脳卒中後遺症

漢方

脳卒中を発症してしまった急性期には、出来るだけ早く緊急的な医療処置を受けることが命を救うためには絶対に必要です。

その一方で、障害を回復させるためのリハビリも、後遺症を軽くするためには、可能な限り早く受けることが大切です。

脳の周囲の血流を回復させることを目的として、漢方薬をはじめとした方法が、東洋医学にはあります。

万が一、絶対的な障害を受けてしまい回復が望めないような場合でも、他の部位が機能の穴埋めをしてくれることを促して、生活の質を向上させること目指せます。

 

脳卒中後遺症に使われる漢方薬

脳卒中の後遺症に良く使われる漢方薬です。

当店でお取り扱いしておりますので、お気軽にご相談ください。

 

補陽還五湯(ほようかんごとう)

脳卒中後遺症の治療に特化させるために考案された漢方薬です。
障害を受けた脳の周辺の血流を促し、脳の機能回復を手助けします。

 

続命湯(ぞくめいとう)

脳卒中後遺症で現れる、言葉が上手く話せない、手足がしびれるなどに、よく使われる漢方薬です。

 

温胆湯(うんたんとう)

痰が多い、眠りが浅い、舌がふるえる、驚きやすいなどを伴う脳卒中後遺症に対して使われます。

 

独活寄生湯(どっかつきせいとう)

足腰に力が入らない、手足がしびれる、腰痛などを伴う場合に使われます。

 

感應丸(かんのうがん)

感應丸に含まれている牛黄には、鎮静作用、胆汁分泌作用、解熱作用、痙攣を抑制する作用があり、脳卒中の発作前のような状態に、予防的に飲む事がおススメです。

 

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

杞菊地黄丸は、体の深い部位への潤いの補充をすると共に、筋肉の痙攣を鎮めます。

年齢に従って、体の潤いは不足しやすくなりますので、体が乾燥しやすい方は予防的に飲む事をおススメします。

 

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

体の潤いが不足していると、バランスの崩れた熱が脳へと向かい、脳卒中を起こすことがあります。

知柏地黄丸は、体の深い部位への潤いの補充と共に、上部にこもった熱を冷まします。

 

冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)

毛細血管が詰まってしまい、半身が麻痺したり、歩き方がふらつき、立ち座りが困難になるような場合に、血液の巡りを回復させます。

 

 

後遺症の改善にはマッサージの併用が効果的

脳卒中の後遺症を改善するには、いわゆるリハビリなどと共に、マッサージなどを併用することをおススメします。

手や指は人間の第2の脳だと言われるほど、指先と脳は密接な関係があります。

そのため、指のこわばりをほぐす様に、マッサージをすることで、脳の血流が改善されます。

特に、脳卒中後遺症の患者さんでは、手足の末端部では動きが悪く、末端部では末梢血管が緊張して狭くなり、血流が悪くなっています。

このような方へマッサージを続けていると、脳の血流が改善してきて、機能の回復を助けることに繋がります。

絶対的な障害を受けてしまった神経の回復は望めないとしても、代償的な機能の回復を促すことを助けてくれます。

実際、この方法でマッサージを受け続けられた方の多くに、麻痺側の手足の動きが良くなられたことを経験しています。

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