甘夏の皮で作る薬膳ピール〜胃腸の不調と痰湿ケアに〜

にゃんたろう薬膳
ピヨ先生
ピヨ先生

こんにちは
どうなさいましたか?

にゃんたろう
にゃんたろう

胃腸の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ

春の訪れとともに店頭に並ぶ甘夏。爽やかな香りと甘酸っぱさが魅力的ですが、皮を捨てるのはもったいないですね。

実は、柑橘類の皮は中医学では「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれる貴重な生薬としても使えるんです。胃腸の調子が優れない方や、なんとなく身体が重だるい方におすすめの食材です。

今回は、甘夏の皮を使った薬膳ピールをご紹介します。時間をかけてゆっくり作ることで、苦味を抜きながら陳皮の効能を美味しく取り入れることができますよ。

甘夏ピールの食材が持つ薬膳パワーとは?

陳皮(柑橘類の皮)

性味・帰経:

  • 性味:辛・苦、温
  • 帰経:脾・肺

薬膳効果:

  • 理気健脾:胃腸の気の巡りを良くし消化機能を高める
  • 燥湿化痰:体内の余分な水分や痰を取り除く
  • 芳香健胃:香りで胃の働きを活発にし食欲を増進

甜菜(てんさい)

性味・帰経:

  • 性味:涼・平・甘
  • 帰経:肺・脾・胃・肝・腎

薬膳効果:

  • 活血行瘀:血流を促進し血の滞りを改善する
  • 清熱解毒:体内の熱と毒素を取り除く効果
  • 寛胸下気:胸の詰まりを取り気の流れを良くする

レシピ紹介

材料

  • 甘夏(他の柑橘類でもOK)適量
  • てんさい糖 皮の重量の70%

作り方

  1. 下処理
    • 皮をよく洗い、細く切る
    • 切っている間は水に浸しておく
  2. 茹でこぼし
    • 皮を茹でこぼす(3回繰り返す)
    • 1回の茹で時間は約10分
  3. 水浸し
    • 半日〜1日水に浸しておく
    • 時々水を変える
  4. 計量
    • 水を切り、皮の重さを量る
  5. 煮詰め
    • 鍋に皮、てんさい糖を入れる
    • かぶるくらいの水を加える
    • 火にかけて煮詰める
  6. 乾燥
    • オーブン100℃で20〜30分乾燥
    • または冷蔵庫で1日置く
  7. 仕上げ
    • てんさい糖をまぶして完成

どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント

この薬膳ピールは、特に以下のような方におすすめです。

胃腸の調子が優れない方 食欲不振や胃もたれ、お腹の張りを感じやすい方に。陳皮の理気作用が胃腸の気の巡りを改善してくれます。

痰や咳が気になる方
慢性的な咳や痰、のどの不快感がある方に。燥湿化痰の働きで余分な痰を取り除きます。

身体が重だるい方 なんとなく身体が重い、むくみやすいという方に。体内の余分な湿気を取り除く効果が期待できます。

ストレスで胃腸が弱っている方 精神的なストレスで食欲が落ちている方や、緊張すると胃が痛くなる方にもおすすめです。

気をつけたい点と注意事項

過剰摂取に注意 陳皮は温性の性質があるため、のぼせやすい方や熱性体質の方は摂り過ぎないよう注意しましょう。

血糖値が気になる方 てんさい糖を使用しているため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は量を調整してください。

アレルギーの確認 柑橘類にアレルギーがある方は摂取を控えてください。

まとめ

甘夏の皮を使った薬膳ピールは、廃棄されがちな部分を有効活用できるエコな薬膳おやつです。

時間をかけてゆっくり作ることで、苦味が抜けて美味しく仕上がります。胃腸の調子を整えたい方や、身体の重だるさを感じている方にぜひ試していただきたいレシピです。

作り置きしておけば、ティータイムのお供や小腹が空いた時のヘルシーなおやつとして楽しめますよ。自然の恵みを無駄なく活用しながら、身体も喜ぶ薬膳生活を始めてみませんか?

このレシピの動画はこちらから(YouTube)

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