
こんにちは
どうなさいましたか?

春のイライラにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春の訪れとともに、なんだかイライラしやすくなったり、気分の浮き沈みを感じることはありませんか?
中医学では、春は「肝」の季節とされ、ストレスや感情の変化が起こりやすい時期なんです。そんな春の心の不調には、酸味の力がとても効果的なんですよ。
今回は、春が旬の甘夏を使った手作りジャムをご紹介します。甘夏の持つ酸味は、イライラやストレス解消に働きかけてくれる頼もしい味方です。
少し手間はかかりますが、丁寧に苦味を取り除いて作る甘夏ジャムは、心も体も優しく包んでくれる薬膳スイーツになりますよ。
甘夏ジャムの食材が持つ薬膳パワーとは?
みかん
性味・帰経:
- 性味:温・甘・酸
- 帰経:肺・脾
薬膳効果:
- 理気健胃:胸腹の張りや嘔吐、食欲不振を改善
- 止渇潤肺:のどの渇きを潤し肺を潤す働き
- 燥湿化痰:湿を乾かし痰を取り除く作用
お知らせ:食材について
今回のレシピでは甘夏を使用していますが、甘夏の詳細な性味・帰経に関する確認できるソースが見つからなかったため、薬膳効果の解説では同じ柑橘類である**蜜柑(みかん)**の性味・帰経を参考にして記載しています。
甜菜(てんさい)
性味・帰経:
- 性味:涼・平・甘
- 帰経:肺・脾・胃・肝・腎
薬膳効果:
- 活血行瘀:血流を促進し血の滞りを改善する
- 清熱解毒:体内の熱と毒素を取り除く効果
- 寛胸下気:胸の詰まりを取り気の流れを良くする
甘夏ジャムのレシピ紹介
材料:
- 甘夏(他の柑橘類でもOK):適量
- てんさい糖:皮+実の60%
作り方:
- 皮をむいて細く切ります(皮の重さを量る)
- 水でもみ洗いします(2~3回)
- 実をむく間、水にさらしておきます
- 実をむき、重さを量ります(種も捨てないでとっておきます)
- 皮をゆでこぼします(2~3回、3~5分程度) ※苦味が苦手な方は回数を多くしてください
- 鍋に皮、実を入れ、てんさい糖を入れ混ぜ、30分くらいおきます
- 種をお茶の袋に入れます ※ペクチンが多く含まれ、とろ〜っとしたジャムになります
- 火にかけ、煮つめます
- 少しゆるめで火を止めます
- 清潔な容器に入れます
ポイント:
- 苦味をとるのに手間がかかりますが、きちんと処理をしないと苦いジャムになってしまいます
- 時々味見して確認してください
- 急がずゆっくりと作ってくださいね
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この甘夏ジャムは、特に以下のような方におすすめです。
イライラしやすいタイプの方 春になると気分が不安定になりがちな方に。酸味が肝の気を整えて、感情の波を穏やかにしてくれます。
ストレスを感じやすいタイプの方
仕事や人間関係でストレスを抱えている方に。甘夏の理気作用がストレスによる気の滞りを改善します。
食欲不振のタイプの方 胃腸の働きが弱く食欲がない方に。酸味が消化液の分泌を促し、食欲を高めてくれます。
疲れやすいタイプの方 てんさい糖の優しい甘味が、疲れた体にエネルギーを補給してくれますよ。
気をつけたい点と注意事項
甘夏ジャムを楽しむ際に、以下の点にご注意ください。
糖分の摂りすぎに注意 ジャムは糖分が多いため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は摂取量にご注意ください。
胃酸過多の方は控えめに
酸味が強いため、胃酸過多や胃炎の症状がある方は、少量から始めることをおすすめします。
アレルギーのある方 柑橘類にアレルギーのある方は摂取を避けてください。
保存方法に注意 手作りジャムは保存料が入っていないため、清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保存し、早めにお召し上がりください。
まとめ
甘夏ジャムは、春のイライラやストレスに悩む方にぴったりの薬膳スイーツです。
酸味の持つ理気作用で気の流れを整え、心を穏やかにしてくれる効果が期待できます。手間はかかりますが、丁寧に作ったジャムは格別の美味しさですよ。
特に、春の季節の変わり目で心が不安定になりがちな方、ストレスを感じやすい方におすすめです。パンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜたりして、毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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