冬の過ごし方が春の花粉症を左右する!東洋医学から見た養生法

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ピヨ先生
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こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

冬の養生法と春の花粉症に
お悩みの方から
質問をいただきましたよ

毎年春になると、つらい花粉症の症状に悩まされていませんか?

実は、春の花粉症の症状は、冬の過ごし方が大きく影響しているんです。多くの方が無意識のうちにやってしまう冬の習慣が、春のつらい症状につながっているかもしれません。

東洋医学では、冬の過ごし方を「閉蔵(へいぞう)」という考え方で捉えています。この考え方を理解して実践すれば、春の花粉症を軽減できる可能性があります。

今回は、冬の養生法と花粉症の関係、そして正しい過ごし方について詳しく解説していきますね。

冬ってどんな季節なの?

東洋医学では、**冬の3ヶ月を「閉蔵(へいぞう)」**と呼びます。

文字通り、蔵を閉じる、つまり門を閉ざして閉じこもる季節なんです。一年で最も気温が下がり、水は凍り、大地は凍てつき、草木も枯れ落ちます。

動物も冬眠に入るように、自然界全体がエネルギーを内側に蓄える時期です。この自然のリズムに人間も従うことが、健康維持の鍵となります。

冬に人間の体はどうなるの?

人間の体も自然界と同じように変化します。

気が体の内側を中心に巡るようになり、気血を巡らせる陽気(ようき:体を温めるエネルギー)が圧迫されて動きが停滞しやすくなります。さらに寒さから体内の熱を奪われないように、毛細血管が閉じるんです。

そのため、場合によっては痛みが出たり、血圧が上昇したりします。

これは体が自然に行う防御反応なので、この時期の体の変化を理解して過ごすことが大切ですね。

どうすれば冬を健康に過ごせるのでしょうか?

冬の養生法としては、以下のポイントを意識しましょう。

基本的な生活リズム:

  • 夜は早く寝て、朝は少しゆっくりと起きる
  • 寒さから体の熱を守ることを意識する

この時期は、無理に活動的になる必要はありません。自然のリズムに合わせて、ゆったりと過ごすことが重要です。

避けたい冬の習慣

逆に避けたいのは、過剰に活動しすぎることです。

また、暖房の温度を高くしすぎて汗をかくような状態も良くありません。汗をかくと、どんどん体の熱が逃げてしまい、体調を崩しやすくなります。

適度な温度管理を心がけて、快適に過ごしましょう。

冬の過ごし方が花粉症とどう関係するの?

ここが最も重要なポイントです。

冬に冷たいものや水分を沢山とって、体の芯部を冷やすと、それらが体内に閉蔵されてしまいます。そして春になり、外へと出てくる季節になると、花粉症として現れるんです。

体を冷やす食べ物や飲み物を摂り過ぎると、体の中が冷え、水が充満して巡りが悪くなります。すると、水風船ができたかのように、余分な水分がたまった部位ができてしまいます。

そこを春の花粉によって刺激されると、涙や鼻水によって追い払おうとします。その働きをきっかけに、一気に水風船が破裂したようになって止まらなくなるんです。

花粉症のメカニズム

  • 冬に体内に溜まった冷えと水分が「閉蔵」される
  • 春になると自然界のエネルギーが外向きになる
  • 体内の余分な水分が花粉の刺激で一気に放出される
  • 涙や鼻水として症状が現れる

この体質改善に効果が期待できる漢方薬

体を温めて水の巡りを良くする漢方薬があります。

ここでは、冷えや水の巡りの悪さを改善する体質に対して効果が期待できる漢方薬をご紹介します。ただし、これらはあくまで参考例であり、実際にはお一人お一人の体質や症状に合わせた処方が必要です。

  • 真武湯(しんぶとう):体を温めて水の巡りを改善し、冷えからくる様々な症状に用いられる基本処方です
  • 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):関節痛や冷えによる痛みがある場合に適しています
  • 八味丸(はちみがん):下半身の冷えや頻尿など、腎陽虚(じんようきょ:体を温める力の不足)の症状に用いられます

症状が複雑な場合には、単独の漢方薬では十分な効果が得られない場合があります。ピヨの漢方では、お一人お一人の体質に合わせた漢方相談を行っていますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

冬の養生は、毎日の積み重ねが大切です。

早寝早起き、体を冷やさない食生活、適度な温度管理を心がけましょう。これらを続けることで、春の花粉症の症状を軽減できる可能性があります。

冬の養生ポイント

  • 夜は早く寝て、朝は少しゆっくり起きる
  • 体を冷やす飲食物を控える
  • 暖房で汗をかきすぎないようにする
  • 過剰な活動を避け、エネルギーを蓄える
  • 水分の摂りすぎに注意する

冬の過ごし方を見直すことで、春を快適に迎えられるようになります。今年の冬から、ぜひ実践してみてくださいね。

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ピヨ先生
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