
こんにちは
どうなさいましたか?

肌荒れにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春から夏にかけて、なんだかお肌の調子が気になったり、朝起きたときの顔や足のむくみが気になることはありませんか?
そんな時期におすすめなのが、**古くから美肌の薬草として親しまれてきたヨクイニン(はと麦)**を使った薬膳スイーツです。
今回ご紹介するのは、ヨクイニン粉を使った優しい甘さの団子に、体を温める黒糖のみたらしタレをかけた一品。美味しく食べながら、お肌のケアと水分代謝の改善が期待できる、まさに食べる美容液のような存在です。
中医学の知恵を取り入れながら、どなたでも簡単に作れるレシピをご紹介しますね。
ヨクイニン団子の食材が持つ薬膳パワーとは?
はと麦(薏苡仁)
性味・帰経:
- 性味:涼(微寒)・甘・淡
- 帰経:脾・胃・肺
薬膳効果:
- 利水消腫(りすいしょうしゅ):余分な水分を排出しむくみを解消
- 健脾滲湿(けんぴしんしつ):脾胃の機能を高め余分な湿気を除く
- 清熱排膿(せいねつはいのう):体内の熱を冷まし膿を排出する
- 祛湿除痺(きょしつじょひ):湿を取り除き関節痛を緩和する
- 美肌・美容効果:肌荒れを改善し潤いのある肌を作る
黒糖
性味・帰経:
- 性味:甘・温
- 帰経:脾・胃・肝
薬膳効果:
- 温中補虚:体を温め体力を補う滋養強壮効果
- 緩急止痛:痛みを和らげ筋肉の緊張を緩める
- 活血化瘀:血流を良くし血の滞りを改善する
米粉
性味/帰経:
- 性味:甘・平
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 補中益気(ほちゅうえっき):消化機能を補い体力を増強する
- 健脾和胃(けんぴわい):脾胃の働きを整え消化力を高める
- 除煩止渇(じょはんしかつ):イライラを鎮め喉の渇きを潤す
レシピ紹介
材料(約24個分)
ヨクイニン団子
- 上新粉:80g
- ヨクイニン粉:80g
- 水:100-120ml
みたらし団子のタレ(黒糖)
- 片栗粉:10g
- 黒糖:40g
- しょうゆ:15ml
- みりん:20ml
- 水:100ml
作り方
ヨクイニン団子
- すべての材料を混ぜる 耳たぶくらいのやわらかさになるように、水分を調節してください
- 丸めると、24個できました
- 冷水を準備しておきます
- 沸騰したお湯で、ゆでます
- すべての団子が浮いたら、さらに1-2分ゆでます
- 団子が冷めるまで、冷水に浸します
みたらし団子のタレ(黒糖)
- 材料をすべて混ぜます
- 火にかけ、とろみがつくまで混ぜます
ゆでた団子にみたらしのタレをかけて、完成です。
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このヨクイニン団子は、特に以下のような症状でお悩みの方におすすめです。
むくみやすい体質の方 朝起きた時の顔のむくみや、夕方の足のむくみが気になる方に。ヨクイニンの利水作用が余分な水分の排出をサポートします。
お肌のトラブルでお悩みの方 シミ、そばかす、イボ、ニキビなどの肌トラブルがある方に。ヨクイニンは古くから美肌の薬草として重宝されてきました。
疲れやすく体力不足を感じる方 黒糖と上新粉の組み合わせが、脾胃を補い体力向上をサポートします。
冷えとむくみの両方が気になる方 涼性のヨクイニンを温性の黒糖と組み合わせることで、冷えすぎを防ぎながらむくみケアができます。
気をつけたい点と注意事項
美容と健康に嬉しい効果が期待できるヨクイニン団子ですが、以下の点にご注意ください。
冷え症の方への注意 ヨクイニンは体を冷やす性質があるため、冷え症の方は食べ過ぎないよう注意しましょう。今回のレシピでは温める性質の黒糖を組み合わせていますが、一度に大量に食べるのは控えめに。
妊娠中の方 妊娠中は体質が変わりやすい時期のため、薬膳食材を取り入れる際は医師や薬剤師にご相談ください。
アレルギーのある方 はと麦や小麦にアレルギーがある方は摂取を控えてください。
体質に合わない場合 お腹が緩くなったり、体調に変化を感じた場合は摂取を中止し、体調を見ながら少量から始めることをおすすめします。
まとめ
今回ご紹介したヨクイニン団子は、美肌とむくみ改善の両方にアプローチできる優れた薬膳スイーツです。
涼性のヨクイニンを温性の黒糖と組み合わせることで、冷えを気にする方でも安心して召し上がっていただけます。
特に、朝のむくみや肌トラブルでお悩みの方、疲れやすさを感じている方におすすめしたい一品です。
美味しく食べながら体質改善ができるなんて、とても嬉しいですね。ぜひお試しください。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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