
こんにちは
どうなさいましたか?

春の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春の陽気に心も軽やかになる季節ですが、同時にイライラやのぼせ、ほてりを感じる方も多いのではないでしょうか。
暖かくなるにつれて、体内に余分な熱がこもりやすくなります。中医学では、この時期特有の不調を「春の陽気による熱証」として捉えています。
そんな春の不調におすすめなのが、旬のいちごを使った甘酒寒天です。いちごの持つ清熱作用(熱を冷ます働き)と、甘酒の優しい甘味が組み合わさった、心にも体にも嬉しいデザートをご紹介しますね。
いちごの甘酒寒天の食材が持つ薬膳パワーとは?
苺(いちご)
性味・帰経:
- 性味:涼・甘・酸
- 帰経:肝・胃・肺
薬膳効果:
- 潤肺生津:空咳やのどの痛みを和らげる効果
- 清熱解毒:体の熱を冷まし、利尿作用を促す効果
- 健脾和胃:胃腸の働きを整え、食欲不振を改善
甘酒(米麹)
性味・帰経:
- 性味:甘・温
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 補気健脾:胃腸の働きを助け、消化を促進
- 潤燥:体の乾燥を防ぎ、潤いを与える効果
- 解毒:体内の毒素を排出する働き
寒天
- 性味:甘、寒、鹹
- 帰経:肺・肝・大腸
薬膳効果:
- 清熱解毒:体内の熱や毒素を取り除く効果
- 化痰寛腸:痰を除き腸の働きを良くする
- 潤腸通便:腸を潤し便通を改善する効果
- 減重降脂:満腹感を与え脂肪吸収を抑制
効能:寒天は体を冷やし、腸内環境を整える効果があります。食物繊維が豊富で便秘解消にも効果的です。
寒天は海藻から作られる天然の食物繊維で、体を冷やしながら腸内環境を整える働きがあります。豊富な膠質(こうしつ・ゼリー状の成分)と食物繊維により、便秘解消や体重管理に役立つ優れた食材です。
豆乳(とうにゅう)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・大腸・膀胱
薬膳効果:
- 潤肺化痰平喘:呼吸器を潤し痰や咳を改善する
- 利尿通便:水分代謝を促しお通じを良くする
- 補虚養血:体力を補い血を養い元気にする
レシピ紹介
材料(200ml容器3個分)
- いちご:180g
- 米麹甘酒(濃縮タイプ):200g
- 寒天:3g
- 豆乳:200ml
作り方
- いちごを洗い、へたをとります
- フードプロセッサーにいちご、甘酒を入れて回します
- 鍋に寒天、豆乳を少し入れて混ぜます
- 3に残りの豆乳を入れて混ぜます
- フツフツしたら弱火にして、寒天を溶かすため、2分混ぜます
- 5に2を入れて混ぜます
- いちご甘酒が冷たいと、寒天が固まります。その時は寒天が溶けるまで、弱火にかけます
- 容器に入れ、冷蔵庫に入れます
- お好みで、いちご、ミントなど飾ります
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このいちごの甘酒寒天は、特に以下のような体質の方におすすめです。
熱性体質の方 春になるとイライラしやすく、のぼせやほてりを感じる方に最適です。いちごの涼性が余分な熱を冷まし、心を落ち着けてくれます。
胃腸が弱めの方 甘酒の優しい甘味と豆乳のまろやかさが、胃腸に負担をかけずに栄養を補給できます。消化にも良いデザートです。
むくみやすい方 いちごと寒天の利水作用で、余分な水分を排出し、すっきりとした体調をサポートします。
のどが乾きやすい方 春の乾燥でのどが気になる方にも、潤いを与える食材の組み合わせが効果的です。
気をつけたい点と注意事項
体に優しいレシピですが、以下の点にご注意ください。
冷え性の方 いちごと寒天は涼性・寒性の食材です。普段から冷えを感じやすい方は、少量から始めて様子を見てくださいね。
糖質制限中の方 甘酒には天然の糖分が含まれています。血糖値が気になる方は、食べる量やタイミングを調整してください。
お腹が緩くなりやすい方 寒天や豆乳は、人によってはお腹が緩くなることがあります。初回は少量から試してみましょう。
まとめ
春のイライラやほてりに悩む方にぴったりの「いちごの甘酒寒天」をご紹介しました。
旬のいちごの清熱作用と、甘酒の優しい甘味が絶妙にマッチした、心にも体にも嬉しいデザートです。特に熱性体質の方や胃腸が弱めの方におすすめしたい一品ですね。
作り方も簡単で、冷蔵庫で冷やすだけで完成します。春の体調管理に、ぜひ取り入れてみてください。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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