石ができやすい体質の方へ – 胆石・腎石のお悩みと対策法を徹底解説

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ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

胆石や尿路結石にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

皆さんは「なぜ自分だけが石ができやすいの?」と悩んだことはありませんか?胆石や腎石などの結石は、一度できると再発しやすく、長期的な体質改善が重要になります。

今回は、胆石や腎石などの結石に悩む50代女性からいただいた貴重な体験談をもとに、東洋医学的な視点から体質の特徴と改善方法についてご紹介します。

結石ができやすい体質には共通する特徴があり、それを理解することで効果的な対策が可能になります。日常生活での小さな習慣の見直しが、大きな変化をもたらすこともあるのです。

外見的な特徴とお悩みの症状

まずは、ご相談者様の基本情報と症状を確認してみましょう。

  • 年齢:50歳・女性
  • 身長:156cm
  • 体重:55kg
  • BMI値:22.6
  • 顔色:黄色が強い
  • 皮膚:乾燥傾向
  • 髪質:細くて薄い
  • 舌の状態:白っぽく、歯の痕や溝、割れ目あり
  • 舌苔:白くて厚く、べたっとした状態

主な症状:

  • 胆石や腎石など石ができやすい
  • 下痢しやすい
  • 全身の浮腫み
  • 太りやすい体質
  • アレルギー体質
  • 左手人差し指の爪だけ表面が凸凹
  • 汗をかくと蕁麻疹や湿疹になりやすい
  • 体温が下がりにくい
  • 朝起きた時の息苦しさや頭痛
  • 気力低下
  • 胃酸過多
  • 姿勢の悪さ(ストレートネック、巻き肩、猫背、反り腰など)
  • 骨格の歪みやすさ
  • 不眠(眠剤服用中)
  • 顔のシミの急増

胆石はどのようにしてできるのか?

胆石は、肝臓で作られる胆汁の成分が変化し、胆嚢や胆管で石のように固まってしまうことで形成されます。胆石の主な成分は、コレステロールビリルビンです。

コレステロールは細胞膜やホルモンの基となる物質で、主に肝臓で作られる脂質の一種です。一方、ビリルビンは赤血球に含まれる黄色い色素で、古くなった赤血球が壊れて肝臓で処理されることで生成されます。

胆石があっても2~3割の方は無症状ですが、胆嚢から分泌される胆汁の流れが堰き止められると、激しい痛みや黄疸、発熱などの症状が現れることがあります。

現代医学では胆石が生成される明確な原因は特定されていませんが、食習慣やストレス、アルコール摂取などが関連していると考えられています。

東洋医学から見た胆石・腎石の形成原因

東洋医学の観点からは、胆石や腎石ができる原因として以下のような状態が考えられます:

  • 気血を巡らせる肝気の滞り
  • 潤いの不足による陰虚状態
  • 肝胆への湿熱(水と熱が結びついた状態)の停滞
  • 瘀血(血液の巡りが悪くなった状態)

これらの状態により胆汁の流れが妨げられ、石が形成されやすくなるのです。

この方の体質の特徴

ご相談いただいた情報から、この方の体質の特徴を東洋医学的に分析すると、次のような特徴が見られます。

肩こりや関節痛、胆石や尿路結石などの症状は、体内の水分の流れの悪さを示しています。また、舌苔が白くて厚いことからも、体内の水分がドロドロと濃縮している傾向がうかがえます。

体全体の水分バランスを見ると、1日に10回もの頻尿があり、夜間尿も多く、全身的な浮腫みがあることから、体内に動きの悪い水分が充満している状態です。

一方で、皮膚の乾燥や細く抜けやすい髪の毛、のぼせやすさなどから、体の上部を中心に、必要な部位への潤いや冷却のための血液が不足している状態も見られます。

さらに、イライラや怒りっぽさ、吐き気、生理不順などの症状から気の巡りにも滞りがあり、黄色い顔色や舌の歯痕、肌のシミなどから、血や水分を巡らせる力も不足していることがわかります。

つまり、この方の場合:

  1. 血液や水分を巡らせる力の不足
  2. 気の滞りによる血液や水分の誘導障害
  3. 必要な潤いの材料不足
  4. 余分な水分の蓄積

これらの要因が複合的に作用し、体内の水分が次第に濃縮されて「痰飲」と呼ばれるドロドロした状態になり、胆石や腎石へと変化していくのです。

ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい

まず気になったのは、ご相談の時間が夜中の1時過ぎと遅い時間帯だったことです。体内の水分を効果的に巡らせるには「気」の力が必要ですが、過労や夜更かしが続くと気のパワーは低下し、水分は滞りやすくなります。

夜間の睡眠は気の補充だけでなく潤いの補充も行われるため、睡眠不足が続くと体の潤いが不足し、体内の水分が濃縮されやすくなります。また、肝気の潤いも不足して滞りが生じ、胆汁の流れる道を塞いだり、熱をこもらせたりすることで、石ができやすくなるのです。

この原理は尿路結石にも当てはまります。そのため、眠れなくても早めに就寝して体を休める習慣をつけることをおすすめします。

また、浮腫みやストレートネック、猫背、骨格の歪みやすさなどから、筋力不足の可能性も考えられます。骨格を支えるのは筋肉ですので、適度な運動で筋力をつけることも大切です。

具体的には:

  • 軽めの散歩
  • 軽い四股運動
  • 簡単なヨガのポーズ

これらを無理のない範囲で行うことで、水の巡りも良くなります。そして、心地よい疲れを感じたら、早めに部屋を暗くしてゆっくり休むようにしましょう。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

胆石・腎石ができやすい体質の改善に効果が期待できる漢方薬としては、以下のようなものがあります。ただし、これらはあくまで一般的な情報であり、個人の症状や体質によって最適な処方は異なります。

  • 茵陳蒿湯(いんちんこうとう):肝胆の湿熱を取り除き、胆汁の流れを改善する効果が期待できます。黄疸を伴う胆石症に用いられることがあります。
  • 大柴胡湯(だいさいことう):気の滞りを解消し、肝気の昂ぶりを抑える作用があります。イライラや不眠を伴う胆石症に有効なことがあります。
  • 猪苓湯(ちょれいとう):体内の水分代謝を整え、余分な水分を排出する効果があります。浮腫みを伴う結石症に用いられることがあります。

症状が複雑な場合には、これらの漢方薬を単独で使用しても十分な効果が得られないことがあります。ご自身の体質や症状に合った最適な漢方薬を選ぶには、専門家による漢方相談をお勧めします。ピヨの漢方では、お一人おひとりの体質に合わせた漢方薬のご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

胆石や腎石ができやすい体質の方は、体内の水分代謝の乱れと気の滞りが根本的な原因となっていることが多いようです。

改善のポイントは:

  1. 睡眠の質と量を確保する:早めの就寝を心がけ、体の気と潤いを十分に補充しましょう
  2. 適度な運動を取り入れる:軽い散歩やヨガなどで筋力をつけ、水分の巡りを促進させましょう
  3. ストレス管理を意識する:肝気の滞りを防ぐため、ストレスを溜め込まないよう工夫しましょう
  4. バランスの良い食事:体を潤す食材と、余分な水分を排出する食材をバランスよく摂りましょう

日々の小さな習慣の積み重ねが、長期的な体質改善につながります。無理なく続けられる方法から始めて、少しずつ生活習慣を見直していきましょう。

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