
こんにちは
どうなさいましたか?

火照りや乾燥にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
最近、なんだか体が熱っぽい、お肌や喉が乾燥する、そんな不調を感じていませんか?
特に季節の変わり目や、エアコンによる乾燥、ストレスによる内熱(体の中に熱がこもる状態)などで、体が潤いを求めているサインかもしれません。
そんな時におすすめなのが、今回ご紹介する豆乳プリンです。豆乳は中医学では「体を潤し、熱を冷ます」食材として知られており、乾燥や熱っぽさでお悩みの方にぴったりのデザートなんですよ。
優しい甘さと滑らかな食感で、疲れた心と体をそっと癒してくれる一品を一緒に作ってみましょう。
豆乳プリンの食材が持つ薬膳パワーとは?
大豆(だいず)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・胃・大腸
薬膳効果:
- 健脾利尿:脾胃を健やかにし利尿を促す働き
- 益胃潤燥:胃を補い体を潤す働き
甜菜(てんさい)
性味・帰経:
- 性味:涼・平・甘
- 帰経:肺・脾・胃・肝・腎
薬膳効果:
- 活血行瘀:血流を促進し血の滞りを改善する
- 清熱解毒:体内の熱と毒素を取り除く効果
- 寛胸下気:胸の詰まりを取り気の流れを良くする
寒天
- 性味:甘、寒、鹹
- 帰経:肺・肝・大腸
薬膳効果:
- 清熱解毒:体内の熱や毒素を取り除く効果
- 化痰寛腸:痰を除き腸の働きを良くする
- 潤腸通便:腸を潤し便通を改善する効果
- 減重降脂:満腹感を与え脂肪吸収を抑制
効能:寒天は体を冷やし、腸内環境を整える効果があります。食物繊維が豊富で便秘解消にも効果的です。
寒天は海藻から作られる天然の食物繊維で、体を冷やしながら腸内環境を整える働きがあります。豊富な膠質(こうしつ・ゼリー状の成分)と食物繊維により、便秘解消や体重管理に役立つ優れた食材です。
塩(しお)
性味・帰経:
- 性味:寒・鹹
- 帰経:胃・腎・大腸・小腸
薬膳効果:
- 清熱涼血:熱を冷まして血を涼しくする
- 解毒湧吐:毒を解いて体内の不要物を排出
簡単!豆乳プリンのレシピ
材料(4人分)
- 豆乳:400ml
- てんさい糖:20g
- 寒天:1g
- 塩:少々
- バニラエッセンス:少々
作り方
- てんさい糖、寒天、塩を入れて混ぜる
- 豆乳を少し入れ、混ぜる
- 残りの豆乳を入れる
- 火にかけ沸騰したら、弱火にし2分間加熱し、火を止める(寒天が溶けないと固まらないことがあります)
- バニラエッセンスを入れる
- 冷蔵庫で冷やす
調理のポイント
- 寒天はしっかりと溶かすことが成功の秘訣です
- 豆乳は無調整のものを使うとより薬膳効果が期待できます
- 冷蔵庫で2〜3時間冷やすと程よい固さになります
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この豆乳プリンは、特に以下のような体質の方におすすめです。
熱っぽい体質の方 顔がほてりやすい、のぼせやすい、夜中に汗をかくなどの症状がある方に。豆乳の清熱作用が体の余分な熱を取り除いてくれます。
乾燥体質の方 お肌が乾燥しやすい、喉が渇きやすい、便秘がちな方に。豆乳と寒天の潤燥作用が体の内側から潤いを補ってくれますね。
胃腸が弱い方 消化不良や胃もたれしやすい方でも、滑らかな食感で消化に優しく、てんさい糖が胃腸の働きをサポートします。
更年期の女性 大豆イソフラボンの働きで、ホルモンバランスの乱れによる不調の軽減が期待できると言われています。
気をつけたい点と注意事項
優しい食材とはいえ、体質や体調によっては注意が必要な場合もあります。
冷え性の方 豆乳は体を冷やす性質があるため、冷え性の方や胃腸が冷えやすい方は食べ過ぎに注意しましょう。温かい飲み物と一緒に召し上がることをおすすめします。
消化不良を起こしやすい方 豆乳は人によってはガスが溜まりやすくなることがあります。少量から始めて、体調を見ながら調整してくださいね。
アレルギーがある方 大豆アレルギーの方は避けてください。また、初めて作る際は少量で試してから本格的に作ることをおすすめします。
血糖値が気になる方 てんさい糖を使用していますが、血糖値が気になる方は量を調整するか、医師に相談してから召し上がってください。
まとめ
豆乳プリンは、体を潤し熱を冷ますという素晴らしい薬膳効果を持つ、心も体も癒されるデザートです。
特に乾燥や熱っぽさでお悩みの方、季節の変わり目の不調を感じている方にぜひ試していただきたい一品ですね。
材料もシンプルで作り方も簡単なので、忙しい日常の中でも手軽に薬膳を取り入れることができます。優しい甘さと滑らかな食感で、疲れた心をそっと癒してくれることでしょう。
ただし、冷やす性質があるため、冷え性の方は食べ過ぎに注意して、体調と相談しながら楽しんでくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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