
こんにちは
どうなさいましたか?

尿路結石にお悩みの方から
質問をいただきましたよ
突然襲ってくる尿管結石の激痛は、経験した人にしか分からない「七転八倒の苦しみ」と言われています。あなたは今まさにその痛みに苦しんでいるか、または再発を恐れている方かもしれませんね。
この記事では、私自身が経験した尿管結石の痛みとの闘い、そして自然な方法で結石を排出できた体験をお伝えします。漢方薬や健康食品をどのように活用したのか、なぜ結石ができるのか、その体質的な特徴も含めて詳しくご紹介します。
結石の痛みに怯えることなく、自分の体と向き合うきっかけになれば幸いです。
外見的な特徴とお悩みの症状
主な症状:
- 腰から下腹部、陰部にかけての激痛
- 尿道の痛み(結石排出後)
- 肌荒れの悪化(結石排出から1ヶ月後)
尿管結石の発作はこんな風に始まりました
尿管結石の発作が起きたのは、1月下旬の寒い早朝のことでした。
異変に気づいたのは前日の夜。布団に入って寝ようとしたところ、腰から下腹部、陰部にかけて、急に嫌な痛みを感じ始めました。トイレに行けば治るかと思いましたが、症状は変わらず。仕方なくその日は休みました。
明け方の4時頃、何となく腰のあたりに鈍痛を感じて目が覚めました。テニスボールや親指で押していると、腰にズーンとした感じがあり、通常ならそこで腰の痛みが軽くなるはずですが、この時はそのままズーンとした痛みが残り、しかもどんどん大きくなってきました。
そこで気づいたのです。「やばい、これは尿管結石だ」と。
ご経験のある方は分かると思いますが、とにかく痛みは半端ではありません。
尿管結石の痛みに対して行った対処法
それでも、取り合えず動けるうちに対処を始めました。隣で寝ていた妻に準備してもらった石を溶かす健康食品を、推奨量の4倍ほどの4包飲みました。さらに、尿の出をよくする漢方薬と筋肉の痙攣を緩める漢方薬も続けて飲みました。
しかし、飲んだからといって、すぐに痛みが治まるわけではありません。
尿管結石の痛みは、腎臓で作られた結石が腎臓から尿管、膀胱へと移動していく途中で、尿管にはまり込んでしまうことで起こります。尿管が強く収縮したり、尿管や腎臓に尿が充満して腫れることが原因です。
そのため、充満した尿が出ていくか、尿管に挟まっている石が取れない限り、痛みは解消されません。逆に、石が出ていないのに痛みが軽くなった場合は、腎臓が危険な状態になっている可能性があるので、医療機関との連携は大切です。
そうこうしているうちに、何が効いてきたのか分かりませんが、動けるようになり、尿意を感じたのでトイレに行くと、急に何事もなかったかのように痛みが解消されました。驚きましたが、石が出たのは確認できませんでした。
その日は泌尿器科がお休みで、いつも診ていただいているお医者さんもお休みだったので、健康食品や漢方薬を飲みながら、痛みもなく仕事を無事こなすことができました。
再び襲ってきた発作と結石の排出
次の日の昼頃までは何も問題なく過ごしていたのですが、お昼ご飯を食べて午後からの診察を受けようと準備している最中に、また発作が始まりました。
全く自分では動けないので、家族に運転してもらって病院へ。CTで見たところ、膀胱の入り口付近に石が見えているとのことで、痛み止めの座薬を処方されて帰宅しました。
座薬を入れると痛みは多少落ち着くものの、やはり痛みはあります。健康食品を多めに飲み、漢方薬も飲んで、うずくまるように寝ていると、尿意を催してきたので、這うようにトイレに向かい用を足すと、ボロッと4ミリほどの石が出て、多少痛みが軽くなりました。
結局、その後10回ほどに分けて用を足すときに石が出てくれて、そのうち痛みは全く感じなくなりました。
なぜ今回こんなにスムーズに出てくれたのかと考えてみると、もう下まで降りてきていたことと、車の振動も良かったのかもしれません。病院に向かう最中は発作のまっただ中でしたので痛みはかなりきつかったのですが、車の座席に横たわって揺られていると、痛いながらも何となく痛みの軽さを感じていました。
尿管結石の排出を助けた漢方薬と健康食品
石を出す健康食品を大量に飲んだのも、石を溶かすのに効果があったと思います。毎日飲んでいれば良かったのですが、それまでの尿管結石の発作は梅雨時期に起こっていたので、自分の体質では湿度の高い時期が危険だと思い込んでいました。そのため完全に油断して、梅雨時期には飲んでいた結石を溶かす健康食品を、冬には飲むのをやめていました。
ちなみに、石を溶かす健康食品は「石流茶」といいます。これに加えて、五淋散、茵蔯五苓散、芍薬甘草湯を組み合わせて飲みました。
結石排出後の新たな問題
石が出て痛みも完全に収まって良かったと喜んでいたのですが、今度はおしっこをする前になると尿道が痛むようになってしまいました。ただ、こちらも10日ほど漢方薬を飲んでいるうちに収まりました。
尿管結石ができる体質的な特徴とは?
