
こんにちは
どうなさいましたか?

冷えにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
桜の花が散り、新緑が美しい季節になりましたね。この時期に野山で見つけることができる「よもぎ」は、古くから日本人の生活に根ざした薬草として愛されてきました。
草餅やお灸に使われるよもぎは、実は女性にとって嬉しい効果がたくさんあることをご存知でしょうか。体を温め、血の巡りを改善する働きがあり、特に冷え性でお悩みの方や、生理不順などの婦人病でお困りの方におすすめしたい薬草です。
今回は、そんなよもぎを使った簡単な「よもぎ茶」の作り方と、中医学の視点から見た薬膳効果について詳しくご紹介します。手軽に始められる温活として、ぜひお試しください。
よもぎ茶の食材が持つ薬膳パワーとは?
蓬(よもぎ)
性味・帰経:
- 性味:温・辛・苦・小毒
- 帰経:肝・脾・腎
薬膳効果:
- 温経止血(うんけいしけつ):体を温めて出血を止める作用
- 散寒調経(さんかんちょうけい):冷えを追い払い月経を調整する
- 安胎(あんたい):妊娠を安定させる働き
よもぎ茶のレシピ紹介
材料
- よもぎ(新鮮なもの):適量
- お湯:200ml
作り方
- よもぎを摘んで洗う
- 新鮮で若い葉を選び、流水でよく洗います
- 水分を取って乾燥させる
- キッチンペーパーで水気を拭き取り、風通しの良い場所で1週間程度乾燥させます
- 細かく刻む
- 乾燥したよもぎをハサミで細かく刻みます
- お茶を淹れる
- 刻んだよもぎをティーポットに入れ、熱湯を注ぎます
- 3~5分蒸らしてから茶こしで濾して完成です
ポイント
- 乾燥は完全に行うことで保存性が高まります
- 濃さはお好みで調整してください
- 足浴やお風呂に入れても体が温まります
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
よもぎ茶は特に以下のような体質の方におすすめです:
冷え性の方 手足が冷たい、下半身が冷えるという方に最適です。よもぎの温性により、体の芯から温めることができます。
血の巡りが悪い方 肩こりや頭痛、生理痛がひどい方は血行不良が原因かもしれません。よもぎの活血作用で改善が期待できます。
婦人病でお悩みの方 生理不順、月経過多、更年期障害など、女性特有の不調に悩む方にぴったりです。
疲れやすい方 血液の質が悪いと疲労感が続きます。よもぎの造血・浄血作用で元気を取り戻しましょう。
貧血気味の方 よもぎの造血作用により、血液を増やし、貧血の改善に役立ちます。
気をつけたい点と注意事項
よもぎ茶を飲む際は以下の点にご注意ください:
妊娠中の方 よもぎには子宮収縮作用があるため、妊娠初期の方は控えめにしてください。妊娠中期以降は医師にご相談ください。
胃腸が弱い方 空腹時に飲むと胃に負担をかける場合があります。食後に飲むことをおすすめします。
アレルギー体質の方 キク科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です。初めて飲む際は少量から始めてください。
熱証体質の方 のぼせやすい、顔が赤い、便秘がちな方は飲み過ぎに注意しましょう。
採取時の注意 道路脇や汚染された場所のよもぎは避け、清潔な場所で採取してください。
まとめ
よもぎ茶は、女性の健康をサポートする素晴らしい薬草茶です。造血・浄血作用により血の巡りを改善し、体を温める効果で、冷え性や婦人病でお悩みの方に特におすすめします。
手軽に作れて、毎日の健康管理に取り入れやすいのも魅力ですね。春の野山でよもぎを見つけたら、ぜひ手作りよもぎ茶に挑戦してみてください。
継続して飲むことで、体質改善の効果を実感できるはずです。あなたの健康的な毎日のお手伝いができれば幸いです。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。
