
こんにちは
どうなさいましたか?

夏の体調不良にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
夏の暑さで冷たいものばかり摂っていませんか? エアコンの効いた室内で過ごすことが多い現代では、夏でも体の冷えに悩む女性が増えています。
そんな時におすすめしたいのが、体を温める力を持つ桃を使ったジャムです。 古代中国では桃は邪気を祓い、長寿をもたらす果実として珍重されてきました。 世界三大美女の一人、楊貴妃も桃を好んで食べていたと言われています。
この桃ジャムは、口の渇きやほてり、便秘でお悩みの方にもおすすめです。 果物は体を冷やすものが多い中、桃は珍しく体を温める働きがあるのが特徴ですね。
桃ジャムの食材が持つ薬膳パワーとは?
桃(もも)
性味・帰経:
- 性味:甘・酸・温
- 帰経:肺・肝・胃・大腸
薬膳効果:
- 益気生津:気を補い体の潤いを生み疲労や口渇を改善
- 養陰潤燥:体を潤し腸の乾燥による便秘を解消
- 利肺鎮咳:肺機能を助け風寒や虚弱による咳を鎮める
てんさい糖
性味・帰経:
- 性味:甘、温
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 活血行瘀:血の巡りを良くし滞りを取り除く
- 清熱解毒:体の熱を冷まし毒素を排出する
- 寛胸下気:胸のつかえを和らげ気を降ろす
レモン
性味・帰経:
- 性味:平(涼)、酸、甘
- 帰経:脾、胃、肺
薬膳効果:
- 生津止渇:体液を生み出しのどの渇きを止める
- 利肺潤喉:肺の働きを助け喉を潤す
- 開胃消食:胃を開き消化を促進する
- 安胎:妊娠中の不調を安定させる
楊貴妃風♪体を温める桃ジャムレシピ
材料(作りやすい分量)
- 桃:適量(お好みで2〜3個程度)
- てんさい糖:桃の重量の40%
- レモン汁:適量(大さじ1〜2程度)
- 紅茶(お好みで):少量
作り方
- 下準備
桃をきれいに洗い、水分をしっかりふき取ります(カビ防止のため大切です) - 桃の処理
桃を2つに割って種を取り除きます
適当な大きさに切り、皮をむきます
※皮と種は後で使うので、必ず取っておいてください - 重量測定
皮をむいた桃の重さを量り、てんさい糖の分量を計算します - 糖と合わせる
鍋に桃を入れ、計量したてんさい糖を加えてよく混ぜます - 香りづけ
種と皮をだしパックに入れて、鍋に加えます
(桃の香りと成分をより引き出すためです) - 煮詰める
弱火で10〜15分、とろみがつくまでゆっくりと煮ます
焦がさないよう時々混ぜながら調理しましょう - 仕上げ
最後にレモン汁を加えて味を整えます
お好みで紅茶を少し振りかけると、より一層体を温める効果が期待できます
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この桃ジャムは、特に以下のような体質の方におすすめです。
冷え性でお悩みの方
エアコンで体が冷えがちな方や、手足の冷えを感じやすい方に最適です。 桃の温める性質とてんさい糖の温性が、体の芯から温めてくれます。
胃腸が弱く消化不良を起こしやすい方
てんさい糖の脾胃を温める働きが、消化機能をサポートします。 冷たいものの摂りすぎで胃腸が疲れている時にもおすすめですね。
口の渇きやほてりを感じる方
桃とレモンの津液を生む働きが、体の乾燥を潤してくれます。 夏バテで食欲がない時の栄養補給にも適しています。
気をつけたい点と注意事項
桃ジャムを楽しむ際の注意点をお伝えします。
糖分の摂取量に注意
てんさい糖を使用しているため、血糖値が気になる方は食べ過ぎにご注意ください。 1日の適量は大さじ1〜2杯程度に留めることをおすすめします。
体質に合わない場合
体に熱がこもりやすい体質(のぼせやすい、顔が赤くなりやすい)の方は、桃の温める性質により症状が悪化する可能性があります。 様子を見ながら少量ずつお試しください。
アレルギーのある方
桃にアレルギーをお持ちの方は摂取をお控えください。 また、初めて手作りジャムを召し上がる方は、少量から始めることをおすすめします。
保存に関する注意
手作りジャムは保存料を使用していないため、冷蔵庫で保存し、できるだけ早めにお召し上がりください。 清潔な容器に入れ、取り分ける際も清潔なスプーンを使用しましょう。
まとめ
楊貴妃も愛した美容と健康の果実・桃を使ったこのジャムは、夏の冷え対策にぴったりの薬膳スイーツです。
体を温める桃の力で、エアコンによる冷えや夏バテから体を守りましょう。 口の渇きや便秘でお悩みの方にも、自然の恵みが優しくサポートしてくれます。
特に冷え性の方、胃腸が弱いことでお困りの方におすすめしたいレシピです。
手作りの桃ジャムで、内側から美しく健康的な毎日を始めませんか?
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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