結石ができる体質的な特徴として、体の中の潤いが低下していて、体内がドロドロした状態になりやすく、しかも余分な熱が生じやすいことで、それらが煮詰められやすいという特徴があります。
さらに、体の中の水分の巡りを悪化させる原因には、体の冷えや、お腹の働きの低下も関係します。肌荒れの時にも感じましたが、睡眠不足や疲れの蓄積、食べ物の選択にも油断があったかもしれないと反省しています。
結石ができやすい食べ物に注意しましょう
結石ができやすい食べ物として、シュウ酸が多く含まれるものは危険だと言われています。特に多いものとしては:
- 玉露や煎茶などのお茶類
- 紅茶
- コーヒー
- チョコレート
- ホウレンソウ
- キャベツ
- ブロッコリー
- タケノコ
私は紅茶もチョコレートも摂りすぎるほどではありませんが好きですし、何より野菜中心の食生活なので、シュウ酸は溜まりやすいことが考えられます。
ではこの方に、おススメの自然療法を教えて下さい
尿管結石にしても肌荒れの悪化にしても、停滞している水分が熱によって煮詰められる「湿熱」が原因になっていたと考えられます。
体の潤いが減少している状態は、睡眠不足や過労で起こりやすく、停滞している水分は、やや動きが悪くなりやすい甘い食べ物を食べすぎることで起こりやすいです。
この体質改善のためには:
- 十分な睡眠と休息を取る
- 甘いものや脂っこいものを控える
- 喉の渇きに応じた水分補給を心がける
- 適度な運動で体内の気の流れを良くする
- シュウ酸を多く含む食品の摂取を控える
この体質改善に効果が期待できる漢方薬
漢方薬で石を出すには、まず尿管の中で大きくなってしまった石を小さくする必要があります。
- 石流茶: 結石を小さくする効果が期待できます(ただし、コレステロール系の石は小さくなりますが、カルシウム系のものは難しい場合も)
- 芍薬甘草湯: 筋肉の緊張を緩め、尿管の緊張を一時的に和らげて結石が下へ降りやすくします
- 茵蔯五苓散・五淋散: 尿管内をヌルヌルさせて滑らかに移動しやすくし、尿量を増やして結石の排出を促します
これらの漢方薬を単独で服用しても効果が現れにくいこともあります。ピヨの漢方では、あなたの体質に合わせた漢方相談も行っていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回の体験談を通じて、尿管結石の痛みとの闘いと自然排出の可能性についてお伝えしました。
尿管結石は決して珍しい病気ではなく、現代の食生活や生活習慣の変化によって増加傾向にあります。私たちの体は小さなサインを常に発しているのですが、忙しさに紛れて見逃してしまうことが多いものです。
結石の予防と体質改善のためには、以下のポイントを日常生活に取り入れていくことが大切です:
- 食生活の見直し:シュウ酸の多い食品を控え、バランスの良い食事を心がける
- 規則正しい生活:十分な睡眠と適度な運動で体内環境を整える
- ストレス管理:過度なストレスは体の巡りを悪くするため、適切なリフレッシュ法を見つける
- 予防的なケア:体質に合った漢方薬や健康食品の活用も検討する
生活習慣の歪みは、いったん症状として現れないと気づかないものですが、体質の傾きが治るまでには時間がかかります。日々の小さな習慣の積み重ねが、将来の健康を左右することを忘れないでください。
結石を一度経験すると再発率は比較的高いと言われています。だからこそ、痛みが去った後も油断せず、継続的なケアが重要です。私自身も今回の経験を教訓に、体質改善に取り組んでいるところです。
特に、尿管結石の痛みは「七転八倒の苦しみ」と表現されるほど激烈なものです。もし心当たりのある方がいらっしゃれば、お互いに少しずつ生活習慣を改善し、二度とこの痛みを経験することのないよう、予防に努めていきましょう。
体の声に耳を傾け、自然と調和した生活を心がけることが、結石予防の第一歩となります。この記事があなたの健康維持のお役に立てれば幸いです。
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