こんにちは、どうなさいましたか?
不眠に悩んでいる人がいるんだけど
どうしたらいいのかな?
どんな感じに眠れないんですか?
食欲が無くて
食べてもあまりおいしくないし
少し動いただけでもめまいがして
直ぐに疲れるんだって。
ちょっとした物音でも
すぐに目が覚めてしまうし
いつも夢を見ることが多くて
目が覚めたら
今度はなかなか眠れないみたい。
そうですか、その方は
気虚体質が背景にあって
気が不足してしまっていて
不眠になっているのかもしれませんね。
今回の記事を読むと以下のことがわかります。
- 気の不足で不眠になる理由
- 気の不足による不眠に効く漢方薬3つ
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
YouTubeでも解説しています。
気の不足で、どうして不眠になるの?
睡眠に入るためには、脳の興奮を鎮める必要があります。
しかし、気虚によりお腹の働きが弱っていると、脳を穏やかにする潤いとなる血液を作りだすことが出来なくなるため血が不足して脳は穏やかになれなくなります。
また、気が不足すると血を運ぶ力が低下してしまい、心において気も血も不足すると、脳の穏やかさが低下して、正常に機能させることが出来なくなるため、不眠になることもあります。
気の不足による不眠に効く漢方
では今回は、気虚で不眠になる方に使われることのある、漢方薬のうち、帰脾湯・加味帰脾湯・甘麦大棗湯について考えて行きましょう。
帰脾湯
帰脾湯は、益気健脾、養心補血の効能があります。
益気健脾はお腹の働きを高めて、気の働きを向上させることをいいます。
養心補血は、血を補って、精神的な働きを健やかにすることを言います。
この働きにより帰脾湯は、お腹の働きを改善して、脳へと血を届けるのを補佐してくれます。
それにより、食欲不振になりがちで、やせ形で顔色が悪い方の不眠の解消に使われます。
ちなみに帰脾湯は
月経不順、疲れを感じやすい場合にも
使われることがあります。
【効能・効果】
体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:不眠症、神経症、精神不安、貧血【副作用】
皮膚:発疹、発赤、かゆみ小太郎
加味帰脾湯
加味帰脾湯は、益気健脾、養心補血、清熱解鬱の効能があります。
益気健脾、養心補血は、先程の帰脾湯と同じです。
清熱解鬱の働きが加わるので、気の滞りを解消して熱を冷ましてくれます。
この2つの生薬が加わることで、帰脾湯の対象となる体質に加えて、ストレスを抱え込みやすくて、頭に熱がこもってしまうような方の不眠の解消に使われます。
ちなみに加味帰脾湯は
月経不順や不安症
疲れを感じやすいような場合にも
使われることがあります。
【効能・効果】
体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症
【副作用】
皮膚:発疹、発赤、かゆみクラシエ
甘麦大棗湯
甘麦大棗湯は、養心安神、和中緩急の効能があります。
養心安神は、脳を調整している心気や血を補う事で、脳の働きを穏やかにすることをいいます。
和中緩急は、お腹の働きを応援することで、気血の補充をスムーズにできるようにして、心を穏やかにすることを言っています。
この働きにより甘麦大棗湯は、心や、脾に潤いを補充しながら、お腹の働きを高めることで、気血の補充を応援し、届ける働きも補佐して、筋肉の緊張も緩ませてくれます。
それにより、過度に亢進した心の働きが穏やかになります。
ちなみに甘麦大棗湯は
ヒステリーや、不安感が強く
興奮状態にあるような
精神疾患にも
使われることがあります。
【効能・効果】
体力中等度以下で、神経が過敏で、驚きやすく、ときにあくびが出るものの次の諸症:不眠症、小児の夜泣き、ひきつけ
【副作用】
偽アルドステロン症、ミオパチー松浦
まとめ
不眠で悩んでいて、漢方薬で改善を試みようと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、不眠に効く漢方薬はいくつもありますが、しかし、どの漢方薬を飲んだらいいのか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そのため今回は、気の不足による不眠に使う漢方薬を、いくつかピックアップしました。
不眠改善のセルフケアとして、ご自身の体質に合わせて、必要な漢方薬を試してみてください。