
こんにちは
どうなさいましたか?

お腹の張りにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋が深まり、さつまいもがおいしい季節になりましたね。 ほくほくと甘いさつまいもは、実は胃腸を元気にしてくれる優れた薬膳食材なんです。
でも、「さつまいもを食べると胸焼けしやすい」「お腹が張って困る」という経験はありませんか? そんなお悩みを解決するのが、今日ご紹介するレモンとはちみつを組み合わせた蒸し煮です。
食欲不振や疲労感が気になる方、便秘でお困りの方にも特におすすめしたい一品です。 中医学の知恵を活かして、おいしく体調を整えてみましょう。
さつまいもとレモンの蒸し煮の食材が持つ薬膳パワーとは?
薩摩芋(さつまいも)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・脾・腎・肝
薬膳効果:
- 益気健脾(えっきけんぴ):胃腸を元気にし疲労回復を促す
- 和胃調中(わいちょうちゅう):胃の不調や吐き気を和らげる
- 潤腸通便(じゅんちょうつうべん):腸を潤し便秘を改善する
- 通乳(つうにゅう):母乳の分泌を促進する効果がある
レモン
性味・帰経:
- 性味:平(涼)、酸、甘
- 帰経:脾、胃、肺
薬膳効果:
- 生津止渇:体液を生み出しのどの渇きを止める
- 利肺潤喉:肺の働きを助け喉を潤す
- 開胃消食:胃を開き消化を促進する
- 安胎:妊娠中の不調を安定させる
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
レシピ紹介:さつまいもとレモンの蒸し煮
材料(4人分)
- さつまいも:400g
- レモン:1/2個(またはレモン汁10ml)
- はちみつ:80g
- 水:さつまいもがかぶるくらい
- 塩:少々
※注意:はちみつを使用しているため、1歳未満のお子様には与えないでください
作り方
- 下準備をします
- さつまいもを厚さ1センチくらいに切る
- 5〜10分くらい水にさらしてアクを抜く
- レモンを準備します
- レモンを輪切りまたはくし形に切る
- 材料を合わせます
- 口の広いフライパンまたは鍋に塩以外の材料をすべて入れる
- (口の広い鍋を使うとムラなく煮えます)
- 蒸し煮にします
- 蓋をして弱火でやわらかくなるまで蒸し煮する
- 仕上げます
- 塩を加える
- ひと煮立ちしたら火を止める
- 蓋をしたまま冷ます
温めても冷やしてもおいしくいただけます。
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このレシピは特に以下のようなお悩みをお持ちの方におすすめです:
胃腸が弱いタイプの方
**脾胃虚弱(ひいしょきょじゃく)**の方に最適です。 さつまいもが胃腸を温め、消化機能を高めてくれます。
便秘でお困りの方
はちみつとさつまいもの潤腸作用で、自然な便通を促します。 お薬に頼らない優しいお通じ改善法としてお試しください。
疲れやすい方
気虚(ききょ)タイプの方の疲労回復に効果的です。 甘味が補気作用を発揮し、体力の回復をサポートします。
ストレスでお腹が張りやすい方
レモンの理気作用が気の巡りを改善し、ストレス性の腹部膨満感を和らげます。
気をつけたい点と注意事項
食べ過ぎに注意
さつまいもは消化に時間がかかるため、一度に大量に食べると胃もたれの原因になることがあります。 適量を心がけましょう。
はちみつのアレルギー
はちみつアレルギーをお持ちの方は使用を控えてください。 また、1歳未満のお子様には絶対に与えないでください。
糖尿病の方
はちみつとさつまいもは糖分が多いため、血糖値が気になる方は量を調整するか、医師にご相談ください。
胃酸過多の方
レモンの酸味が胃酸分泌を促すため、胃酸過多の方は様子を見ながらお召し上がりください。
まとめ
今回ご紹介した「さつまいもとレモンの蒸し煮」は、秋の味覚を楽しみながら胃腸ケアができる理想的な薬膳レシピです。
さつまいもの胃腸を元気にする力、レモンの気を巡らせる働き、はちみつの腸を潤す効果が組み合わさることで、食べ過ぎによる胃もたれやお腹の張りを防ぎます。
特に疲れやすい方、便秘でお悩みの方、胃腸が弱い方におすすめしたい一品です。 温かいまま食べても、冷やして食べても美味しいので、季節を問わずお楽しみいただけますよ。
ぜひ今夜のおかずの一品として、また常備菜としても作ってみてくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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