
こんにちは
どうなさいましたか?

秋の乾燥にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋の風が心地よい季節になりましたが、乾燥とともに便秘に悩む方が増える時期でもありますね。
中医学では、秋は「肺」の季節とされ、体全体が乾燥しやすくなります。特に腸の潤いが不足すると、便秘や肌の乾燥といった不調が現れやすくなるのです。
そんな秋の不調におすすめなのが、今回ご紹介する「いちじくはちみつシロップ」です。どちらも体を内側から潤してくれる食材で、便秘解消や腸内環境の改善に優れた効果を発揮します。
甘くて美味しいだけでなく、薬膳の知恵が詰まったこのシロップで、秋の体調管理を始めてみませんか?
いちじくはちみつシロップの食材が持つ薬膳パワーとは?
無花果(いちじく)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:小腸・膀胱・大腸
薬膳効果:
- 潤腸通便(じゅんちょうつうべん):腸を潤し便通を改善する便秘解消効果
- 健脾益胃(けんぴえきい):脾胃を健やかにし消化機能を高める
- 潤肺止咳(じゅんぱいしがい):肺を潤し咳や痰を鎮める効果
- 消腫解毒(しょうしゅげどく):炎症を抑え毒素を排出する作用
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
いちじくはちみつシロップのレシピ
材料
- いちじく:適量
- はちみつ:いちじくと同量
作り方
- いちじくを洗って、水分をふき取ります
- 適当な大きさに切ります
- 重さを量ります
- 清潔な容器に入れます
- はちみつを入れて混ぜます
- いちじくとはちみつが、なじんだら完成です(3-5日くらい)
ポイント: 浮いている部分がカビやすいので、1日1回かき混ぜてください
楽しみ方
- パンやヨーグルトにかけて
- そのままスプーンでひとさじ
- 炭酸水で割ってドリンクに
アレンジレシピ:いちじくアイス
- ジップ袋にいちじく、はちみつを入れて混ぜます
- 豆乳(適量)を入れます
- 冷凍します
- フードプロセッサーに入れて回します
- おいしいアイスの完成です
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このいちじくはちみつシロップは、特に以下のような方におすすめです。
便秘がちで腸の調子が悪い方は、いちじくの潤腸作用とはちみつの通便効果で、自然な排便リズムを取り戻せるでしょう。
肌が乾燥しがちな方にも最適です。中医学では「肺は皮毛を主る」とされ、肺の潤いが肌の状態に直結します。このシロップで内側から潤いを補給できます。
疲れやすく胃腸が弱い方にとって、はちみつの補中益気の働きが消化機能をサポートし、体力回復にも役立ちます。
のどが乾燥しやすい方や軽い咳が続く方にも、いちじくの化痰止咳作用が症状を和らげてくれるでしょう。
気をつけたい点と注意事項
安全で効果的にお楽しみいただくために、以下の点にご注意ください。
はちみつを使用しているため、1歳未満のお子様には与えないでください。 ボツリヌス菌による食中毒のリスクがあります。
糖尿病の方は、血糖値への影響を考慮し、摂取量を調整するか医師にご相談ください。
下痢気味の方は、通便作用が強く働く場合があるので、様子を見ながら摂取してください。
保存時は清潔な容器を使用し、毎日かき混ぜることでカビの発生を防ぎましょう。
まとめ
いちじくはちみつシロップは、秋の乾燥による便秘や肌トラブルに悩む方にぴったりの薬膳レシピです。
便秘がちで腸内環境を整えたい方、肌の乾燥が気になる方、のどや肺の不調を感じる方に特におすすめします。
簡単に作れて美味しく、毎日の食事に取り入れやすいのも魅力ですね。ぜひ秋の体調管理に活用してみてください。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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