
こんにちは
どうなさいましたか?

便通にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
季節の変わり目や乾燥する時期になると、咳が続いたり、お腹の調子が気になったりしませんか?
そんな時におすすめしたいのが、薬膳の知恵を活かした杏仁豆腐です。市販の杏仁霜には添加物が多く含まれていることがありますが、今回は100%杏仁粉を使った体に優しいレシピをご紹介します。
杏仁は中医学では「咳を止め、便通をよくする」働きがあるとされ、古くから薬膳食材として重宝されてきました。優しい甘さと滑らかな食感で、お子様からご年配の方まで楽しめる一品です。
杏仁豆腐の食材が持つ薬膳パワーとは?
杏(杏子)
性味・帰経:
- 性味:温・甘・酸(微毒)
- 帰経:肺・心・腎
薬膳効果:
- 潤肺止咳:肺を潤し咳や喘息症状を緩和する
- 潤腸通便:腸の乾燥を改善し便通を促進する
- 生津止渴:体内の水分を補い口の渇きを癒す
豆乳(とうにゅう)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:肺・大腸・膀胱
薬膳効果:
- 潤肺化痰平喘:呼吸器を潤し痰や咳を改善する
- 利尿通便:水分代謝を促しお通じを良くする
- 補虚養血:体力を補い血を養い元気にする
クコの実
性味・帰経:
- 性味:甘、平
- 帰経:肝・腎・肺
薬膳効果:
- 滋補肝腎:肝腎を滋養し強化する働き
- 益精明目:精を補い目を明らかにする働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
甜菜(てんさい)
性味・帰経:
- 性味:涼・平・甘
- 帰経:肺・脾・胃・肝・腎
薬膳効果:
- 活血行瘀:血流を促進し血の滞りを改善する
- 清熱解毒:体内の熱と毒素を取り除く効果
- 寛胸下気:胸の詰まりを取り気の流れを良くする
レシピ紹介
材料(200ml容器2個分)
杏仁液用
- 杏仁粉:10g
- 豆乳:200ml
寒天液用
- 寒天:2g
- てんさい糖:20g
- 豆乳:200ml
飾り用
- クコの実:適量
- 水:適量
作り方
- 杏仁液を作る
- 杏仁粉と豆乳200mlを混ぜ合わせる
- 30分〜1時間漬けておく
- 寒天液を準備
- 寒天、てんさい糖、豆乳200mlを鍋に入れて混ぜる
- 加熱する
- 火にかけて沸騰したら弱火にし、2分間加熱して火を止める
- 杏仁液を加える
- 手順3に手順1の杏仁液を入れてよく混ぜる
- 再加熱
- 弱火で少しフツフツするまで温める
- 容器に入れる
- 茶こしで濾しながら容器に入れる(なめらかな仕上がりに)
- 冷やす
- 冷蔵庫で冷やし固める
- クコの実を戻す
- クコの実を水で戻しておく
- 仕上げ
- 固まった杏仁豆腐の上にクコの実を飾る
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この杏仁豆腐は、特に以下のような体質の方におすすめです。
乾燥体質の方 空咳が続く、肌や喉の乾燥が気になる方に最適です。杏仁の潤す力が体の内側から乾燥をケアしてくれます。
便秘がちな方 腸の乾燥による便秘でお悩みの方に。杏仁の「潤腸通便」の働きで、自然な便通をサポートします。
疲れやすい方 豆乳の補虚作用とクコの実の滋養強壮効果で、疲れた体を優しく労わります。
目の疲れが気になる方 クコの実の「明目」効果で、パソコンやスマートフォンで疲れた目をケアできます。
気をつけたい点と注意事項
体質による注意点
- 脾胃虚寒(胃腸が冷えやすい)タイプの方:杏仁は温性ですが、豆乳は平性のため、冷え性の方は常温でお楽しみください
摂取量について
- 杏仁には微量のアミグダリンが含まれるため、一度に大量摂取は避け、適量を心がけましょう
アレルギーについて
- 豆乳アレルギーの方は、アーモンドミルクや米乳で代用してください
保存について
- 手作りのため、冷蔵庫で2〜3日以内にお召し上がりください
まとめ
無添加の杏仁粉を使った手作り杏仁豆腐は、咳止めや便通改善といった薬膳効果を美味しく取り入れられる優秀なデザートです。
市販品にはない、体に優しい自然な甘さと、杏仁本来の香りを楽しめます。特に乾燥する季節や、体調がすぐれない時の栄養補給にも最適ですね。
日頃から咳が気になる方、便秘でお悩みの方、そして体に優しいデザートを求めている方に、ぜひお試しいただきたいレシピです。
家族みんなで楽しめる薬膳デザートで、美味しく健康管理をしてみましょう。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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