
こんにちは
どうなさいましたか?

冬の体調不良にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
寒さが厳しくなってくると、風邪をひきやすくなったり、乾燥で喉がイガイガしたりしていませんか?
そんな季節の不調には、さわやかな香りの柚子と甘酸っぱいりんごを使った薬膳デザートがおすすめです。この時期特有の食欲不振やストレス、乾燥による咳や痰にも優しく働きかけてくれますよ。
今回ご紹介する「柚子りんごはちみつ漬け」は、作り方もとても簡単で、2〜3日置くだけで美味しく仕上がります。忙しい毎日の中でも、手軽に薬膳ケアができるのが嬉しいポイントですね。
柚子りんごはちみつ漬けの食材が持つ薬膳パワーとは?
柚子(ゆず)
性味・帰経:
- 性味:甘・酸・涼
- 帰経:肺・胃
薬膳効果:
- 消食(しょうしょく):消化を促進し、胃もたれを改善する
- 化痰(けたん):痰を取り除き、咳や喉の不快感を和らげる
- 解酒毒(げしゅどく):アルコールの毒を中和し、二日酔いを軽減する
- 理気(りき):気の巡りを良くし、疲労感やストレスを緩和する
柚子は爽やかな酸味と香りが特徴で、特に冬の季節に重宝される薬膳食材です。皮や果汁を料理に加えることで、消化機能を高め、風邪予防にも効果的とされています。
りんご
性味・帰経:
- 性味:涼・微酸・甘
- 帰経:脾・胃・心
薬膳効果:
- 清熱生津潤肺:暑熱の発熱、口の渇き、空咳、二日酔いに効果
- 止瀉通便:下痢や便秘、消化不良の改善に働きかける
- 整腸作用:水溶性食物繊維が腸内環境を整える効果
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・脾・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
レシピ紹介
材料
- りんご:適量
- ゆず:適量
- はちみつ:りんご(芯なし)+ゆず(種なし)と同量
作り方
- ゆずの準備:ゆずを切り果汁を絞り、種を取ります
- 皮の処理:皮は細切り、薄皮はざく切りにします
- りんごの準備:りんごは芯を取り、いちょう切りにします
- 重量測定:清潔な容器に、切ったりんご、ゆずの皮、薄皮、果汁を入れ、重さを計ります
- はちみつ投入:4にはちみつを入れ、よく混ぜます
- 熟成:2〜3日おくと味がなじんでおいしくなります
ポイント: 中身もおいしく食べられるので、余すことなくお楽しみくださいね!
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この柚子りんごはちみつ漬けは、特に以下のような体質の方におすすめです。
**気滞タイプ(ストレスが多い方)**の場合、柚子の理気作用がイライラや気分の落ち込みを和らげてくれます。仕事や人間関係でストレスを感じやすい方にぴったりですね。
**肺燥タイプ(乾燥体質の方)**には、りんごとはちみつの潤燥作用が喉や肺の乾燥を改善してくれます。空咳が出やすい、喉がイガイガする方に特におすすめです。
**脾虚タイプ(胃腸が弱い方)**にも、柚子の開胃作用が食欲不振を改善し、はちみつが胃腸を優しく補ってくれます。
**気虚タイプ(疲れやすい方)**には、はちみつの補中益気作用が疲労回復をサポートしてくれるでしょう。
気をつけたい点と注意事項
このレシピを楽しむ際に、いくつか注意していただきたい点があります。
最も重要な注意点として、1歳未満のお子様にははちみつを与えないでください。乳児ボツリヌス症のリスクがあるためです。
体質的な注意点としては、湿熱体質の方(体に熱がこもりやすく、べたつく汗をかきやすい方)は、はちみつの摂りすぎに注意が必要です。
胃酸過多の方は、柚子の酸味が胃を刺激する可能性があるため、空腹時の摂取は避けて食後に少量ずつお召し上がりください。
また、糖尿病の方ははちみつの糖分にご注意いただき、適量を心がけてくださいね。
まとめ
柚子りんごはちみつ漬けは、冬の乾燥や風邪予防、ストレス解消に優れた薬膳デザートです。
特に気分が落ち込みがちな方、喉や肺の乾燥に悩む方、胃腸の調子を整えたい方にぜひお試しいただきたいレシピです。
作り方もとても簡単で、2〜3日置くだけで美味しく仕上がるので、忙しい日常の中でも手軽に薬膳ケアを取り入れられます。
さわやかな柚子の香りと、りんごの自然な甘さ、はちみつのまろやかさが絶妙に調和したこの一品で、寒い季節も元気に乗り切っていきましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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