【漢方の知恵】六味丸で便秘になる理由と対策|体の潤いは保ちたいけど便秘は困る方へ

便秘
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

六味丸で便秘になって困ってます。

漢方薬は体質改善に効果的ですが、その効果は人それぞれ異なることをご存知でしょうか?特に六味丸は乾燥肌や更年期症状など、体の潤い不足を補うのに人気の漢方薬です。しかし、体質によっては思わぬ副作用が出ることもあります。

今回は、体の乾燥対策として六味丸を飲み始めたものの、便秘に悩まされるようになったという相談について考えていきましょう。あなたも同じような経験をお持ちなら、この記事がきっと参考になるはずです。

外見的な特徴とお悩みの症状

  • 体の乾燥が気になる
  • 六味丸で体調は良くなった
  • 主な症状:便秘

六味丸を飲んで便秘になるのはなぜ?

体の乾燥対策として六味丸を飲み始めたところ、体調は良くなったものの便秘になってしまったとのこと。これは実は珍しくない症状なのです。

六味丸には以下の生薬が含まれており、これらが便秘の原因となることがあります:

  • 山茱萸(さんしゅゆ):固渋作用(収れんして引き締める働き)がある
  • 山薬(さんやく):止瀉作用(下痢を止める働き)がある
  • 茯苓(ぶくりょう):健脾化湿作用(脾の機能を高め、余分な水分を排出する働き)がある

これらの生薬が強く作用すると、腸の動きが鈍くなり便秘気味になることがあるのです。

六味丸による便秘の他の原因は?

六味丸による便秘には、他にも原因があります。

まず、六味丸に含まれる地黄(じおう)がお腹に負担となり、腸の動きを鈍くする場合があります。地黄は強い補益作用(体を補う作用)を持つ生薬ですが、消化器系に負担をかけることがあるのです。

また、六味丸によって補充された水分が体内で上手く巡らず、腸を十分に潤すことができなくなり、結果として便秘になることもあります。体の水分バランスは複雑で、単に水分を補うだけでは解決しないケースもあるのですね。

体質に合った漢方薬を選ぶには?

六味丸による便秘が気になっても、体の乾燥には効果を感じているというケース。このような場合、どうすればよいのでしょうか?

基本的には以下のポイントで判断します:

  1. 他の症状が改善しているなら、体質に合っている可能性が高い
  2. 便秘以外に副作用がないなら、続けても良い場合が多い
  3. それでも便秘が気になる場合は、腸の動きを整える漢方薬を併用する

ただし、明らかに合わないと感じる場合は、地黄などを含まない軽やかな潤いの漢方薬を選ぶ方が良いでしょう。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

この方のような、六味丸で体の乾燥は改善するものの便秘になってしまうケースには、以下の対策がおすすめです。

おすすめの対策

  1. 適度な運動を取り入れる:ウォーキングやストレッチなど、腸の動きを促す軽い運動を毎日の習慣にしてみてください。
  2. 併用可能な漢方薬を検討する:下記の漢方薬が便秘改善に役立つ可能性があります。

六味丸と併用して便秘改善が期待できる漢方薬

  • 麻子仁丸(ましにんがん):潤いを与えながら穏やかに便通を促す漢方薬。乾燥による便秘に特に効果的です。
  • 通導散(つうどうさん):腸の動きを活発にして、気滞による血の巡りを促し便を出しやすくする漢方薬。
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):血行を良くしながら便秘を改善する漢方薬。むくみや冷えを伴う便秘に効果的です。

※これらは「六味丸による便秘」に一般的に効果が期待できる漢方薬であり、個人の体質や症状の複雑さによっては単独では効果がない場合があります。当店では個人に合わせた漢方相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

六味丸は体の乾燥を改善する優れた漢方薬ですが、体質によっては便秘を引き起こすことがあります。その原因は、含まれる生薬の固渋作用や止瀉作用、また地黄の腸への負担などが考えられます。

体の乾燥に効果を感じているなら、水分摂取量を増やしたり、食物繊維の摂取を意識したりするなどの生活習慣の改善と、必要に応じて便通を促す漢方薬を併用することで、両方の効果を得られる可能性があります。

大切なのは、自分の体質に合った漢方薬を選ぶこと。症状が改善しない場合や不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

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ピヨ先生
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