ピヨ先生、こんにちは
多汗にお困りの方から
質問をいただきましたよ。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 東洋医学と汗
- 多汗や不眠になる理由
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
多汗や不眠にお悩みの方
現在32歳で夜勤勤務をしています。
6年前から汗がひどくなり
脇から胸元、顔や頭にまで広がり
夏場は日傘をさしても
汗が吹き出てフラフラになります。
上半身が熱く、動悸もあり、
甲状腺やホルモン
心臓の検査をしましたが異常なし。
不眠もひどく、
3時間前後で目が覚めるため
睡眠薬を服用していますが
汗は減りません。
加味逍遙散、黄連解毒湯
竜胆瀉肝湯、生脈散なども
効果がありませんでした。
体力はあり
舌は白っぽく
ぽっちゃり体型で
手足は冷え性
暑さに弱いです。
とのことです。
東洋医学と汗
東洋医学では
汗をどの様に考えるのですか?
東洋医学では
汗は体の内側で作られた水分を
運搬を担う肝気によって
体の表層まで運び
それを表層の調整を担う肺気によって
スリットの開け閉めをコントロールすることで
汗を出すか出さないかの
適度な状態が保たれています。
そして運搬を担う肝気は
心気によって調整されていますので
汗は心の液とも言われ
関連深いものと考えられています。
ですので心気の乱れ
肝気の乱れ
肺気の乱れなどがあると
多汗の状態になると考えます。
どうして多汗になった?
この方はどうして
多汗になっているのですか?
脇から胸元、頭や顔など
上半身を中心に汗が多くことから
体の上の方での乱れがありそうです。
一方で体力はあるものの
舌は白っぽく
ぽっちゃり体型で
手足は冷えるとのことですから
体質的な傾向として
陽気の不足や
動きの悪い水分がありそうです。
上半身が熱く
動悸があることなどから
肝気の巡りの乱れを感じますし
不眠で途中で目が覚めてしまう事から
潤いの不足を感じますので
潤いの不足が余計に
肝気の過剰な上昇を
煽るのかもしれません。
それにより身体全体で
強い勢いではないものの
上半身などの上部において
外へと向かう力が強まっていて
それが停滞している
水を巻き込むことで
多汗になるのかと思います。
また、夏や暑い時には
気の巡りが外向きに強まりますので
余計に汗が多くなるのかと思います。
漢方薬が効かなかった
漢方薬が効かなかったそうですね。
巡らせる力の不足や
それによる余分な水分の停滞
こもった肝気の乱れや
睡眠不足も含めた潤いの不足など
複雑に原因が絡んでいますので
肝気を整えるだけだったり
熱を冷ますだけ
水を足すだけなど
それぞれ1種類の漢方薬だけでは
効果が限定的だったのかもしれません。
どうしたら良いの?
どうしたら良いですか?
漢方薬でしたら
肝気の乱れを整えるものや
全体的な巡りを応援するものを
組み合わせる必要がありそうです。
生活習慣としては
全体的な巡りを整えて
気の滞りを解消するためにも
適度に体を動かすと良いかと思います。
また、ぽっちゃり体型
とのことですので
もしかしたら水分の摂りすぎなども
あるのかもしれません。
水分の摂りすぎによって
肺気へも負担がかかりますし
汗の材料を補充することにも
繋がりますので
水分の摂り方にも
工夫が必要かもしれません。
まとめ
今回は、多汗について
解説しました。
ご自分の体質にあった
漢方薬を試してみたい方は
ピヨの漢方の漢方相談を
ご利用ください。