
こんにちは
どうなさいましたか?

春の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春の陽気と共に、なんとなく体が重だるい、胃腸の調子がいまひとつ…そんな症状はありませんか?
季節の変わり目は体のバランスが崩れやすく、特に春は肝の働きが活発になる時期。そのため胃腸に負担がかかりやすくなります。
今回ご紹介する桜豆腐団子は、そんな春の不調にやさしく寄り添う一品です。上新粉の穏やかな温める作用と豆腐の潤す力で、疲れた胃腸をいたわりながら、桜の香りで心もほころばせてくれますよ。
白玉粉ではなく上新粉を使うことで、エネルギーが強すぎず、肌荒れや吹き出物が気になる方にも安心してお召し上がりいただけます。
桜豆腐団子の食材が持つ薬膳パワーとは?
米粉
性味/帰経:
- 性味:甘・平
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 補中益気(ほちゅうえっき):消化機能を補い体力を増強する
- 健脾和胃(けんぴわい):脾胃の働きを整え消化力を高める
- 除煩止渇(じょはんしかつ):イライラを鎮め喉の渇きを潤す
豆腐(とうふ)
性味・帰経:
- 性味:寒・甘
- 帰経:脾・胃・大腸
薬膳効果:
- 清熱益気和中:体の熱を冷まし気力を補う
- 清熱解毒:熱毒を取り除き炎症を鎮める
- 生津潤燥:体に潤いを与え乾燥を防ぐ
桜葉
主要成分:
- クマリン(ポリフェノールの一種)
現代医学的効果:
- 抗菌・抗酸化作用:細菌の増殖を抑え活性酸素を除去
- 血流改善作用:むくみの改善や代謝向上をサポート
- リラックス効果:香りによる睡眠促進やストレス緩和
桜葉の塩漬けは、独特の芳香が特徴的です。クマリンによる抗酸化作用で体の錆びつきを防ぎ、血流改善でむくみケアにも役立ちます。何より香りのリラックス効果で、忙しい毎日の癒しタイムを演出してくれますね。
レシピ紹介
材料(お団子10-12個分)
- 上新粉:100g
- 豆腐:80g
- てんさい糖:5g
- 水:5ml(耳たぶくらいの固さで調整)
- 桜葉の塩漬け:5g(塩抜きして細かく切る)
- ストロベリーパウダー:少々
桜あんの材料
- 白あん:100g
- 桜葉の塩漬け:5g(塩抜きして細かく切る)
- ビートパウダー(またはストロベリーパウダー):少々
作り方
- 上新粉、豆腐、てんさい糖、桜葉、ストロベリーパウダーを入れて混ぜます
- 水を入れ、耳たぶくらいの固さになるように水分調整してください
- 棒状に伸ばし、10~12等分にし、丸めます
- 沸騰したお湯に入れます
- 団子がすべて浮いてきたら、さらに2分くらいゆでます
- 冷水に入れてぬめりを取ります
- 冷水を入れ替え、冷まします
- お団子を串に刺します(串に刺さなくてもOKです)
- 桜花の塩漬け(塩抜きしたもの)を飾ったり、お好きなあんこでどうぞ
桜あんの作り方 すべての材料を混ぜるだけで完成です。
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この桜豆腐団子は、特に以下のような方におすすめです。
胃腸が弱く疲れやすい方には、上新粉の穏やかな補気作用が胃腸の働きを支えてくれます。白玉粉と違って消化に負担をかけにくいのもポイントですね。
春になると肌荒れしやすい方にも、豆腐の清熱作用が体の余分な熱を取り除き、肌トラブルの軽減に役立ちます。
ストレスで気分が沈みがちな方には、桜葉のクマリンによるリラックス効果が心の緊張をほぐし、香りの効果で気持ちを明るくしてくれるでしょう。
体に湿気がこもりやすい方(むくみ、だるさ、食欲不振など)にも、桜葉の血流改善作用がおすすめです。
気をつけたい点と注意事項
基本的にやさしい食材ばかりですが、いくつか注意点があります。
豆腐の摂り過ぎ注意:豆腐は涼性のため、冷え性の方や胃腸が特に弱い方は食べ過ぎに注意してください。一度に大量に摂取せず、適量を心がけましょう。
桜葉の塩分と使用量:塩漬けの桜葉は塩分が多いため、高血圧や腎臓に不安がある方は塩抜きを十分に行い、使用量を控えめにしてください。また、桜葉にはクマリンという成分が含まれており、大量摂取すると肝臓に負担をかける可能性があります。レシピの分量(5g程度)であれば問題ありませんが、一度に大量に摂取しないよう注意してください。
アレルギーの確認:大豆アレルギーの方は豆腐を避け、代替として山芋や里芋なども検討できますが、食感や作り方が変わります。
消化力に合わせて:胃腸の調子が悪い時は、一度にたくさん食べずに少量ずつ様子を見ながらお召し上がりください。
まとめ
春の不調にやさしい桜豆腐団子は、上新粉の穏やかな温める力と豆腐の潤す作用で、疲れた胃腸を労わってくれる薬膳スイーツです。
桜葉の香りが心を軽やかにし、見た目の美しさも春の食卓を彩ってくれますね。
特に胃腸が弱い方、春の肌荒れに悩む方、ストレスを感じやすい方におすすめしたい一品です。
白玉粉ではなく上新粉を使うことで、エネルギーが強すぎず優しい仕上がりになるのもポイント。季節の変わり目の体調管理に、ぜひ取り入れてみてくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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