
こんにちは
どうなさいましたか?

冷えにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋から冬にかけて、なんだか体がだるい、お腹の調子が悪い、手足が冷えるといった不調を感じていませんか?
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。特に気温が下がり始めると、胃腸の働きが弱くなったり、体が冷えやすくなったりします。
そんな時におすすめなのが、かぼちゃを使った薬膳デザートです。ハロウィンや冬至の時期に親しまれるかぼちゃは、実は中医学では「胃腸を温めて元気を補う」優秀な食材なんです。
今回は、体を内側から温めて、胃腸の調子を整えてくれるかぼちゃプリンをご紹介します。市販のプリンとは違い、豆乳と寒天を使った体に優しいレシピです。
かぼちゃプリンの食材が持つ薬膳パワーとは?
南瓜(かぼちゃ)
性味・帰経:
- 性味:温・甘
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 滋陰補虚:陰を養い体の虚弱を補う
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を鎮める
- 護眼健視:目を保護し視力を健やかに保つ
豆乳(とうにゅう)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・大腸・膀胱
薬膳効果:
- 潤肺化痰平喘:呼吸器を潤し痰や咳を改善する
- 利尿通便:水分代謝を促しお通じを良くする
- 補虚養血:体力を補い血を養い元気にする
寒天
- 性味:甘、寒、鹹
- 帰経:肺・肝・大腸
薬膳効果:
- 清熱解毒:体内の熱や毒素を取り除く効果
- 化痰寛腸:痰を除き腸の働きを良くする
- 潤腸通便:腸を潤し便通を改善する効果
- 減重降脂:満腹感を与え脂肪吸収を抑制
効能:寒天は体を冷やし、腸内環境を整える効果があります。食物繊維が豊富で便秘解消にも効果的です。
寒天は海藻から作られる天然の食物繊維で、体を冷やしながら腸内環境を整える働きがあります。豊富な膠質(こうしつ・ゼリー状の成分)と食物繊維により、便秘解消や体重管理に役立つ優れた食材です。
甜菜(てんさい)
性味・帰経:
- 性味:涼・平・甘
- 帰経:肺・脾・胃・肝・腎
薬膳効果:
- 活血行瘀:血流を促進し血の滞りを改善する
- 清熱解毒:体内の熱と毒素を取り除く効果
- 寛胸下気:胸の詰まりを取り気の流れを良くする
体に優しいかぼちゃプリンの作り方
材料(200ml容器3個分)
カラメルソース
- てんさい糖:50g
- 水:20ml
- 水(調整用):20ml
かぼちゃプリン
- かぼちゃ(皮・種を取る):200g
- 豆乳(フードプロセッサー用):200ml
- 寒天:2g
- てんさい糖:50g
- 豆乳(加熱用):200ml
作り方
カラメルソース
- てんさい糖50gと水20mlを鍋に入れて混ぜます
- 火にかけ、色が濃い目のあめ色になったら火を止めます
- 調整用の水20mlを加えて混ぜます(跳ねるのでやけどに注意)
- 容器に入れて冷やします
かぼちゃプリン
- かぼちゃを切って蒸します
- 皮を取り除きます(皮は捨てずにサラダやスープに活用してください)
- 蒸したかぼちゃと豆乳200mlをフードプロセッサーでなめらかにします
- 別の鍋に寒天、てんさい糖、豆乳200mlを入れて混ぜます
- 火にかけて沸騰したら弱火にし、2分間加熱して火を止めます
- 5に3のかぼちゃペーストを入れて混ぜます(気温が低いと寒天が固まりやすいので、その時は弱火で温めます)
- 裏ごしします(なめらかな食感になります)
- カラメルソースを入れた容器に注ぎ、冷蔵庫で冷やします
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このかぼちゃプリンは、特に以下のような体質の方におすすめです。
胃腸が弱い方 かぼちゃの温性(体を温める性質)が胃腸を温めて、消化機能を高めてくれます。豆乳も胃腸に優しく、負担をかけません。
疲れやすい方 かぼちゃの「補気健脾」の働きで、体の中心となる脾胃(消化器系)を強化し、エネルギーを補充できます。
便秘がちな方 かぼちゃと寒天の両方に腸を潤す効果があり、自然な便通を促してくれます。
冷え性の方 かぼちゃの温性が体を内側から温め、血行を促進します。特に手足の冷えに悩む方に効果的です。
肌が乾燥しやすい方 かぼちゃに含まれるβ-カロテンやビタミンEが肌の潤いをサポートし、豆乳の潤燥効果と合わせて美肌効果も期待できます。
気をつけたい点と注意事項
体に優しいかぼちゃプリンですが、以下の点にご注意ください。
糖尿病の方 かぼちゃは炭水化物を多く含み、てんさい糖も使用しているため、血糖値の管理が必要な方は摂取量に注意が必要です。
消化器系の手術後の方 寒天は食物繊維が豊富なため、消化器系の手術直後の方は医師に相談してから摂取してください。
アレルギーの方 豆乳は大豆由来のため、大豆アレルギーの方は注意が必要です。その場合は牛乳や他の植物性ミルクで代用してください。
まとめ
かぼちゃプリンは、美味しさと健康効果を兼ね備えた理想的な秋冬のデザートです。
かぼちゃの温性と補気の効果で胃腸を整え、体を温めてくれます。豆乳と寒天を使うことで、市販のプリンよりもヘルシーに仕上がります。
特に疲れやすい方、胃腸が弱い方、冷え性の方にはぜひ試していただきたいレシピです。
かぼちゃの皮には栄養がたっぷり含まれているので、プリンに使わなくても他の料理で活用してくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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