八味地黄丸で胃が痛い?地黄の胃痛を防ぐ意外な方法を徹底解説

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ピヨ先生
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こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

胃痛にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

漢方薬は体に優しいイメージがありますが、体質や飲み方によっては不調を感じることがあります。

特に「八味地黄丸」などの地黄を含む漢方薬を飲んで、胃が痛くなったり重く感じたりした経験はありませんか?

実はこれ、地黄という生薬の特殊な性質が原因なんです。でも安心してください。適切な対処法を知れば、地黄の恩恵を受けながら胃の負担を軽減できます。

今回は地黄で胃が痛くなる理由と、その具体的な対処法を詳しく解説していきます。

なぜ地黄は胃に負担をかけるのですか?

地黄は血を補い体を潤す力が非常に強い生薬です。

しかし同時に、重たく粘り気のある性質を持っています。この滋潤性と陰性の性質が胃腸に負担をかけるんですね。

特に以下のような方は注意が必要です。

  • もともと胃腸が弱い人
  • 湿(体の余分な水分)が溜まりやすい体質の人

このような体質の方では、地黄を飲むことで胃もたれ、食欲不振、胃痛などが出やすくなります。

地黄の重たさを和らげる方法はありますか?

答えは気を巡らせる生薬と一緒に飲むことです。

地黄の滋潤性を保ちながら、気を動かす生薬を組み合わせることで胃への負担を軽減できます。

具体的には以下のような生薬が効果的です。

  • 枳殻(きこく):気の流れを良くして胃の詰まりを取ります
  • 縮砂(しゅくしゃ):消化を助けて胃もたれを防ぎます
  • 陳皮(ちんぴ):気を巡らせて湿を取り除きます
  • 半夏(はんげ):胃の重だるさを軽くします
  • 厚朴(こうぼく):気を下ろして膨満感を改善します
  • 木香(もっこう):気を巡らせて胃痛を緩和します

これらの生薬を加えることで、地黄の重たさが和らぐんですね。

では、どうすれば改善できるのでしょうか?

まず飲み方を工夫してみましょう

空腹時に飲むと胃に負担がかかりやすくなります。食後に少量から始めて様子を見るのがおすすめです。

徐々に量を増やしていくと、体が慣れやすくなります。焦らずゆっくり調整していくことが大切ですね。

地黄の代わりに何がいいですか?

地黄がどうしても合わない場合は、別の選択肢もあります。

  • 当帰(とうき):血を補いながらも軽やかな性質です
  • 芍薬(しゃくやく):血を養い痛みを和らげます
  • 阿膠(あきょう):滋養強壮に優れています

これらを中心にした処方に変更することも可能です。

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

地黄を飲む際に相性が良い方剤をいくつか紹介します。

ただし、これらは地黄との併用や、胃腸の調整に効果が期待できる漢方薬です。症状が複雑な場合には、単独では十分な効果が得られないこともあります。

  • 香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう):胃腸の働きを整えて重だるさを防ぎます。縮砂と木香が加わり、補う力と動かす力のバランスが良い処方です。
  • 二陳湯(にちんとう):湿や痰をさばいて胃の停滞感を取り除きます。地黄のねっとり感で胃が詰まる時に効果的です。
  • 平胃散(へいいさん):胃の重だるさや膨満感を取り除きます。食後の胃もたれや胃のつかえに用いられます。
  • 香蘇散(こうそさん):気の巡りを良くしてストレス性の胃の不調にも対応します。
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):気の滞りを解消します。
  • 胃苓湯(いれいとう):下痢気味の方の胃腸調整に適しています。

体質や症状により適した処方が異なります。複数の組み合わせが必要な場合もありますので、ピヨの漢方では個別の漢方相談を行っています。お気軽にご相談ください。

まとめ

地黄は強力な補血・滋陰作用を持つ優れた生薬ですが、その重たい性質が胃腸に負担をかけることがあります。

しかし、気を巡らせる生薬との組み合わせや、飲み方の工夫で改善できることがほとんどです。

熟地黄から乾地黄への変更や、含量の調整も有効な方法ですね。

どうしても合わない場合は、当帰や芍薬など他の補血生薬を中心とした処方への変更も検討できます。

大切なのは、あなたの体質に合わせた調整を行うこと。漢方は本来、一人ひとりの体質に合わせてカスタマイズするものです。

胃の不調を感じたら、我慢せずに専門家に相談してみてくださいね。

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ピヨ先生
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