
こんにちは
どうなさいましたか?

春の不調にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
春の暖かな日差しが心地よい季節になりましたね。桜の開花とともに、なんとなく心がざわつく、食欲がわかない、体がむくみやすいといった春特有の不調を感じていませんか?
中医学では、春は「肝」の季節とされ、ストレスや情緒の変化が起こりやすい時期です。そんな時におすすめなのが、桜の香りでリラックス効果を得られる薬膳あんペーストです。
この優しいピンク色のペーストは、和菓子や洋菓子にも使える万能な一品。春の不調が気になる方や、季節の変わり目に体調を整えたい方にぴったりのレシピをご紹介します。
桜香る薬膳あんペーストの食材が持つ薬膳パワーとは?
桜の花(さくらのはな)
性味・帰経:
- 性味:平・甘・微苦(または温性)
- 帰経:肺・脾・肝・腎
薬膳効果:
- 潤肺止咳(じゅんぱいしがい):肺を潤し咳を止める働き
- 健脾和胃(けんぴわい):脾胃を整え消化機能を高める
- 疏肝理気(そかんりき):肝の気の流れを良くしストレスを和らげる
桜の花は春の季節に咲く美しい花として親しまれ、薬膳では肺や脾胃を潤し、心身のバランスを整える効果があります。桜茶や桜餅など、日本の伝統的な食文化にも取り入れられています。
インゲン豆(いんげんまめ)
性味・帰経:
- 性味:甘・平
- 帰経:脾・胃・腎
薬膳効果:
- 健脾養胃(けんぴようい):脾胃を丈夫にし食欲不振や胃もたれを改善
- 利水消腫(りすいしょうしゅ):体内の余分な水分を排出しむくみを軽減
- 補益強身(ほえききょうしん):滋養強壮に優れ体力回復に役立つ
インゲン豆は甘味があり体を冷やしも温めもしない平性のため、体質を問わず使いやすい食材です。
特に胃腸が弱い方や、食欲不振でお悩みの方にぴったりの食材なんですね。食物繊維が豊富で便通改善にも効果的で、日常の食事に取り入れやすい優秀な健康食材といえます。
腸内環境を整える効果も期待できるため、便秘の改善にもつながり、体内の老廃物をスムーズに排出できるようになります。
レシピ紹介
材料(作りやすい分量):
- 桜の塩漬け:15g
- 白あん:100g
- ビーツパウダー:少々
作り方:
- 桜の塩漬けを水につけて、塩抜きをします(5-10分)
- 水分をしっかりと取って、花びらだけを取り分けます
- 花びらを細かく刻みます
- 白あんに刻んだ桜の花びら、ビーツパウダーを混ぜ合わせます
活用方法:
- 和菓子の材料として
- 洋菓子のフィリングとして
- パンに塗って楽しむ
どんなタイプの人に向いている?体質別おすすめコメント
この桜香る薬膳あんペーストは、特に以下のような体質の方におすすめです。
気滞タイプ(ストレスを感じやすい方): 桜の香りが気の巡りを良くし、イライラや不安感を和らげてくれます。仕事や人間関係でストレスを感じやすい方にぴったりですね。
脾虚タイプ(胃腸が弱い方): 白あんの優しい甘さが胃腸の働きを整え、食欲不振や消化不良を改善します。食べ物が美味しく感じられない時期にもおすすめです。
水湿タイプ(むくみやすい方): 白あんの利水作用により、体内の余分な水分を排出してむくみを解消します。朝起きた時の顔のむくみが気になる方にも効果的です。
気をつけたい点と注意事項
この薬膳あんペーストは比較的安全な食材で作られていますが、以下の点にご注意ください。
糖分について: 白あんには糖分が含まれているため、糖尿病の方や血糖値が気になる方は摂取量を調整してください。
塩分について: 桜の塩漬けの塩抜きが不十分だと、塩分過多になる可能性があります。高血圧の方は特に注意が必要です。
アレルギーについて: 豆類にアレルギーがある方は、白あん(白いんげん豆)の摂取を控えてください。
まとめ
桜香る薬膳あんペーストは、春の不調を優しくケアしてくれる季節の薬膳スイーツです。桜の香りによるリラックス効果と、白あんの胃腸ケア・むくみ改善効果で、心と体の両方をいたわることができます。
特に、ストレスを感じやすい方、胃腸が弱い方、むくみが気になる方におすすめの一品です。春の訪れを感じながら、ぜひお試しください。
作り方も簡単で、和菓子にも洋菓子にも活用できる万能ペーストです。季節の変わり目に体調を整えたい方、自然の力で優しく体をケアしたい方にぴったりのレシピですね。
このレシピの動画はこちらから(YouTube)
参考文献

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