
こんにちは
どうなさいましたか?

春の疲れにお悩みの方から
質問をいただきましたよ
暖かい春の陽気に誘われて外出する機会が増える一方で、季節の変わり目特有の体調不良を感じていませんか?
なんだか疲れやすい、肌がカサカサする、のどがイガイガする…そんな春の不調に悩む方にぜひ試していただきたいのが、今回ご紹介する「いちごはちみつ漬け」です。
甘酸っぱいいちごの自然な美味しさと、はちみつの深い甘みが絶妙に調和したこの一品は、見た目も美しく、作り方も驚くほど簡単。そして何より、中医学の視点から見ても、春の体調管理にぴったりの食材の組み合わせなのです。
今回は、この春らしいスイーツを薬膳の観点から詳しく解説していきますね。
いちごはちみつ漬けの食材が持つ薬膳パワーとは?
苺(いちご)
性味・帰経:
- 性味:涼・甘・酸
- 帰経:肝・胃・肺
薬膳効果:
- 潤肺生津:空咳やのどの痛みを和らげる効果
- 清熱解毒:体の熱を冷まし、利尿作用を促す効果
- 健脾和胃:胃腸の働きを整え、食欲不振を改善
蜂蜜(はちみつ)
性味・帰経:
- 性味:平・甘
- 帰経:脾・肺・大腸
薬膳効果:
- 補中緩急:胃腸を補い痛みを和らげる働き
- 潤肺止咳:肺を潤し咳を止める働き
- 潤腸通便:腸を潤し便通を良くする働き
レシピ紹介
材料(作りやすい分量)
- いちご:適量
- はちみつ:いちごの重量の80%
作り方
- いちごを洗う
- 流水でやさしく洗い、汚れを落とします
- 水分をふき取り、へたをとる
- キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります
- へたを丁寧に取り除きます
- いちごの重さを量る
- 正確に計量し、はちみつの分量を決めます
- 清潔な容器にいちごを入れ、はちみつを入れる
- 煮沸消毒した瓶などを使用します
- いちごを入れてから、はちみつを注ぎます
- 翌日、かき混ぜる
- 1日1回必ずかき混ぜるのがポイントです
- 浮いている部分がカビやすいので要注意
- 3〜5日後、いちごとはちみつがなじんだら完成
- ヨーグルトにかけたり、レモンを絞って炭酸で割ったりして楽しめます
- 漬けたいちごも美味しく食べられます
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この「いちごはちみつ漬け」は、特に以下のような体質の方におすすめです:
陰虚体質(体が乾燥しやすい方)
肌の乾燥、のどの渇き、空咳などの症状がある方にぴったり。いちごとはちみつの潤す力で、体の内側から水分を補給できます。
気虚体質(疲れやすい方)
疲労感、食欲不振、消化不良でお悩みの方に。はちみつの補気作用で、優しくエネルギーを補ってくれます。
熱証体質(体に熱がこもりやすい方)
のぼせ、イライラ、口の渇きなどの症状がある方に。いちごの清熱作用で、体の余分な熱を取り除きます。
特に春の季節の変わり目で体調を崩しやすい方や、花粉症で のどや目が乾燥する方にもおすすめですね。
気をつけたい点と注意事項
はちみつに関する注意点
- 1歳未満のお子様には絶対に与えないでください
- ボツリヌス菌による食中毒のリスクがあります
体質による注意点
- 脾胃虚寒体質(胃腸が冷えやすい方)は、いちごの涼性により胃腸を冷やす可能性があります
- 量を控えめにするか、温かい飲み物と一緒に摂取することをおすすめします
保存に関する注意点
- 清潔な容器を使用し、必ず1日1回かき混ぜてください
- 冷蔵庫で保存し、早めにお召し上がりください
- 異臭やカビが発生した場合は、すぐに廃棄してください
まとめ
「いちごはちみつ漬け」は、春の体調管理にぴったりの薬膳スイーツです。
いちごの清熱・潤肺作用とはちみつの潤燥・補気作用が組み合わさることで、季節の変わり目の不調を優しくサポートしてくれます。
作り方も驚くほど簡単で、特別な材料も必要ありません。体が乾燥しやすい方、疲れやすい方、春の不調を感じる方にぜひお試しいただきたいレシピです。
美味しく食べながら体調を整えられる薬膳の知恵を、ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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