
こんにちは
どうなさいましたか?

のどの不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋が深まり、空気が乾燥してくると気になるのが咳やのどの不調ですね。
朝起きたときののどのイガイガ、なかなか止まらない空咳。そんな季節の悩みに寄り添ってくれるのが、かりんはちみつ漬けです。
昔から日本で愛され続けてきたこの組み合わせは、中医学の視点からも理にかなった素晴らしい薬膳なんです。今回は、のどに優しく咳を和らげる効果が期待できるかりんはちみつ漬けの作り方と、その薬膳パワーについて詳しくご紹介します。
かりんはちみつ漬けの食材が持つ薬膳パワーとは?
カリン
性味・帰経:
- 性味:温・酸
- 帰経:肝・脾
薬膳効果:
- 舒筋活絡:筋肉をほぐし関節の痛みを和らげる
- 化湿和胃:余分な湿気を取り胃腸の調子を整える
- 止咳化痰:咳を鎮め痰の排出を促進する
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
レシピ紹介
材料
- かりん:適量
- はちみつ:かりんと同量
※重要な注意事項:1歳未満のお子様にははちみつを与えないでください
作り方
- 下準備
- かりんを洗い、水分をしっかりとふき取る(カビ予防のため)
- カット作業
- かりんを切る
- 非常に固いので、手を切らないよう十分注意する
- 計量
- 清潔な容器にかりんを入れ、重さを量る
- 漬け込み
- はちみつをかりんと同量加える
- 管理
- 翌日から水分が出てくる
- 浮いている部分がカビやすいため、1日1回容器を振る
- 完成
- 一週間程度で飲用可能
- 1か月程度置くとより美味しく仕上がる
漬けたかりんで作るジャム
材料
- 漬けたかりん:適量
- 水:かりんがかぶる程度
- 甘味料:お好みで適量
作り方
- 取り出し
- 漬けたかりんを取り出し、適当な大きさに切る
- 2年程度漬けても実は固いまま
- 下煮
- 鍋にかりんを入れ、かぶる程度の水を加える
- やわらかくなるまで煮る(約15分)
- ペースト化
- フードプロセッサーで滑らかになるまで攪拌
- 必要に応じて水を追加
- 仕上げ
- 鍋に戻し、甘味料を加えて煮詰める
- 水分を含むため、冷蔵庫保存で早めに消費
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
こんな症状の方におすすめです:
肺燥タイプ(肺の乾燥)の方 空咳が続く、のどがカラカラする、痰が少なく粘り気があるという症状をお持ちの方に特におすすめです。かりんとはちみつの潤いパワーで、乾いた肺に潤いを与えてくれます。
脾胃虚弱(胃腸が弱い)タイプの方 食欲不振や消化不良を起こしやすい方にも適しています。はちみつの補中益気(体の中心を補う働き)で、胃腸の機能をサポートしてくれるでしょう。
疲れやすく風邪をひきやすい方 免疫力が低下気味で、季節の変わり目に体調を崩しやすい方の体質改善にも役立ちます。
気をつけたい点と注意事項
はちみつに関する注意点
- 1歳未満の乳児には絶対に与えないでください
- 乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、必ず守ってください
体質による注意点
- 糖尿病の方は糖分摂取量にご注意ください
- 胃腸が冷えやすい方は、温めて飲用することをおすすめします
- 過剰摂取は避け、1日スプーン1〜2杯程度を目安にしましょう
保存に関する注意
- カビ予防のため、清潔な容器と道具を使用してください
- ジャムは水分が多いため、必ず冷蔵庫で保存し早めに消費してください
まとめ
かりんはちみつ漬けは、秋冬の乾燥による咳やのどの不調に優しく寄り添ってくれる、昔ながらの知恵が詰まった薬膳です。
特におすすめしたいのは:
- 空咳が続いてお困りの方
- のどの乾燥が気になる方
- 風邪をひきやすく免疫力を高めたい方
- 自然な方法で体調管理をしたい方
作り方もシンプルで、忙しい日常の中でも取り入れやすいのが嬉しいポイントですね。今年の秋冬は、かりんはちみつ漬けで優しく体をいたわってみませんか。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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