こんにちは
どうなさいましたか？
夏バテにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
夏の暑さに負けそうな時、昔から愛され続けている梅の力を借りてみませんか？
梅雨が明け、本格的な夏を迎える頃。じっとりとした暑さに体がだるく、食欲もなくなってしまいがちですね。そんな時におすすめしたいのが、梅ブランデーです。
梅は古来より「薬」として重宝されてきた食材。中医学では夏バテによる疲労回復や胃腸機能の向上に優れた効果があるとされています。今回は、そんな梅の薬膳パワーを活かした梅ブランデーの作り方をご紹介します。
こんな方におすすめです：
- 夏バテで疲れやすい方
- 食欲不振に悩んでいる方
- のどの渇きを感じやすい方
- 胃腸が弱い方
梅ブランデーの食材が持つ薬膳パワーとは？
梅（うめ）
性味・帰経：
- 性味：酸、平
- 帰経：肝・脾・肺・大腸
薬膳効果：
- 生津収斂：体の潤いを補い水分や栄養を保持する働き
- 止咳化痰：咳を鎮め痰を除去する働き
- 整腸殺菌：腸内環境を整え殺菌作用を発揮する働き
氷砂糖（こおりざとう）
性味・帰経：
- 性味：平（涼）・甘
- 帰経：脾・肺
薬膳効果：
- 潤肺化痰止咳：乾いた咳や痰、のどの渇きを潤して改善
- 補中益気：食欲不振や疲労感、めまいを改善し気力を補う
- 清熱瀉火：口内炎や歯茎の腫れなど体の熱症状を鎮める
氷砂糖は白砂糖よりも穏やかな甘味で、肺を潤す働きに優れています。特に空咳や喉の乾燥が気になる時に、お茶やスープに溶かして使うと効果的です。
注意点：
- 糖尿病の方は摂取量にご注意ください
- 過剰摂取は体に湿（しつ・余分な水分）を溜める原因となります
日本酒（にほんしゅ）
性味・帰経：
- 性味：温・辛・甘・苦
- 帰経：心・肝・肺・胃
薬膳効果：
- 行気活血：気血の流れを促し胸のつかえや手足の冷えを改善
- 散寒止痛：体の冷えを取り除き関節痛や腹痛を和らげる
- 温中散寒：内臓を温めて寒さによる体調不良を改善する
梅ブランデーのレシピ
材料
- 梅：500g
- 氷砂糖：500g
- ブランデー：900ml（アルコール度数30%以上）
作り方
- 梅のへたを取ります
- 竹串やつまようじを使って丁寧に取り除きましょう
- 梅を洗います
- 流水でやさしく洗い、汚れを落とします
- 水分をふき取り、乾燥させます
- カビの原因となるため、しっかりと水分を取り除くことが大切です
- 消毒したビンに、梅を入れます
- 保存容器は熱湯消毒またはアルコール消毒をしてください
- 梅、氷砂糖を交互に入れます
- 層になるように交互に重ねていきます
- ブランデー（お酒）を入れます
- 材料がすべて浸かるまで注ぎます
- 冷暗所で半年くらい寝かせると、飲み頃になります
- 時々容器を振って混ぜ合わせましょう
- ロック、炭酸割、お菓子の風味つけなどにどうぞ
- お好みの飲み方でお楽しみください
どんなタイプの人に向いている？体質別おすすめコメント
この梅ブランデーは、特に以下のような体質の方におすすめです：
胃腸が弱い方 梅の酸味が胃液の分泌を促進し、消化機能を高めます。食欲不振の改善にも効果的ですね。
疲れやすい方 梅の収斂作用により、汗のかき過ぎによる体力消耗を防げます。夏バテ予防にぴったりです。
のどが渇きやすい方 梅には体を潤す「生津止渇」の働きがあり、氷砂糖と合わせることで効果が高まります。
冷え性の方 ブランデーの血行促進作用により、体の内側から温まることができます。
気をつけたい点と注意事項
梅ブランデーを楽しむ際は、以下の点にご注意ください：
アルコール摂取について
- 適量を心がけ、飲み過ぎには注意しましょう
- 妊娠中・授乳中の方は摂取をお控えください
- 運転前や薬の服用時は避けてください
胃腸への影響
- 空腹時の摂取は胃を刺激する可能性があります
- 胃潰瘍など胃腸疾患がある方は医師にご相談ください
アレルギー
- 梅や桃科の果物にアレルギーがある方は注意が必要です
まとめ
梅ブランデーは、夏バテ予防と疲労回復に優れた薬膳ドリンクです。梅の酸味と氷砂糖の甘み、そしてブランデーの風味が絶妙にマッチして、飲みやすく仕上がります。
特に胃腸が弱い方や疲れやすい方、のどが渇きやすい方におすすめしたいレシピです。半年という熟成期間は長く感じるかもしれませんが、その分深い味わいと薬膳効果を楽しめますよ。
今年の夏は、昔ながらの知恵を活かした梅ブランデーで、暑さに負けない体づくりをしてみませんか？適量を守って、美味しく健康的にお楽しみください。
このレシピの動画はこちらから（YouTube）
参考文献
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