
こんにちは
どうなさいましたか?

夏バテにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
蒸し暑い夏がやってくると、なんだか体がだるく感じませんか?
食欲も落ちて、疲れがなかなか取れない…そんな時こそ、自然の恵みを活かした薬膳の出番です。
今回ご紹介するのは、さわやかな酸味と甘さが魅力のはちみつレモンです。この組み合わせは、ただ美味しいだけでなく、実は中医学の視点から見ても理にかなった素晴らしい食材なんですよ。
暑さで疲れた体を内側から癒し、ビタミンCもたっぷり!美容にも嬉しい効果が期待できるこのレシピ。シロップ、ドライレモン、ゼリーと3つの楽しみ方で、毎日の健康習慣に取り入れてみませんか?
はちみつレモンの食材が持つ薬膳パワーとは?
レモン
性味・帰経:
- 性味:酸・涼
- 帰経:肝・胃
薬膳効果:
- 生津止渇:のどの渇きを潤し、唾液分泌を促す
- 化痰:痰を切れやすくする効果
- 開胃:食欲を増進させる働き
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
寒天
- 性味:甘、寒、鹹
- 帰経:肺・肝・大腸
薬膳効果:
- 清熱解毒:体内の熱や毒素を取り除く効果
- 化痰寛腸:痰を除き腸の働きを良くする
- 潤腸通便:腸を潤し便通を改善する効果
- 減重降脂:満腹感を与え脂肪吸収を抑制
効能:寒天は体を冷やし、腸内環境を整える効果があります。食物繊維が豊富で便秘解消にも効果的です。
寒天は海藻から作られる天然の食物繊維で、体を冷やしながら腸内環境を整える働きがあります。豊富な膠質(こうしつ・ゼリー状の成分)と食物繊維により、便秘解消や体重管理に役立つ優れた食材です。
レシピ紹介
はちみつレモンシロップ
材料:
- レモン:適量
- はちみつ:レモンと同量
作り方:
- レモンをしっかりと洗い、水分をていねいにふき取ります
- レモンを薄切りにし、種をきれいに取り除きます
- 清潔なビンにレモンとはちみつを交互に入れます
- 毎日ビンを振って混ぜ合わせます
- 数日後、美味しいレモンシロップの完成!
ドライレモン
作り方:
- レモンシロップで漬けたレモンの水気をキッチンペーパーで取ります
- オーブンを100℃に予熱し、30分
- 取り出してレモンを裏返します
- 再度オーブンで100℃、30分
- 乾いていなければ、時間を追加して調整します
レモンゼリー
材料:
- 水:300ml
- 寒天:2g
- レモンシロップ:100ml
作り方:
- 寒天と水を鍋に入れてよく混ぜます
- 火にかけて沸騰したら弱火にし、2分間加熱して火を止めます
- レモンシロップを加えてよく混ぜます
- 冷蔵庫で冷やし固めます
- お好みでミントを飾って完成
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このはちみつレモンは、特に以下のような方におすすめです。
夏バテしやすい方 暑さで食欲が落ちがちな方に。レモンの酸味が胃の働きを活発にし、はちみつが優しく体力を回復させてくれます。
疲れがたまりやすい方 仕事や家事でお疲れの方に。はちみつの効果で、疲れた体にエネルギーをチャージできますよ。
のどの調子が気になる方 エアコンの乾燥や暑さで、のどがイガイガする方に。生津止渇の働きで、のどの潤いを保ってくれます。
美容を気にする方 レモンのビタミンCとはちみつの保湿効果で、内側からの美容ケアにも期待できます。
気をつけたい点と注意事項
体に優しいはちみつレモンですが、いくつか注意したい点があります。
胃酸過多の方 レモンの酸味が胃を刺激する場合があります。胃の調子が悪い時は、量を控えめにしてくださいね。
糖尿病の方 はちみつは天然の甘味料ですが、血糖値への影響があります。医師に相談してから取り入れることをおすすめします。
1歳未満のお子様 はちみつにはボツリヌス菌が含まれる可能性があるため、1歳未満のお子様には与えないでください。
食べ過ぎに注意 美味しいからといって過剰摂取は禁物。1日の目安は大さじ1〜2杯程度にとどめましょう。
まとめ
はちみつレモンは、暑い夏を乗り切るための理想的な薬膳食材です。
レモンの清熱解毒効果で体の熱を冷まし、はちみつの補中益気で疲れた体を優しく癒してくれます。シロップ、ドライレモン、ゼリーと3つの楽しみ方で、飽きることなく続けられるのも魅力的ですね。
特に30〜60代の女性の皆さんには、夏バテ予防や美容ケアとして、ぜひ日常に取り入れていただきたいレシピです。
毎日の小さな積み重ねが、健やかな体づくりにつながります。この夏は、はちみつレモンの優しい力で、暑さに負けない元気な毎日を過ごしてみませんか?
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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