
こんにちは
どうなさいましたか?

便秘にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
秋が深まるこの季節、空気の乾燥とともに便秘やのどの不調を感じていませんか?
そんな時におすすめしたいのが、古代ローマで「不老不死の果物」と呼ばれ、旧約聖書にも薬効が記されているいちじくを使った薬膳コンポートです。
水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれているいちじくは、腸内環境を整える働きがあります。また、中医学では潤燥(うるおいを補い乾燥を改善する)の効果があるとされ、のどの不調にも効果的とされています。
今回は、そんないちじくの薬膳効果を最大限に活かした、やさしい甘さのコンポートレシピをご紹介しますね。
いちじくコンポートの食材が持つ薬膳パワーとは?
無花果(いちじく)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:小腸・膀胱・大腸
薬膳効果:
- 潤腸通便(じゅんちょうつうべん):腸を潤し便通を改善する便秘解消効果
- 健脾益胃(けんぴえきい):脾胃を健やかにし消化機能を高める
- 潤肺止咳(じゅんぱいしがい):肺を潤し咳や痰を鎮める効果
- 消腫解毒(しょうしゅげどく):炎症を抑え毒素を排出する作用
てんさい糖
性味・帰経:
- 性味:甘、温
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 活血行瘀:血の巡りを良くし滞りを取り除く
- 清熱解毒:体の熱を冷まし毒素を排出する
- 寛胸下気:胸のつかえを和らげ気を降ろす
レモン
性味・帰経:
- 性味:平(涼)、酸、甘
- 帰経:脾、胃、肺
薬膳効果:
- 生津止渇:体液を生み出しのどの渇きを止める
- 利肺潤喉:肺の働きを助け喉を潤す
- 開胃消食:胃を開き消化を促進する
- 安胎:妊娠中の不調を安定させる
レシピ紹介
材料
- いちじく:適量
- 水:400ml
- てんさい糖:いちじくの重量の40%
- レモン汁:適量
作り方
- いちじくを洗って皮をむき、むいた皮は取っておきます
- いちじくの重さを量ります
- 鍋に水400mlを入れます
- てんさい糖(いちじくの重量の40%)を入れます
- 火にかけ、てんさい糖を溶かします
- むいた皮をだしパックに入れます
- いちじくと6を入れて、落し蓋をします(クッキングペーパーを使用)
- 弱火で15-20分煮ます
- 火を止めたら、だしパックを取り出します
- レモン汁(適量)を入れます
- 落し蓋をして冷まします(一晩置くと味がしみて美味しくなります)
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このいちじくコンポートは、特に以下のような体質の方におすすめです。
便秘気味の方 いちじくに含まれる水溶性食物繊維ペクチンが腸内環境を整え、自然なお通じをサポートします。
のどが乾燥しやすい方 中医学でいう「肺燥(はいそう)」の状態に効果的で、のどの乾燥や声がれの改善が期待できます。
胃腸が弱い方 いちじくの甘味が脾胃(ひい=消化器系)を補い、消化機能を穏やかに高めてくれます。
ストレスで体調を崩しやすい方 甘味には気持ちを落ち着かせる作用があり、心身のバランスを整えるのに役立ちます。
気をつけたい点と注意事項
このコンポートを楽しむ際に、以下の点にご注意ください。
糖分の摂りすぎに注意 てんさい糖を使用していますが、糖分の摂りすぎは体に負担をかけます。適量を心がけましょう。
消化不良の場合 胃腸の調子が悪い時は、一度に大量に摂取せず、少量ずつ様子を見ながらお召し上がりください。
アレルギーについて いちじくにアレルギーをお持ちの方は摂取を控えてください。
まとめ
いちじくコンポートは、古来から認められている薬効を現代の食卓で手軽に取り入れられる優れた薬膳スイーツです。
便秘やのどの乾燥に悩む方、胃腸が弱くて困っている方に特におすすめしたい一品ですね。
秋の養生として、ぜひ日々の食事に取り入れてみてください。体の内側から潤いを補い、季節の変わり目を健やかに過ごしましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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