
こんにちは
どうなさいましたか?

不眠にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
冬の寒さが厳しくなってくると、なんだか心も落ち着かない日が増えませんか?
年末年始の忙しさや寒さからくるストレスで、夜なかなか眠れない、ちょっとしたことでイライラしてしまう、そんな不調を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな時期におすすめしたいのが、今回ご紹介する「ゆり根の豆乳ポタージュ」です。
ゆり根は冬が旬の食材で、加熱すると優しい甘さとお芋のようなホクホクした食感が楽しめます。中医学では心を落ち着かせ、精神を安定させる働きがあるとされ、まさに現代人の心の疲れにぴったりの食材なんです。
このレシピは、精神疲労からくるイライラ、不安感、不眠などでお悩みの方に特におすすめです。また、乾燥が気になる冬の肌トラブルや咳にも効果が期待できますよ。
ゆり根の豆乳ポタージュの食材が持つ薬膳パワーとは?
百合の根(ゆりのね)
性味・帰経:
- 性味:微寒・甘・苦
- 帰経:肺・心・胃
薬膳効果:
- 養陰潤肺止咳:乾燥による咳や喉の痛みを和らげる
- 清心安神:心を落ち着かせ、不眠や不安を改善する
- 潤膚美容:肌に潤いを与え、乾燥肌を改善する
豆乳(とうにゅう)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・大腸・膀胱
薬膳効果:
- 潤肺化痰平喘:呼吸器を潤し痰や咳を改善する
- 利尿通便:水分代謝を促しお通じを良くする
- 補虚養血:体力を補い血を養い元気にする
てんさい糖(甜菜)
性味・帰経:
- 性味:涼・平・甘
- 帰経:肺・脾・胃・肝・腎
薬膳効果:
- 活血行瘀:血の巡りを良くし滞りを取り除く
- 清熱解毒:体の熱を冷まし毒素を排出する
- 寛胸下気:胸のつかえを和らげ気を降ろす
レシピ紹介
材料(2人分)
- ゆり根:100g(皮をむいて変色部分を除いたもの)
- てんさい糖:5-10g
- 豆乳:150ml
- 塩:少々
- トッピング用:黒豆・クコの実(水で戻したもの)
作り方
- ゆり根の下処理
- ゆり根を1枚ずつ丁寧にはがします
- 洗浄
- 流水でしっかりと洗い、茶色い変色部分を取り除きます
- もう一度きれいに洗い流します
- 茹で準備
- 鍋にゆり根とかぶるくらいの水、塩少々を入れます
- 茹でる
- 5分程度、ゆり根が柔らかくなるまで茹でます
- 水切り
- ザルにあげて水分をしっかりと切ります
- 攪拌
- フードプロセッサーに茹でたゆり根、てんさい糖、豆乳を入れて滑らかになるまで攪拌します
- 温め
- 鍋に移して弱火で温めます
- 仕上げ
- 器に盛り、黒豆とクコの実をトッピングして完成です
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このゆり根の豆乳ポタージュは、特に以下のような症状や体質の方におすすめです。
精神的な不調を感じている方に最適です。仕事や人間関係のストレスで心が落ち着かない、夜中に目が覚めてしまうという方には、ゆり根の心を安定させる働きが効果的でしょう。
呼吸器系が弱い方にもおすすめです。空気が乾燥する冬場に咳が出やすい、のどがイガイガするという症状には、ゆり根の肺を潤す作用が役立ちます。
また、肌の乾燥やトラブルでお悩みの方にも適しています。ゆり根と豆乳の組み合わせが、体の内側から潤いを与えてくれますよ。
胃腸が疲れ気味の方にも優しい一品です。消化に良いゆり根と豆乳で作ったポタージュは、胃腸に負担をかけずに栄養を補給できます。
気をつけたい点と注意事項
このレシピを作る際に、いくつか注意していただきたい点があります。
ゆり根の選び方と保存について注意が必要です。新鮮なゆり根を選び、変色や傷んだ部分は必ず取り除いてください。また、ゆり根は日持ちしにくい食材なので、購入したらなるべく早く使い切りましょう。
豆乳の選択にも配慮が必要です。無調整豆乳を使用することをおすすめします。調整豆乳の場合は糖分が多く含まれているため、てんさい糖の量を調整してください。
体質による注意点として、胃腸が非常に弱い方や下痢しやすい方は、ゆり根の微寒性により症状が悪化する可能性があります。少量から試してみることをおすすめします。
アレルギーをお持ちの方は、大豆アレルギーの確認を忘れずに行ってください。
また、不眠の原因は様々です。このレシピは心を落ち着かせる効果が期待できますが、慢性的な不眠症状がある場合は、専門医にご相談されることをおすすめします。
まとめ
ゆり根の豆乳ポタージュは、冬の心と体を優しく温めてくれる薬膳レシピです。
心を落ち着かせたい方、不眠やイライラでお悩みの方、肌の乾燥が気になる方、そして呼吸器系のトラブルでお困りの方に特におすすめしたい一品です。
ホクホクとした優しい食感と自然な甘さが、疲れた心と体をそっと癒してくれることでしょう。忙しい毎日の中で、ほっと一息つきたい時にぜひ作ってみてくださいね。
体に優しい食材で作る薬膳料理を通じて、健やかな毎日を過ごしていきましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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