
こんにちは
どうなさいましたか?

咳にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
初夏の訪れとともに店頭に並ぶあんず。その甘酸っぱい香りは、疲れた心と体をやさしく癒してくれますね。
あんずは中医学では美肌づくりや咳止めに優れた効果を持つ食材として重宝されてきました。特に季節の変わり目で肌の調子が気になる方や、乾燥による咳でお悩みの方におすすめしたい食材です。
旬の時期が短いあんずだからこそ、手作りのジュースとジャムにして長く楽しみながら、体調管理に役立ててみませんか?
あんずジュース&ジャムの食材が持つ薬膳パワーとは?
杏(杏子)
性味・帰経:
- 性味:温・甘・酸(微毒)
- 帰経:肺・心・腎
薬膳効果:
- 潤肺止咳:肺を潤し咳や喘息症状を緩和する
- 潤腸通便:腸の乾燥を改善し便通を促進する
- 生津止渴:体内の水分を補い口の渇きを癒す
てんさい糖
性味・帰経:
- 性味:甘、温
- 帰経:脾・胃
薬膳効果:
- 活血行瘀:血の巡りを良くし滞りを取り除く
- 清熱解毒:体の熱を冷まし毒素を排出する
- 寛胸下気:胸のつかえを和らげ気を降ろす
簡単で美味しい!あんずジュース&ジャムのレシピ
【材料】
- あんず:お好みの量
- てんさい糖:あんずと同量
- レモン汁:適量(お好みで)
【あんずジュースの作り方】
- ビンを消毒する(消毒後、しっかり乾燥させてカビを予防)
- あんずのヘタを取る
- あんずを洗って、水分をしっかり取る
- あんずを2つに割って、ビンに入れる
- 上からてんさい糖を入れる
- ふたをして、てんさい糖がとけるまで待つ(約1週間)
【取り出したあんずでジャム作り】
- 取り出したあんずの種を取る
- てんさい糖を適量入れる(あんずの10%程度がおすすめ)
- 火にかけ、煮つめる
- 焦げそうになったら、お好みであんずジュースを入れる
- 酸味が足りなければ、レモン汁を入れる
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
このあんずレシピは、特に以下のような体質の方におすすめです。
肺燥タイプ(肺が乾燥しやすい方) 乾燥による咳や喉の不調でお悩みの方に最適です。あんずの潤肺作用で、呼吸器系をやさしく潤してくれます。
脾胃虚弱タイプ(胃腸が弱い方) てんさい糖の穏やかな甘みが胃腸にやさしく作用し、消化機能を整えながら栄養補給ができます。
気虚タイプ(疲れやすい方) 自然な糖分とビタミンで、疲労回復と気力アップをサポートしてくれます。
気をつけたい点と注意事項
あんずを取り入れる際は、以下の点にご注意ください。
摂取量について
- 一度に大量に摂取すると胃腸に負担をかける可能性があります
- 1日3〜5個程度を目安にしましょう
体質による注意点
- 湿熱体質の方(体に熱がこもりやすく、湿気も溜まりやすい)は摂りすぎに注意
- 糖尿病の方はてんさい糖の量を調整してください
保存について
- 手作りジュースは冷蔵庫で保存し、早めにお召し上がりください
- カビの発生を防ぐため、清潔な器具を使用しましょう
アレルギーについて
- アレルギーの方は摂取を控えてください
まとめ
旬のあんずを使った手作りジュース&ジャムは、美肌効果と咳止め効果を同時に得られる優秀な薬膳レシピです。
特に季節の変わり目で肌の調子が気になる方、乾燥による咳でお悩みの方、そして疲れやすさを感じている方におすすめしたいレシピです。
手作りの温かさとあんずの自然な甘酸っぱさで、毎日の食生活から体調管理を始めてみませんか?きっと心も体も喜んでくれるはずですよ。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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