暑い夏を乗り切る!スイカまるごと薬膳レシピで体の熱をクールダウン

にゃんたろう薬膳
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

夏バテにお悩みの方から
質問をいただきましたよ

暑い夏がやってきましたね。エアコンの効いた室内と外の暑さの温度差で、体調を崩しがちな季節です。

そんな時におすすめしたいのが、**夏の代表的な果物「スイカ」**を使った薬膳レシピです。スイカは水分とミネラルが豊富で、天然のスポーツドリンクとも言われています。

漢方や薬膳の世界では、果実(西瓜)、皮(西瓜翠衣)、種(西瓜仁)とそれぞれに名前が付けられているほど、薬効が認められている食材なんです。

今回は、スイカをまるごと活用した4つのレシピをご紹介します。暑さで疲れた体をやさしくいたわり、夏バテやむくみの解消にも役立ちますよ。

スイカの食材が持つ薬膳パワーとは?

西瓜(スイカ)

性味・帰経:

  • 性味:寒・甘
  • 帰経:心・胃・膀胱

薬膳効果:

  • 清熱解暑(せいねつげしょ):体内の熱を冷まし暑さによる不調を改善
  • 除煩止渇(じょはんしかつ):イライラを鎮め喉の渇きを潤す効果
  • 利尿(りにょう):尿の排出を促進しむくみを解消する作用

スイカの皮(西瓜翠衣)

性味・帰経:

  • 性味:寒・甘
  • 帰経:心・胃

薬膳効果:

  • 清熱解暑(せいねつげしょ):体内の熱を冷まし暑さによる不調を改善
  • 瀉熱除煩(しゃねつじょはん):熱を排出しイライラや焦燥感を鎮める

スイカの皮は果肉よりも薬効が高いとされ、中医学では「西瓜皮」として重要な生薬です。白い部分を乾燥させたものが薬用として使われ、夏の暑さ対策に優れた効果を発揮します。

注意点: 寒性が強いため、胃腸が弱い方や冷え性の方は摂取量に注意が必要です。生の皮を使用する場合は、農薬などの心配がない安全なものを選びましょう。

スイカの種(西瓜仁)

性味・帰経:

  • 性味:甘・平
  • 帰経:肺・大腸

薬膳効果:

  • 清肺化痰(せいはいけたん):肺を清め痰を除く咳止め効果
  • 和中潤腸(わちゅうじゅんちょう):胃腸を調和し腸を潤す便秘改善作用

スイカの種は果肉や皮とは異なり「平性」で、体を冷やしすぎない穏やかな性質を持ちます。主に久咳(長引く咳)、咯血(血痰)、便秘などの症状に用いられる貴重な生薬です。

注意点: 平性で比較的安全な食材ですが、消化に時間がかかるため、よく噛んで食べるか粉末にして使用することをお勧めします。

レシピ紹介

1. すいかジュース

材料

  • すいか:適量
  • 塩:少々
  • レモン汁:適量

作り方

  1. スイカの皮と種を取り除きます
  2. フードプロセッサーまたはミキサーに入れます
  3. 塩とレモン汁を加えて撹拌します
  4. グラスに注いで完成

2. スイカの皮を使った漬物

材料

  • スイカの皮:適量
  • 塩:適量

作り方

  1. スイカの皮の緑色の表面を取り除きます
  2. スイカの皮を細切りにします
  3. 塩をかけて手でよく揉みます
  4. 10分程度置いて完成

3. スイカの皮を使ったコンポート

材料

  • スイカの皮:適量
  • 水:スイカの皮と同量
  • てんさい糖:皮の20-30%
  • レモン汁:適量

作り方

  1. スイカの皮の緑色の表面を取り除きます
  2. 食べやすい大きさに切ります
  3. 重さを量ります
  4. 鍋にスイカの皮、水、てんさい糖を入れます
  5. 中火で約10分、皮が透き通るまで煮ます
  6. 冷めたらレモン汁を加えて完成

4. スイカの種・皮を使ったお茶

材料

  • スイカの種:適量
  • スイカの皮:適量
  • お湯:適量

作り方

  1. スイカの種を洗い、皮は細切りにします
  2. 1-2日天日干しにします
  3. 種はミルサーなどで砕きます
  4. お湯を注いで完成

どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント

このスイカレシピは、特に以下のような方におすすめです。

暑がりで汗をかきやすい方 スイカの寒性(体を冷やす性質)が、体内の余分な熱を取り除いてくれます。汗をかきすぎて疲れやすい方には特に効果的ですね。

むくみやすい方 スイカの利尿作用により、体内の余分な水分が排出されます。朝起きた時の顔のむくみや、夕方の足のむくみが気になる方にぴったりです。

夏バテで食欲がない方 スイカの甘くさっぱりとした味わいは、食欲不振の時でも摂取しやすく、水分と糖分を同時に補給できます。

便秘がちな方 特にスイカの種を使ったお茶は、腸を潤す効果があり、便秘の改善が期待できます。

気をつけたい点と注意事項

スイカは体に良い食材ですが、いくつか注意点があります。

冷え性の方は摂取量に注意 スイカは体を冷やす性質が強いため、普段から手足が冷えやすい方は食べ過ぎないよう気をつけましょう。温かいお茶と一緒に摂ると良いですね。

胃腸が弱い方は少量から 水分が多いスイカは、胃腸の弱い方が大量に摂取すると消化不良を起こす可能性があります。少量から始めて様子を見てください。

糖尿病の方は糖分に注意 スイカには天然の糖分が含まれているため、血糖値が気になる方は摂取量を調整しましょう。

塩分制限がある方へ 漬物レシピでは塩を使用します。高血圧などで塩分制限がある方は、塩の量を調整するか、他のレシピを選んでください。

まとめ

スイカをまるごと活用した薬膳レシピはいかがでしたか?

果肉だけでなく、普段は捨ててしまう皮や種まで使うことで、スイカの持つ薬膳パワーを最大限に活用できます。特に暑い夏には、体の熱を冷まし、水分補給とむくみ解消を同時に行える優秀な食材です。

暑がりの方、むくみやすい方、夏バテで食欲がない方には特におすすめです。ただし、冷え性の方は摂取量に注意しながら取り入れてくださいね。

この夏は、スイカで体の内側からクールダウンして、元気に乗り切りましょう!

このレシピの動画はこちらから(YouTube)

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