
こんにちは
どうなさいましたか?

下痢にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
大切なプレゼンテーション、重要な試験、人前でのスピーチ…。緊張する場面で突然お腹が痛くなり、トイレに駆け込んだ経験はありませんか?
緊張すると下痢になるという症状は、実は多くの方が抱える悩みです。大事な場面で自分の実力を発揮できず、「なぜこうなるんだろう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、緊張によって引き起こされる下痢のメカニズムと、それを改善するための実践的な対策についてご紹介します。体質改善から心理的アプローチまで、総合的に解説していきましょう。
緊張で下痢になるのはなぜ?その仕組みを知ろう
まずは下痢の基本的なメカニズムについて理解しましょう。
下痢とは、腸管内に多量の水分が残ったまま排出される状態です。通常、食べ物は腸管の蠕動運動(ぜんどううんどう:腸の収縮運動)によって運ばれ、栄養や水分が吸収されます。
しかし、何らかの理由でこのバランスが崩れると下痢になります。緊張による下痢には、主に以下の3つの仕組みが考えられます。
1. 蠕動運動の過剰亢進
緊張すると体内の気の巡りが一箇所に集中し、腸の蠕動運動を調整する機能に過剰な力が加わります。その結果、腸の動きが活発になりすぎて、食べ物が十分に吸収される前に排出されてしまいます。
この場合、短時間に何度も便意を催すことが特徴です。
2. 吸収後の運搬機能の異常
食べ物が腸から吸収された後、体内では「気」の働きによって栄養分が体の上部へと運ばれていきます。しかし、緊張による気の滞りがこの運搬機能を妨げると、体内で渋滞が発生します。
新たに吸収された栄養物が入るスペースがなくなり、結果的に腸へ押し戻されて下痢になるのです。
この状態では、食後すぐのお腹の張りやゲップ、少量の食事でもすぐに満腹感を感じることが多いようです。
3. 吸収と運搬の連携不全
三つ目は、栄養物の吸収と運搬の連携がうまくいかない状態です。吸収する機能も運ぶ機能も正常なのに、その橋渡しが緊張による気の乱れで阻害されるケースです。
この場合、排便後はすっきりした感覚があり、お腹の張りやゲップなどの症状はあまり見られません。
あなたの体質も関係している?緊張下痢の素因
緊張が引き金になるとしても、元々の体質によって症状が出やすくなることがあります。
お腹の機能が弱っている方や、体の芯が冷えている方は、通常時は問題なくても、緊張というストレスが加わることで下痢が引き起こされやすくなります。
また、以下のような状態も緊張時の下痢を悪化させる要因になります:
- 食べ過ぎや飲み過ぎによる余分な水分
- 体の冷えによる水分代謝の低下
- 普段からの腸の弱さ
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
緊張による下痢を改善するためには、「気の滞り」を解消することが重要です。以下の方法を試してみましょう。
1. 日常的な腸内環境の改善
- 良く噛んで食べる習慣をつける
- 食べ過ぎ・飲み過ぎを控える
- 冷たい飲食物を避け、体を温める食事を心がける
2. メンタル面からのアプローチ
緊張すると下痢になるというネガティブなイメージが定着してしまうと、それが自己暗示となって症状を悪化させる悪循環に陥ります。
この悪循環を断ち切るために効果的なのが、以下の方法です:
- 呼吸法で頭に集まった熱を下げる
- 瞑想で心を落ち着かせる
- 下痢をしなかった時のポジティブなイメージを意識的に思い描く
体質改善に役立つ漢方薬
特定の体質の改善に効果が期待できる漢方薬としては、以下のようなものがあります:
- 痛瀉要方(つうしゃようほう) – 腸の過敏な動きを鎮め、腹痛を伴う下痢に効果的
- 逍遥散(しょうようさん) – 気の巡りを改善し、ストレスによる症状を緩和
- 柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう) – 消化機能を高めながら気の滞りを解消
ただし、これらは一般的な体質改善のための漢方薬であり、個人の症状が複雑な場合には単独では効果がない場合もあります。ピヨの漢方では個別の漢方相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:緊張による下痢を克服するために
緊張による下痢は、気の巡りの乱れが主な原因です。その背景には、腸管の過剰な動き、吸収・運搬機能の異常、またはその連携不全があります。
改善のためには:
- 日常的な食習慣の見直し
- メンタル面からのアプローチ
- 必要に応じた漢方薬の活用
が効果的です。
特に、緊張=下痢というネガティブな連想を断ち切ることが重要です。呼吸法や瞑想を取り入れながら、少しずつ自信を取り戻していきましょう。
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