさい糖:100g
- 塩:20g
- お酢:200ml
作り方
- らっきょうの下準備
- 茎と根を切り落とします
- 洗浄作業
- よく洗い、薄皮をむいてきれいになるまで洗います
- 乾燥
- 水分をしっかりふき取り、乾燥させます(カビ防止のため重要)
- 漬け汁の準備
- 塩漬け:塩と水を混ぜ、塩が溶けるまで温めて冷まします
- 甘酢漬け:すべての材料を混ぜ合わせます
- 漬け込み
- 清潔な容器にらっきょうを入れ、漬け汁を注ぎます
- 保存
- 冷蔵庫で保存します(気温が高い日は必ず冷蔵庫保存)
- 完成
- 2週間~1ヶ月程度で食べ頃になります
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
らっきょうの薬膳効果は、特に以下のような体質や症状をお持ちの方におすすめです。
冷え性の方には特に効果的です。手足の末端が冷える、お腹が冷えて痛むといった症状の改善が期待できます。らっきょうの温める性質が、体の内側から冷えを解消してくれるでしょう。
胸がつかえる感じがする方にもおすすめです。気の巡りが悪くなって起こる胸部の不快感や、息苦しさの緩和に役立ちます。
消化不良気味の方も、らっきょうの気を巡らせる働きにより、胃腸の調子が整いやすくなります。ただし、食べ過ぎは逆効果になるので注意が必要です。
気をつけたい点と注意事項
らっきょうは優秀な薬膳食材ですが、いくつか注意点があります。
熱の症状が強い方は控えめにしてください。体を温める性質があるため、のぼせやすい方、顔が赤くなりやすい方は症状が悪化する可能性があります。
食べ過ぎは禁物です。1日3~4粒程度が適量とされています。過剰摂取すると、胃もたれ、腹痛、下痢の原因となることがあります。
口臭や体臭が気になる場合は、摂取量を減らすか一時的に控えることをおすすめします。らっきょうの強い香り成分が原因となる場合があります。
胃腸の弱い方は少量から始めて、体調の変化を観察しながら量を調整してください。
まとめ
らっきょうは、体を温めて気の巡りを整える優れた薬膳食材です。特に冷え性でお悩みの方や、胸がつかえる感じがする方には、ぜひ取り入れていただきたい食材です。
今回ご紹介した塩漬けと甘酢漬けは、どちらも冷蔵庫保存で簡単に作れる失敗知らずのレシピです。無添加で安心安全なら、毎日の食事に安心して取り入れることができますね。
ただし、1日3~4粒という適量を守り、熱の症状が強い方は注意しながら摂取してください。あなたの体質に合わせて、らっきょうの薬膳パワーを上手に活用してみてくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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